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ノーベル物理学賞に梶田隆章さんが決定 !
「ニュートリノ」に質量があることを証明 !
ノーベル賞受賞の日本人は、24人目となった !
T 梶田隆章氏、ノーベル物理学賞受賞決定 !
(www3.nhk.or.jp:2015年10月6日 18時54分より抜粋・転載)
ノーベル物理学賞に梶田隆章(かじた・たかあき)さん
☆「ニュートリノ」に質量があることを世界で初めて観測によって証明 !
ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、物質のもとになる最も基本的な粒子のひとつ「ニュートリノ」に質量があることを世界で初めて観測によって証明した。
「ニュートリノ」には質量がないと考えられてきた、それまでの素粒子物理学の定説を覆した東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが選ばれました。
合わせて、カナダのクイーンズ大学の名誉教授、アーサー・マクドナルド氏も選ばれました。
日本人が、ノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、5日、医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんに続いて、24人目で、物理学賞の受賞は、去年の赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて、11人目となります。
☆埼玉大学理学部を卒業、東京大学大学院修了、
東京大学宇宙線研究所所長 !
梶田さんは、埼玉県東松山市の出身で56歳。昭和56年に埼玉大学理学部を卒業したあと、東京大学大学院で、のちにノーベル賞を受賞した小柴昌俊さんの教えを受けました。
平成11年に東京大学宇宙線研究所の教授になり、平成20年からは所長を務めています。
この間、梶田さんは、小柴さんらとともに、物質のもとになる最も基本的な粒子である「素粒子」のひとつ「ニュートリノ」の研究を続けました。
☆大気中から飛来した「ニュートリノ」の様子を詳しく観測することに成功 !
そして、岐阜県飛騨市神岡町の地下深くに設けられた観測施設「スーパーカミオカンデ」で、大気中から飛来した「ニュートリノ」の様子を詳しく観測することに成功しました。
その結果、「ニュートリノ」に質量、つまり「重さ」があることを世界で初めて突き止め、平成10年に開かれた国際学会で発表しました。
この研究成果は、「ニュートリノ」には質量がないと考えられてきたそれまでの素粒子物理学の定説を覆すもので、世界の研究者を驚かせました。
梶田さんは、この研究成果で、平成11年に、物理学の大きな業績に与えられる「仁科記念賞」を受賞したほか、平成24年には、すべての学術分野の中から特に大きな業績をあげた研究者に贈られる日本学士院賞も受賞しています。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め5日、医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんに続いて24人目で、物理学賞の受賞は、去年の赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて11人目となります。
梶田さんの受賞と合わせて、カナダのクイーンズ大学の名誉教授、アーサー・マクドナルド氏もことしの物理学賞の受賞者に選ばれました。
U ノーベル物理学賞に梶田隆章氏ら 2人 ! ニュートリノ研究で、
(www.asahi.com:2015年10月6日19時08分より抜粋・転載)
スウェーデン王立科学アカデミーは、10月6日、今年のノーベル物理学賞を、東京大宇宙線研究所長の梶田隆章教授(56)ら2氏に贈ると発表した。
梶田氏は、岐阜県にある装置スーパーカミオカンデで素粒子ニュートリノを観測し、「ニュートリノ振動」という現象を初めて確認。質量(重さ)がないとされていたニュートリノに質量があることを証明した。宇宙の成り立ちを説明する物理学の「標準理論」に修正を迫った。
日本のノーベル賞受賞は、5日に医学生理学賞が決まった大村智・北里大特別栄誉教授に続き、24人目である。
物理学賞では、昨年の赤崎勇・名城大終身教授と天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授に続いて、11人目となる。
授賞式は、12月10日にストックホルムである。賞金の800万クローナ(約1億1200万円)は、受賞者2人で分ける。
ニュートリノ研究で、日本人がノーベル賞を受けるのは、2002年に受賞した、小柴昌俊・東京大特別栄誉教授に続いて2回目である。
ニュートリノはほかの物質とほとんど反応せず、地球をも通り抜ける。三つの型があるが、標準理論ではいずれも質量がないとみなされており、もし質量があれば、長距離を飛ぶ間に違う型に変身する「振動」という現象が起こるはずだと理論的に予想されていた。
梶田さんは、岐阜県・神岡鉱山の地下にあるスーパーカミオカンデで、宇宙線が地球の大気にぶつかって発生する大気ニュートリノを観測。地球の裏側でできて地球を貫通してきたミュー型の大気ニュートリノの数が、神岡上空でできたものの半分であることを突き止め、1998年に発表した。
大気ニュートリノはどこでもまんべんなく発生するので、「振動」がなければ同じ数だけ観測されるはず。
このデータは、地球の裏側から来る間にミュー型から他の型へ変身している決定的な証拠になり、ニュートリノに質量があることが確実になった。その後、「振動」を世界中で精密に調べる実験が行われ、素粒子物理学の大きな流れをつくった。
◆梶田隆章氏のプロフィール
梶田隆章氏(かじた・たかあき)1959年3月9日、埼玉県生まれ。
県立川越高、埼玉大卒。1981年、東京大大学院の小柴昌俊氏の研究室に進み、カミオカンデ実験に加わった。
1986年大学院博士課程修了。
東京大理学部助手、東京大宇宙線研究所の助手、助教授を経て、1999年教授となる。
スーパーカミオカンデの建設に携わり、観測時は、データ解析責任者として、日米の研究者を率いた。1998年6月、岐阜県高山市の国際会議で「ニュートリノ振動の発見」を発表した。
2008年4月から東京大宇宙線研究所所長。
1999年仁科記念賞。56歳。(共同)
V 梶田さん、ノーベル賞 ! 「先生は怖かった」
師匠小柴昌俊さんとつかんだ栄誉 !
産経新聞 10月6日(火)20時11分配信より抜粋・転載
ノーベル物理学賞に輝いた梶田隆章さん(56)は、素粒子ニュートリノの観測で、平成14(2002)年に同じ物理学賞を受けた小柴昌俊さん(89)の弟子である。
日本のお家芸を受け継ぎ、師弟で、2度目の栄誉を手にした。
「これがニュートリノ振動の証拠です」
10年6月、岐阜県高山市で開かれた国際学会で、東大宇宙線研究所の助教授だった梶田さんが、観測施設「スーパーカミオカンデ」(同県飛騨市神岡町)の成果を英語で発表すると、各国から集まった300人以上の研究者から大きな拍手が起き、数十秒間も止まなかった。今も語り継がれている素粒子物理学の歴史的なシーンだ。
☆振動現象は、質量がないとされてきた
ニュートリノに、実は質量があったこと !
振動現象は、質量がないとされてきたニュートリノに、実は質量があったことを意味する。物理学の基本法則を塗り替える大発見は世界的なニュースとなり、翌日には米クリントン大統領(当時)が講演で言及したほどだった。
研究開始から十数年。堅実に積み重ねた実験結果に自信はあったが、万雷の拍手を前に「ようやく認められた」と、うれしさがこみ上げてきた。
会場には名誉教授だった恩師の小柴さんもいた。「よかったよ」。終了後、ねぎらいの言葉をかけられ、喜びはさらに増した。
梶田さんがニュートリノに出会ったのは、昭和56年。埼玉大を卒業後、東大大学院に進学して小柴研究室の門をたたいた。
「小柴先生の第一印象は迫力があって怖かった」。大学院の入学試験は、全然できなかったといい、「先生がすくい上げてくれたのでは」と苦笑いする。
小柴研では当時、スーパーカミオカンデの前身である「カミオカンデ」の建設が計画されていた。「頂点を目指せる現場に来た。世界の最先端で、非常に重要な物理実験ができるんだとわくわくした」
カミオカンデの観測開始から3年後の61年秋。助手としてデータを解析していた梶田さんは、ある異変に気付いた。大気中で発生したミュー型と呼ばれるニュートリノの観測値が、自分で計算した理論値よりも明らかに少なく、「おやっ」と思った。
「理由を明らかにしなければ」。計算手法やデータを1年かけて検証し、自分のやり方に間違いがないことを確信して小柴さんに報告すると「面白い結果だ。チェックは十分でしょうね」。
1963年に論文を投稿したが、原因は、振動現象ではない可能性もまだあり、さらに観測が必要だった。
☆10倍以上の規模に巨大化したスーパーカミオカンデの計画が進んでいた !
このころ小柴研では、カミオカンデを10倍以上の規模に巨大化したスーパーカミオカンデの計画が進んでいた。より多くの観測データが得られるため、異変の原因を解明できる可能性がある。梶田さんは現場監督役として建設に携わり、8年に施設を完成させた。
「良い装置ができたので、性能を最大限に引き出そう」。車で20分ほどの自宅から毎日通い、
国際チームをまとめながら膨大なデータの解析を続け、10年がかりで異変の正体を突き止めた。
☆正しい道を見つけ、明確に結果が出る研究をしなさい !
小柴さんからは「正しい道を見つけ、明確に結果が出る研究をしなさいと教わった」と振り返る。
その言葉通りに歩み、「空の上の存在」だった恩師と並ぶ最高の栄誉に輝いた。
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