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優先される改憲阻止と参院選後の課題は何か ?
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と人物破壊工作・自公体制の真相 !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2016/07/04より抜粋・転載)
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1)安倍政権は、メディアをコントロールして、参院選投票率が
できるだけ低くなるように工作している !
2)前回総選挙で、投票率52%強で、自公は、絶対得票率
24.7%で、衆議院議席総数の68%を占有した !
3)NHKは、「消費税再増税を再延期する」安倍首相の判断を
「評価する」回答が多いと報道して、情報誘導を行っている !
4)情報誘導を見破り、「安倍政権NO !」の意思を表示
する投票を行うべきだ !
5)反安倍政権の見解を持つ国民は、必ず選挙に行って、
その意思を表示するべきだ !
6)政治転換を願う、国民は、五つのテーマで、反安倍政権の
政策を明示する候補者・政党に一票を託すべきである !
7)低い投票率を狙う、安倍政権に従属する、マスコミは、
参院選報道をカットして、都知事選等の報道に多くの時間を使う !
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
8)五つのテーマで、民進党の公約が不明確である
ことが、野党共闘支持が盛り上がらない最大の理由だ !
今回参院選で32の選挙区で野党4党が候補者を一本化できたことは極めて意義深いことだが、次の衆議院総選挙を展望したときには、大きな課題が残されている。
それは、原発稼働、TPP、集団的自衛権、辺野古基地の各問題で、民進党の公約が不明確であることだ。
このあいまいさが、野党共闘に対する主権者支持が盛り上がらない最大の理由である。
第2次大戦後、一貫して日本は、米国から支配され続けてきた。
戦後日本を支配してきているのは米国であり、この米国支配の下で、官僚機構、大資本、利権政治勢力、マスメディアが利権複合体を形成してきた。
9)戦後70余年、日本を支配してきているのは米国
であり、米・官・業・政・電の利権複合体である !
これが、米・官・業・政・電の利権複合体である。
この利権複合体の日本支配の基本構図は、支配勢力と制御された弱小反対勢力の並立である。
民主主義の体制を採る以上、反対勢力は必要不可欠である。
しかし、その反対勢力が主たる勢力になってはならない。
つまり、支配者にとっては、「ガス抜き」の弱小反対勢力が必要不可欠であるが、この反対勢力が「主」になることは許されないのである。
かつては、社会党がこの「ガス抜き」の役割を担った。
ところが、小沢一郎氏が自民党を離脱して新しい政治勢力の結集を呼びかけたところから状況が変化した。
10)2009年には、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏
が主導して、改革政権を樹立した !
そして、2009年には、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏が主導して、反対勢力が権力を掌握した。
このことが、日本の既得権勢力、支配勢力にとっての衝撃だったのだ。
小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏が既得権勢力の「人物破壊攻撃」の最大の標的にされたのはこのためである。
小沢氏と鳩山氏が主導した政権交代を破壊するために動員されたのが、民主党内の「悪徳10人衆」である。
支配者は反対勢力が強大化することを阻止するために、反対勢力をその内部から転覆させた。
反対勢力の内実を、真の反対勢力からガス抜き反対勢力に変質させたのである。
つまり、民主党内の「隠れ自公勢力」によって民主党が本当の意味の改革勢力から害のない「ガス抜き勢力」に変質させられたのである。
2010年の民主党代表選で、メディアは、岡田克也氏を新代表に就任させようとした。
その戦いを制して、鳩山由紀夫氏が新代表に就任して政権交代の偉業を成就させた。
11)改革政治家・小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏が、
既得権勢力の最大の人物破壊工作の標的にされた !
このために、小沢一郎氏と共に鳩山由紀夫氏が既得権勢力の最大の人物破壊工作の標的にされたのである。
この既得権勢力にとっての新たな危機が表面化し始めた。
それが、反対勢力の一本化の動きである。
共産党が独自路線から野党共闘路線に舵を切ったことにより、反対勢力の大同団結が生まれる可能性が生じた。
反対勢力が純粋なかたちで一本化されることは、既得権勢力の絶体絶命の危機を意味する。
これを何としても阻止しなければならない。
その牙城となるのが、民進党内の「隠れ自公勢力」である。
12)既得権勢力は、「隠れ自公勢力」に対して、
自公同様の「反民共共闘」の旗を振らせる !
民進党内の「隠れ自公勢力」に対して、「反民共共闘」の旗を振らせる。
民進党が「反民共共闘」の旗を振れば、野党共闘は威力を失う。
この工作が展開されているが、その肝は、自公と民進党内の「反民共勢力」がつながっているということだ。
逆に言えば、民進党内の「反民共勢力」を除去することが何よりも大事になる。
民進党から「反民共勢力」を除去できれば、強固な野党共闘体制が構築される。
主権者の側も、これなら結束して野党共闘を支援できる。
13)政治改革のためには、隠れ自民党政治家
を分離する、民進党の分離が必要不可欠だ !
この意味で民進党の解体、民進党の分離が必要不可欠だ。
そして民進党の分離と表裏一体の関係を成すのが、連合の解体、連合の分離である。
連合の中軸に位置する電機・自動車・電力の組合が、自公勢力とつながっている。
原発、集団的自衛権、TPPの問題で、この勢力は自公政権と足並みを揃えている。
基本政策課題で正反対の主張を示す勢力が同居していたのでは、主権者に明解な方針を示すこともできない。連合の分離、民進党の分離がどうしても必要である。
14)次の衆議院総選挙に向けては、民進党を分離
させた上で、主権者勢力の結集を推進すべきだ !
この変化を生み出すには、ある種の「ショック」が必要だろう。
「民進党の解体」から新たな日本政治の展望が開けるはずである。
参院選では改憲勢力の3分の2を何としても阻止しなければならない。
そのために、主権者は参政権を放棄せず、必ず投票所に足を運び、改憲阻止の一票を投じなければならない。
そして、この目標を確保したうえで、次の衆議院総選挙に向けては、民進党を分離させた上で、本当の意味での主権者勢力の結集を図らねばならない。
それに成功すれば、必ず日本政治刷新の道筋が開けてくる。
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と人物破壊工作・自公体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、 改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。
しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。
2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。
別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。
鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が 普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、
北澤俊美防衛相の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。
2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。
その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。
民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。
そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、 消費税増税提示で信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
6)政権交代・政治改革を破壊した、 民主党悪徳10人衆 !
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
7)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
8)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト
獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、
変節を遂げたのであると思われる。
この変節が日本政治を破壊したのである。
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