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公明党支援・知識人の主張は ?
平和・自立・調和の日本をつくるために森田実の言わねばならぬ !
自民党の大悪政・大失政を検討しよう !
自民党権力に迎合した公明党の深層は ?
(moritasouken.com: 2014.7.29より抜粋・転載)
◆平和・自立・調和の日本をつくるために
【844】
《今日の論点(2)》集団的自衛権の閣議決定と公明党の評判について考えてみました/安倍首相・自民党への非難よりも公明党への非難の方が高いというのは、何かが歪んでいるからではないでしょうか?/これは一種の社会的錯覚ではないでしょうか?!
「権力崇拝は、政治的判断をくもらせる。
何故なら、権力崇拝は、現在の傾向が続くだろうという信念に、まず間違いなく通じるからである。
その時点で権力を獲得している人は誰かまわず、いつまでも無敵の人間のように恐れられるだろう」(ジョージ・オーウェル)
集団的自衛権の閣議決定に強く反対してきた人々にとっては、一番悪い政治家は、安倍首相です。しかし、世間はおかしな反応をしています。
公明党に非難を集中しています。
これはどうかと思います。
最近、いろんな立場の人と会って議論する機会が増えていますが、不思議な感じをもつことがしばしばあります。
それは、集団的自衛権の閣議決定の責任があたかも公明党にあるかのように考えている人々が、かなりいるということです。
☆「パック・イン・ジャーナル」は、はじめから、山口代表を非難する
企画なのです !
去る7月26日(土)に愛川欽也さんの「パック・イン・ジャーナル」に出演したとき、第一の話題になっていたのが、山口那津男公明党代表の安倍内閣の集団的自衛権閣議決定の急ぎ過ぎへの批判発言でした。
この問題を取り上げ、「いまさら何を言うか」というトーンの話題の設定でした。
はじめから、山口代表を非難する企画なのです。私は、山口代表は立派な平和主義の政治家だと思っています。今回もよくやったと思っています。
私は、キャスターの質問に答えて「山口公明党代表の果たした役割を高く評価すべきではないか、と思います。
この半年間で、日本国民の世論は変わりました。
この世論の変化をつくり出したことに山口代表は大いに貢献しました。
山口代表のたび重なる集団的自衛権批判発言が、世論の変化をつくったと思います。
山口代表の行動は高く評価されるべきです」と発言しましたところ、他のコメンテーターから批判を受けました。
☆公明党は、閣僚ポストがほしくて、政権に残っているのではないか ?
コメンテーターの一人から「公明党は、どうして自民党との連立政権を離脱しなかったのか?
閣僚ポストがほしくて、政権に残っているのではないか。
公明党の閣議決定参加は政治的犯罪行為だ」との発言もありました。
また、もう一人からは「閣議決定は立憲主義に反することで、公明党が閣議決定に賛成したことは政治上の大きな罪だ」という批判もありました。
このような発言はよく耳にします。
ただ、公平にみて、安倍首相と自民党に比べて、公明党は憲法第9条の精神を維持するために努力したと私は思います。
じつは私は、1年以上前から、安倍首相が集団的自衛権の閣議決定を強行したとき公明党はどうすべきか、という議論を公明党員、公明党支持者を含めて突っ込んだ議論をしてきました。
自公連立政権解消論も継続論もありましたが、私は、公明党員と支持者に「自公連立政権をどうするかの決定は、安倍首相の判断にゆだねるべきです。
もともと安倍首相の要請で公明党は自民党との連立政権を組んだのです。
この決定は安倍首相にゆだねるべきです。
集団的自衛権の閣議決定の方を優先させるか、公明党との連立を優先するかの決定は、安倍首相と自民党にまかせるべきだ」、と強く主張してきました。
安倍首相がなんらかの決断をする前に、公明党が自らの道を決定することは、安倍首相を結果的に助けることになる、と私は考えていたのです。
「安倍首相がどちらを決断するにしても、自民党内に大きな亀裂が生まれます。自民党内で論争が起こります。安倍首相と自民党がギリギリの選択をするときまで、公明党は我慢するべきです」と訴えてきました。
☆安倍首相と自民党が自公連立維持か解消かの決断を迫られた時、初めて、
自民党の団結が崩れる !
安倍首相と自民党がこの決断を迫られたとき、初めて、自民党の鉄の団結が崩れるのです。
公明党自身が決定したのでは自民党の団結は維持されるのです。
安倍首相は助かります。
今回の展開のなかで、私が残念に思うことは、この問題をギリギリまで追いつめることなく公明党が早々と条件闘争のような形に転じたことです。
このために自民党は鉄の団結を守り抜くことができたのです。
この点は残念なことでした。ただ、私の主張には、ないものねだりの面があることは十分承知していました。
公明党に無理なことを求めていることはわかっていました。
ただし、公明党は条件闘争に入ってからは頑張りました。よくやったと思っています。
この点は評価してよいと思います。
ここで考えるべきもうひとつの問題があります。
公明党執行部が安倍首相を追いつめると、安倍首相は日本維新の会やみんなの党と結合して極端な右翼政治へ向かって暴走することを心配しているいたことは、非難されるべきことではないと思います。
☆自民・維新・みんなの極右連合内閣は
できたらどうなるかを公明党執行部が心配した !
自民・維新・みんなの極右連合内閣はできたらどうなるかを公明党執行部が心配したことは、公明党幹部は何も語りませんが、おそらく事実でしょう。
いまは自民党が公明党と決別して日本維新の会とみんなの党と極右連合政権をつくる可能性はほとんどなくなりましたが、2014年春頃までは極右連合が生まれる可能性はあったと思います。
公明党が野党側から「自民党とは離れられない関係になってしまっている」との非難を覚悟の上で、身を挺して極右連合政権の結成を阻止したことは評価されるべきだと思います。
公明党が政権離脱に自ら踏み切らなかったことは間違いではなかったのです。
公明党の条件闘争になってからの頑張りは、閣議決定の文章を見れば明らかです。
☆公明党の努力で、集団的自衛権は極限まで限定されました !
集団的自衛権は極限まで限定されました。もしも次の段階の自衛隊法改正などの関連諸法律の改正が、この閣議決定どおりに厳密に行われるならば、ほとんど何もできないような厳しい限定がついています。
ただ、安倍首相は何でもやる無原則政治家です。閣議決定も平然と無視する乱暴な政治家です。閣議決定の文書を守るかどうか疑わしいのです。
この点が最大の心配です。
公明党が連立政権にとどまったことは今後のことを考えると大いに意味あることです。公明党は次のテーマである自衛隊法改正など諸法案の作成の段階で議論に加わることができます。
そのとき、公明党は7.1閣議決定の文書に忠実な法律にすべきだと主張するでしょう。
☆自民・維新・みんなの極右連合内閣なら、極右の法律がつくられる !
公明党が連立の外に出ていたら、そして、公明党の代わりに日本維新の会とみんなの党が連立に入っていたら極右の法律がつくられるおそれ大なのです。
7.1閣議決定は、専守防衛・非核三原則を継承することを明らかにしています。
専守防衛・非核三原則の基本を貫くことは、現行憲法を守ることと同じです。
7.1閣議決定の文章を厳密に守るならば、自衛隊法も根本的改正にはなりません。
7.1閣議決定にもとづく自衛隊法などの法改正の際に公明党が閣内にいることは大いに意義のあることなのです。
このときこそ、公明党は連立内にとどまるか否かのギリギリの思い切った勝負をしてほしいと思います。
☆集団的自衛権の閣議決定に反対する国民が、非難すべきは
安倍首相と自民党です !
集団的自衛権の閣議決定に反対する国民にとって、最も警戒すべきは安倍首相です。非難すべきは安倍首相と自民党です。公明党ではありません。
公明党ばかり非難するのは筋違いです。
しかし、現実には、公明党の非難の方が強いのが現実です。
この原因は何でしょうか。
結論から言えば、国民は自民党が好きだというところに原因があると思います。
政界においても、野党の政治家は、公明党よりも自民党の方が好きなのです。
論理ではないのです。好き嫌いの感情で決めているのです。
しかし、われわれ国民は、平和と戦争に関する重大な問題は、好き嫌いの感情で決めてはいけないと思います。理性で決めるべきことです。
公明党は平和の党です。平和を求める国民の側にいる政党です。
私は今回の問題を通じて、平和の党の基本を守ったと評価します。
連立政権内で平和を主張してほしいと思います。
かつて55年体制下で平和を守る政治勢力が二つありました。
一つは与党内平和勢力、もい一つは野党の平和勢力でした。55年体制当時、宏池会・大平派などが与党内平和勢力でした。
しかしいまは自民党内に平和勢力いません。
☆公明党がかつての自民党内平和勢力
・宏池会・大平派的役割を果たしている !
公明党がかつての宏池会・大平派的役割を果たすのは、悪いことでありません。
むしろよいことです。
問題は、かつての社会党のような平和主義の野党が極小政党になってしまっていて、国会内での発言力を失ってしまっていることです。
議会内で発言力ある野党は、平和主義の政党ではなくなってしまっています。
マスコミ研究者の中に、「安倍政権は世論操作が好きな内閣で、今回の集団的自衛権閣議決定の責任を公明党に押しつけ世論操作があった」との見方をする者がいます。
この点、研究してみたいと思います。
政権とマスコミ中枢部による情報操作について確実なことがわかったときに書きます。
(参考資料)
T 自民党の大悪政・大失政を検討しよう !
1、アメリカから自民党へ密かに長年、資金提供され、アメリカの支援をバックに一党支配体制が構築されてきた。
2、巨額の企業団体献金・裏献金を長期的に最大に収受して政治を歪めてきたのは自民党である。
3、政権交代できないよう、官房機密費・外交機密費などをフル活用(塩川発言・野中発言・平野発言等)して、マスコミなどを裏から支配し、自民党一党支配を永続させた。政・官・財・マスコミ・御用学者の癒着構造は続いている!
4、「失われた20年」・長期不況は、自民党政権の大失政である。
5、天下り、特別会計などで税金のムダ使いが長年続いている!
国の負債(1000兆円)が先進国最悪の水準である!将来は大増税か!
6、地方財政は200兆円以上の債務の責任は、自民党系議員・首長にある。
7、政官業の癒着構造で長年ムダな、多くの公共事業で公的債務が増大。
8、地方疲弊・東京と地方の格差拡大、官民格差拡大の責任は、自民党国会議員、自民党系地方議員・首長にある。
9、検察等司法界の腐敗(人質司法・自供強要・冤罪続出・裏金等)を放置し、自民党、特に清和会は、「政敵抹殺」に利用してきた。
10、自民党系議員は、党本部で国有地格安使用・駐車場無料使用など、長年最大に利権を得てきた!
11、自民党議員、閣僚に不祥事が続発している(安倍〜麻生内閣)!
12、尖閣問題、在日米軍基地問題、普天間問題などには、基本的には自民党の従米的外交・防衛など長年にわたる失政が根底にある。
13、大企業・富裕層は減税や特別措置法などで優遇、所得補足率は5割、農林水産業3割など会社員との不公平をほとんど是正しないで放置してきた。
14、東京・首都圏以外の地方が切り捨てられてきた!
15、高級官僚や世襲議員・与党族議員に、都合のよい社会が形成されていた!
16、長期不況の上に、世界同時不況の追い討ちで、日本の景気後退が先進国中最悪である。景気対策も不適切、後手であった!
17、医療内容がどんどん弱体化している!病院のたらいまわしが地方で頻繁に発生!
18、介護や保育は、施設不足、職員の給与・待遇は劣悪。貧弱な政治で介護や子育てに大きな不満・不安がある!
19、厚生労働省・社会保険庁は消えた5千万人の年金記録などデタラメだった!年金の官民格差、積立金のズサンな運用など、年金に不信・不安がある!
20、派遣社員を大量に作り出す法制化等で非正規社員激増の大企業サイド政治をしていた!自殺者3万人超は14年間も連続している。
21、後期高齢者医療保険制度で高齢者への差別などの姿勢が露呈された!
22、明治以来、官僚主導の保守政治が実態であり、戦犯者が復活した保守党が前身の
自民党は、行政改革・地方分権には不熱心!国・地方の財政は悪化しているが実態は
不透明!
U 悪徳ペンタゴン:
日本の既得権益とは、米国・官僚・大企業の三者をいう。
私はこれに、利権政治屋(自民党・公明党等の政治家)・マスコミを加えて、米・官・業・政・電の五者が、日本の既得権益であるとしている。
米・官・業・政・電は、ピラミッドの構造をしているというのが私の認識である。
ピラミッドの頂点に位置するのは米国である。
日本の司令塔、日本の既得権益の頂点に位置するのは、「米国」なのだ。
(植草一秀氏の説)
V 1998年後、自民党権力に迎合・屈服した公明党の深層は ?
魚住昭氏の主張:
(魚住昭『差別と権力』講談社2004年、295〜296頁より抜粋・転載)
後に、野中広務元幹事長が、自公政権作りを成し遂げた後、有力支持者の1人が「どうやって学会・公明党とのパイプをつくったんですか」と野中に聞いた。すると野中はこう答えたという。
「叩きに叩いたら、向こうからすり寄ってきたんや」
と著書にしるしている
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