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日本の黒幕は誰か ?
自公政治家・NHK等が隠す、自民党体制の先祖たちの明治維新革命の真相 !
(www.snsi.jp/tops/kouhou/1690 より抜粋・転載)
「1399」鬼塚英昭(おにづか・ひであき)氏の『日本の本当の黒幕』(下)を読む。戦前の日本政治の闇を象徴する田中光顕(たなか・みつあき)という怪物を知る。
それは現在の日本政治を支配するヤクザたちを知ることでもある。2013年9月1日
副島隆彦を囲む会の中田安彦(アルルの男・ヒロシ)です。
今日は2013年9月1日です。
以下に、鬼塚英昭という人の『日本の本当の黒幕』という本の感想を書く。
実は、この本を読んだのは、ちょうどお盆の夏休みの最中に岩手の岩泉町というところに農業体験実習に行った時に、同行していた会社社長から「この本は面白い」と言われたからである。
その時に渡されたのは「下巻」だけだったので、私はまず最初に「上巻」ではなく、「下巻」から読んだ。
結果的に、上巻をまず最初に読まなくてよかった。上巻は幕末維新編であり、後半がほんとうに重要なところだからだ。
鬼塚英昭(おにづか・ひであき)氏といえば、通説の歴史叙述に常に挑戦する市井の歴史作家で、私も彼の『天皇のロザリオ』は高く評価する一冊だ。
鬼塚氏は私家版で『海の門 別府劇場哀愁編』と『石井一郎の生涯 別府劇場任侠編』という二冊の本も書いている。
いろいろな本を出しているのだが、ここのところはあまり読んでいなかった。
ひょんなことで知り合いの会社社長から勧められたことで読むことになった。結論を言えば、非常に有意義な本だった。
この本は、鬼塚英昭氏が、図書館や地方の資料館を歩きまわることで探しだした文献と、鬼塚氏の推論によって描き出された、江戸末期(1843年)から昭和時代(1939年)まで生きた、田中光顕(たなかみつあき)という人物を中心に据えて描いた、明治から昭和時代の日本の政治史である。
私は田中光顕という人物の名前はこの本で初めて知った。一般的には、田中は土佐(高知県)の出身の維新の志士で、坂本龍馬が作った陸援隊の一員として有名であるようだ。
ただ、1939年に95歳(97歳)になるまで生きて、大日本帝国の政治の中の重要な位置をしめていたことはあまり知られていない。
◆維新の志士・田中光顕(たなか・みつあき)
田中光顕という人は、明治政府では1898年2月9日から1909年6月16日まで11年にわたって、宮内大臣の職についており、これが公式的な権力の頂点であるようだ。
伊藤博文首相の元では今の官房長官に相当する内閣書記官長や警視総監も務めているが、11年にわたって宮内大臣を務めていた点が重要である。
そのことは鬼塚氏がこの本の中で、田中光顕と宮中という視点で多くのページを割いていることからもわかる。
繰り返しになるが、私がじっくりと読んだのは下巻のみであり、上巻は下巻に書かれた内容の確認程度に参照しただけである。
上巻では坂本龍馬の暗殺についての記述が色々と書かれている。
しかし、私がこの本が重要だと思うのは、一般には維新の志士という認識しか持たれなかった田中光顕という人物が、実は宮中の秘密を握ったり、皇室の結婚ごとに口を出したり、挙句の果てには、昭和維新を断行しようとした、5.15事件や2.26事件の容疑者を弁護したり、実行犯の井上日召との直接的な交友があったり、大陸進出を指導した右翼の大物であった頭山満や内田良平とつながっていたりするところだ。
だから、上巻の明治初期までの記述はあえて重要視しない。興味のある人は各自で読んで下さい。
重要なのは明治天皇(それが果たして本当に睦仁親王であるかはともかくとして)にきわめて親しい関係にあったのが田中光顕であり、宮内大臣であった時、元老以外は田中を通さなければ天皇に謁見できなかったということである。
明治の立憲君主制下では天皇という「玉」(ぎょく)にいかに近づいて、それをコントロールするかというところに元老の権力の源泉がある。田中は元老には含まれていないが、宮内大臣まで務めたのだから元老候補だろう。
山縣、伊藤博文、西園寺公望、牧野伸顕(大久保利通の息子)らと同様に、宮中から追い出されなければ、元老になりおおせたはずの人物である。
田中光顕(たなか・みつあき)が宮中から追い出されて野に下る、つまり宮内大臣を追い出したのは伊藤博文であると鬼塚氏は書いている。
しかし、鬼塚氏は田中光顕の辞職の理由を明確に書いていない。収賄が理由だとも、醜聞が理由だとも言われている。
醜聞というのは、当時65歳の田中と19歳の町娘との縁談が「宮内相の醜聞」と新聞に書き立てられたことである。
この縁談は周囲からの反対もあって破談となり、宮内大臣も辞任したという。(http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/114668/111590/49155097)
また、収賄というのは、鬼塚氏が詳しく書いている。それは、「西本願寺の別荘を田中光顕が大谷光瑞の依頼を受けて宮内省に買わせた事件」に関わるものである。
地価十万円のものを二十六万円で宮内省に買い上げさせたという事件らしい。
この疑惑を元老の伊藤博文が知り、田中光顕を宮内省から追いだそうとする。
その過程で伊藤博文は暗殺されている。
鬼塚氏はこの伊藤博文暗殺についても詳しく書いているが、真偽を確かめようがない記述が多いので触れない。(第8章:田中光顕、宮内大臣を罷免される)
鬼塚氏は、明治末期の宮中を「玉」をめぐる元老の3すくみの権力闘争として見ている。
1つ目の勢力が暗殺される伊藤博文の勢力であり、2つ目の勢力が、山縣有朋、桂太郎、田中光顕の勢力であり、
3つ目の勢力が西園寺公望(と原敬)の勢力だとみている。
田中光顕は山縣有朋の勢力であった。
ところが、元老の山縣は昭和天皇が皇太子時代の后候補の選定をめぐる、「宮中某重大事件」(1921年)で失脚することになる。
この時、山縣を外から攻撃していたのが田中光顕と親しかった頭山満である。
また、西園寺系の政友会の政治家・原敬も田中光顕を毛嫌いしていた。鬼塚氏は、宮内大臣をめぐる権力闘争は、機密費というカネを巡る争いであると分析している。
田中光顕は、宮内大臣時代に「西本願寺の別荘買い上げ」をめぐる収賄事件で失脚するが、ボスの山縣が権力を持っているために、明治天皇の事績を研究する史料編纂委員会の顧問や、臨時帝室編集局総裁になっている。
鬼塚氏は原敬日記を引用しながら、西本願寺事件の中心人物の田中光顕元宮内大臣が、明治天皇の事績を編集する責任者にするのはけしからんという声が、華族会からあったことを指摘している。(『原敬日記』1919年1月8日付けなどに記述あり)
田中光顕(たなか・みつあき)については、『倉富勇三郎日記』にも出てくるという。
倉富とは枢密院議長をした人物で、内閣法制局長官、貴族院勅選議員もやった。
倉富は原敬や華族らから収賄疑惑を起こして辞任した田中光顕を臨時帝室編集局総裁にしたことを「田中問題」とし、田中がこの総裁の退任するまでの経緯を詳しく書いている。その中で鬼塚氏は、倉富日記の以下の記述に注目している。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
自公政治家・NHK等が隠す、自民党体制の先祖たちの
明治維新革命の真相 !
(欧州財閥による日本支配が実態)
孝明天皇は、朝廷と武家と一体になり、日本全国民が一致して西洋の不当な侵略、日本支配に対抗して、日本を守らなければならないという「公武合体策」を唱えます。
そして、孝明天皇の妹宮である和宮が14代徳川家茂(1846〜66)将軍に嫁ぎます。
これでは埒が明かないというので、グラバーは、薩摩と長州に内訌して、薩長の軍隊と徳川の軍隊を全面的な内戦に持ち込んで、日本を中国のようにバラバラに解体する「植民地支配」を目論んだのです。
その最大の障害が、尊皇攘夷主義者・孝明天皇だったわけです。
そして、慶応2年12月25日(西暦では1867年1月)に「孝明天皇弑逆事件」が起こりました(「弑逆(しいぎゃく)」とは、臣下が主君を殺す大悪のこと)。
*天皇弑逆の実行隊長は、岩倉具視・伊藤博文達と指摘されている。
翌、慶応3年(1867年)1月9日には睦仁親王が践祚(天皇の位を受け継ぐこと)し、さらに、慶応4年(1868)8月27日に即位式をあげ「明治」と改元されました。
ところが、この睦仁天皇も16歳くらいでしたが、言うことを聞かなかったのです。
英国の手先・薩長になびかず、徳川幕府と朝廷が一致して日本を守るという孝明天皇の政策を改めなかったのです。
そこで、睦仁天皇も邪魔だということで「弑逆」されて、行方がまったくわからなくなったのです。
・・・・ 大室寅之祐という名前の人物を「睦仁にすり替えて」詐称しているからです。
日本国民が、「孝明天皇弑逆事件」の真相を明らかにして、それ以降の日本には歴史的正統性が存在しないということを明確に日本人が認識する・・・ということが必要ではないかと思うわけです。
★巨大財閥は、日本を支配するため、「公武合体策」・
尊皇攘夷主義者・孝明天皇を抹殺する謀略を実行 !
★「公武合体策」主張の睦仁天皇も邪魔だということで「弑逆」された !
★「大室寅之祐」がニセ明治天皇になった !
そこで、睦仁天皇も邪魔だということで「弑逆」されて、行方がまったくわからなくなったのです。
「大室寅之祐」(伊藤博文の子分)という名前の人物を「睦仁にすり替えて」詐称しているからです。
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