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翁長知事の後手行動により、「辺野古に基地
が造られる」可能性が著しく高まりつつある !
辺野古基地が造られたら翁長氏辞任は不可避だ !
沖縄県民を悩ます、仲井真・前知事・埋め立て承認の内幕は ?
「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/10/29より抜粋・転載
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1)翁長知事の後手行動により、「辺野古に基地が
造られる」可能性が著しく高まりつつある !
安倍政権は、沖縄県名護市における、米軍基地建設のための辺野古海岸埋立本体工事に着手した。
このことによって、「辺野古に基地が造られる」可能性が著しく高まりつつある。
「辺野古に基地を造らせない」ために、何よりも重要なことは、辺野古海岸埋立の「本体工事着手
を阻止」することであった。
その最重要の本体工事着手をあっさりと実現させてしまった。
その最大の責任者は、翁長雄志沖縄県知事である。
2)翁長知事の後手行動は、本音では、本体工事着手を容認していた事になる !
本体工事着手を容認してしまった、翁長雄志氏が、本当に、「辺野古に基地を造らせない」という公約を実現できるのか。翁長氏の去就は、この一点にかかる。
「辺野古に基地を造らせない」という公約を実現できない場合、翁長氏は直ちに知事職を辞する必要がある。それが公約の重みというものだ。
3)翁長氏が「辺野古に基地を造らせない」ために全力投球せず、ポーズだけだった !
翁長知事の責任が、厳しく問われなけばならない理由は、翁長氏が「辺野古に基地を造らせない」
ために全力投球してこなかったことにある。
「辺野古に基地を造らせない」ために必要な行動は、
1.知事就任後、直ちに埋立承認を撤回すること
2.間髪を入れずに、埋立承認を取り消すこと
3.国が、埋立承認取消の執行停止を決定する前に、執行停止差止の仮処分を申請
することである。また、本体工事着手には、事前協議が必要とされていた。
4)事前協議の前に沖縄県が、埋立承認撤回、埋立承認取消、
執行停止差止の仮処分申請をすべきだった !
事前協議の前に沖縄県が、埋立承認撤回、埋立承認取消、そして、執行停止差止の仮処分申請に動いていれば、本体工事着手を阻止できた。
こうしたことをすべて迅速に実行することなくして、辺野古基地建設、本体工事着手を阻止することはできない。しかし、翁長雄志知事は、これらのことをすべて、迅速に実行しないできた。
5)翁長知事の後手行動は、政府による本体工事を容認する事が本質だ !
その行動は、政府による本体工事をサポート、アシストするものであったと言っても過言でない。
今日の国による辺野古基地建設本体工事着手は、沖縄県知事選で翁長雄志氏が当選した瞬間から想定されてきたことであり、まったく驚きはないが、この現実は、翁長氏に一票を託した沖縄県民の思いとはかけ離れたものであると考えられる。
そもそも、「辺野古に基地を造らせない」ことを求める沖縄県民は、沖縄知事選の候補者の条件として、
「埋立承認を撤回し、政府に事業中止を求める」とした。
ところが、この表現が修正された。
6)翁長氏が、「埋立承認の撤回、取り消し
の公約化」を拒絶した事も、本音を明示 !
新たな条件は、「新しい知事は承認撤回を求める県民の声を尊重し、辺野古基地を造らせない」となった。
そして、翁長雄志氏は、知事選のさなか、頑なに、「埋立承認の撤回、取り消しの公約化」を拒絶した。その模様は動画映像として記録されている。
「今大議論となっている翁長市長、県知事選出馬記者会見2
https://www.youtube.com/watch?v=aZEIXJRXFiY#t=421、4分45秒〜6分45秒
翁長氏の支持陣営に、埋立承認の撤回・取消に反対する勢力が存在すると考えられる。
この勢力は、辺野古米軍基地建設を実体として容認して、それと引き換えに沖縄利権を獲得することを目指しているのだと思われる。
7)「曖昧な」公約を示し、辺野古基地と
引き換えに沖縄利権を獲得することを目指していた !
こうした勢力が存在し、その勢力の支持を取り付けるには、「腹八分、腹六分」で、「曖昧な」公約を示すことしかできない。翁長氏はこのことを訴えていたのだと推察される。
そして、見かけ上は、「辺野古に基地を造らせない」ことを求めているような装いをこらしながら、辺野古海岸埋立本体工事着手が、実現している現実は、実は、翁長知事の想定通りの動きであると推察されるのである。
現状は、「辺野古に基地を造らせない」公約を守ることのできない可能性が高まりつつあるものであると言える。「プロセスは大事だ。
しかし、結果がすべてだ」という言葉がある。
アメリカに行ったり、国連機関でスピーチをしたり。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
沖縄県民を悩ます、仲井真・前知事・埋め立て承認の内幕は ?
(植草一秀の『知られざる真実』:2013年12月25日 より抜粋・転載)
マスコミの伝えない政治・社会・株式の真実・真相・深層を植草一秀が斬る
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仲井真知事が辺野古埋立申請を一蹴できない理由は ?
★仲井真弘多沖縄県知事は、徳洲会の全面的な選挙支援で辛勝 !
仲井真弘多沖縄県知事が、2006年12月の知事選で辛勝した決め手になったのは、徳洲会の全面的な選挙支援であったと伝えられている。
徳田毅議員は、自由連合に所属し、2006年の沖縄知事選に立候補した糸数慶子候補の支持陣営にいた。
その徳田毅氏が知事選直前に自由連合を離脱し、仲井真弘多候補支持に回った。
徳洲会は、組織的な選挙を展開したと伝えられている。
徳洲会は、沖縄にも病院を保有し、これらの病院が基軸となって大規模な選挙応援が繰り広げられた。
★県知事選挙は、糸数候補優位に進展したが、最後の局面で徳洲会支援
により、仲井真氏が当選した !
選挙は、糸数候補優位に進展したが、最後の局面で徳洲会による選挙支援が功を奏して仲井真氏が当選したと伝えられている。
この時期に世間を賑わした大きなニュースがあった。
★徳洲会病院による生体腎移植の問題が、
仲井真氏が当選後、報道から消滅 !
徳洲会病院による生体腎移植の問題である。
刑事事件に発展する様相を示していたが、沖縄知事選が終了するのと同時に、潮が引くようにこの問題も報じられなくなった。
徳洲会に大きな力が加えられ、そのなかで、徳田毅氏が、自由連合を離脱して、仲井真氏支持に回ったと見られる。このときの首相が安倍晋三氏である。
★徳田毅氏は、沖縄知事選が終了すると、直ちに自民党に入党 !
徳田毅氏は、沖縄知事選が終了すると、直ちに自民党に入党した。
この「工作」を担当したのは自民党幹事長の中川秀直氏であったと伝えられている。
徳洲会と日本医師会は犬猿の関係にある。
徳洲会の徳田毅氏の自民党入党を医師会は嫌ったが、安倍政権がこれを押し切った。
2012年12月総選挙における、徳洲会による、「選挙違反事案」が、この時期に表面化した最大の狙いは、仲井真弘多氏に対する揺さぶりにあるというのが私の見立てである。
★徳洲会による、「選挙違反事案」が、
報道され、仲井真氏に飛び火の可能性大 !
その見解をかねてより提示してきた。
仲井真弘多氏は、2010年11月の知事選で再選を果たしたが、2006年同様、徳洲会が選挙を全面支援したと見られる。
選挙違反事案が、仲井真氏に飛び火してもおかしくはない状況にあると考えられる。
2006年の安倍政権にとって、沖縄県知事選は負けることのできない選挙であった。
そこで、かなり強引な方法で仲井真氏を勝たせる手を打ったのだと思われる。
2010年の知事選では、前宜野湾市長の伊波洋一氏が立候補して、辺野古移設反対を主張した。
仲井真氏を再選させるために、基地反対票を分断する候補者が擁立されたが、米国は仲井真知事の再選を最優先事項に位置付けたと思われる。
1月19日には沖縄県名護市で市長選が実施される。
辺野古基地建設反対を主張する稲嶺進氏が再選されれば、辺野古基地建設はより困難になる。
米国の指令を受けている安倍政権は、何とか、名護市長選の前に仲井真弘多氏に辺野古埋め立て許可を出させようとしている。
★仲井真弘多氏は、普天間飛行場の県外移設を公約に掲げた、辺野古移設
承認は、県民への裏切りだ !
仲井真弘多氏は、普天間飛行場の県外移設を公約に掲げて知事選に臨んでいる。
辺野古埋め立て許可を出すことは、「県民への裏切り行為」である。
★安倍政権は、米国から尻を叩かれ、名護市長選の前に、知事から埋め立て
許可を引き出せと「命令」されている !
安倍政権は、米国から尻を叩かれている。
名護市長選の前に、知事から埋め立て許可を引き出せと「命令」されているのであると思われる。
仲井真弘多氏は、徳洲会問題で揺さぶられているのだろう。
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