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小沢代表の見解:
「スタンスをはっきりすれば、国民に分かり易い」維新の党について、
8.30国会10万人集会への参加について
五輪エンブレムの使用中止について
(www.seikatsu1.jp:2015年9月3日より抜粋・転載)
小沢一郎代表 定例記者会見(2015年9月1日)
小沢一郎代表は9月1日、国会内で記者会見を行い、維新の党分裂問題の野党共闘への影響、8.30国会10万人集会、五輪エンブレム使用中止などに関する質問に答えました。記者会見概要は以下の通りです。
【質疑要旨】
維新の党分裂問題の野党共闘への影響について
8.30国会10万人集会への参加について
五輪エンブレムの使用中止について
日中、日韓の間の首脳会談が行われていないことについて
山本共同代表の質問について
USJ調査費の予算計上について
◆維新の党分裂問題の野党共闘への影響について
Q.:維新の分裂騒ぎについてですが、与党補完勢力と野党でやっていこうという勢力の色分けが進んでいます。背後に官邸の意向もあると報道で言われています。小沢代表が進めている野党共闘にどういった影響を及ぼすとお考えでしょうか。
小沢一郎代表:A:
他の政党のことですから中身についてよく分かりません。党としてのスタンスを政府与党寄りにするのか、野党共闘の形にするのかという考え方の違いにすれば、基本的な政党の方向性、スタンスの問題です。そこはしっかりと党内で、皆で話し合って、そして納得のいく方向に決めるべき筋合いのものだろうと思います。
野党の再編という言葉を今使うけれども、いわゆる大同団結をしていくためには、野党のスタンスをはっきりとした政党でないとできないわけです。
どっちかわからないではやりようがないですから。その意味では維新の皆さんの中で、私が言う立場でないですけれども、どっちかきちんと路線決定していただければ、それは国民皆さんが分かり易いのではないでしょうか。
Q.:昨日、民主代表と維新代表の党首会談があり、国会閉会後に両党で選挙協力、政策のすり合わせをしていくことになりました。一
方で、維新、民主にとらわれずに御党も含めて、もっと幅広い結集を模索すべきだという声もあります。野党再編の今後の進め方について代表のお考えをお伺いします。
小沢一郎 代表:A.
それは基本的な原則でお互いに合意できるグループは、できるだけ多くの人たちが参加してやるという方がより良いと思います。
◆8.30国会10万人集会への参加について
Q.:8.30国会集会への参加を決定したタイミングとその要件、また野党4党が参加したことによる政権への風当たりについてどうお考えでしょうか。
小沢一郎 代表:A.:
事実の経過を追うと、まずは岩手県の知事選で5野党が揃い踏みできたということが現象面では第一段階としてあったわけです。
その時も、またその後も8月30日に皆で揃踏みして行こうかという類の話をしました。
野党の力合わせ、共闘関係を作らないと、とてもこの議席数の差を跳ね返すことはできません。
そのためには国民皆さんの支援をいただく必要です。
それ(野党揃踏み)は国民の皆さんの目から見ても各党揃ったなと。維新の松野君も揃えば一番良かったのですけれども、同時並行でいろいろあったので出席できませんでした。
国民の目から見ても野党が共闘してやっているなということになります。
我々自身も一つずつ皆で力合わせの機会を踏んでいって頑張っていくという雰囲気が出てきます。
その意味で私も従来、ほとんど出たことがなかったのですが、やはりここは安保法案という本当に馬鹿げた、いいかげんな、危険極まりない法案の成立がかかっているものなので、ぜひとも私も一緒に参加しようと思い行ったということです。
◆五輪エンブレムの使用中止について
Q.:五輪組織委員会は本日、佐野氏制作のエンブレムの使用中止の方針を決めました。一度決めたエンブレムを使用中止にすることは異例のことだと思います。この件についてどうお考えでしょうか。
小沢一郎 代表:A.:
異例の事態です。
止めるということは、本当に真似して作ったことを認めることになりかねない。
Q. :佐野氏が盗作を認めたという報道も出ています。五輪組織委員会、政府は国際社会に対してどう対応すべきとお考えですか。
小沢一郎 代表:A.:
いいかげんなことをして、その綻びを償うというのはなかなかないことです。
競技場、エンブレムのことと言いお粗末すぎます。
Q.:これが東京五輪を迎えるにあたっての組織委員会の現状です。
小沢一郎 代表:A.:
組織委員会というより政府でしょう。政府のいいかげんな実態があらわれたのだと思います。
Q.:ゼロからエンブレムを公募したりすることになりますが、異常事態ではないでしょうか。
小沢一郎 代表:A.:
みっともなさすぎる。政府の政治のいい加減さがそういうところに出てきているということではないでしょうか。
◆日中、日韓の間の首脳会談が
行われていないことについて
Q.:安倍首相が戦後70年談話を発表しましたが、いまだに日中、日韓の間の首脳会談が行われていません。その状況についてどのようにお考えでしょうか。
小沢一郎 代表:A.:
中国も韓国もいたずらに敵対関係でいることを欲しているわけではないと思います。
何らかの機会、きっかけを作って話し合いの場を持ちたいことは間違いないと思います。
ただ安倍さんの談話は、いろんな人から言われていますが、歴史問題について安倍首相自身の考えが明確にされなかった。
そういう談話でしたので、先方にしてみれば、相変わらずかという意識を腹の中では持っているのではないでしょうか。
その意味でまだぎこちない関係が続いています。
仮にお互い会おうかとなっても、お互いに心の中にわだかまりを持ったまま会っても本当の話はできません。
もう少し安倍首相自身、日本側自身が謙虚に素直になって話し合おうということになれば、彼らも喜んで会談ということになると思います。
今の状況ではなかなか実現するまでが大変だし、実現してもこのままでは中身のある話ができないことを心配しています。
Q.:それには安保法制が関係しているのでしょうか?
小沢一郎 代表:A.:
もちろん具体的事例で言えば、安保法制も大きなものですけれども、安倍さん自身の政治的スタンス、
ものの考え方、それだと思います。
そこが素直にまじめに考え、取り組まないと、今言ったように実のある話し合いにはならないと思います。
◆山本共同代表の質問について
Q.:山本共同代表は参院特別委での質問の中で、空襲や原爆投下こそ国際法違反であり、戦争犯罪ではないかと質問し、それに対し安倍総理の答弁ははっきりしませんでした。
仮に小沢代表が答弁する立場になったとき、どのように答弁されるでしょうか。
小沢一郎 代表:A.:
それは戦争ですから。日本の侵略と呼ばれるような日本の国益優先の形で軍事力を使用して他国の占領あるいは被災を招いたということですから、米国が爆撃したからけしからんと言っても、日本が先に行ったわけですから。
その質問をどういう意味で言ったか本人に後で聞いてみます。
◆USJ調査費の予算計上について
Q.:玉城幹事長に質問します。今年度の概算要求の中で内閣府が名護市に誘致するというユニバーサルジャパンの調査費として1億円を計上しています。
米軍基地があるところに娯楽施設をつくるのは世界一危険な遊技場にならないでしょうか。
また、沖縄県の名護市長と那覇市長を除く市長が普天間移設と沖縄振興のために団結して組織を作ると報じられていることについてどうお考えでしょうか。
玉城デニー 幹事長:A.:
国とUFJが進めていて、関係自治体とはきちんと話をしていないという状況があります。
2001年の同時多発テロのときに沖縄はテロの標的になるという風評被害で観光事業に甚大な影響がありました。
基地問題を解決する一方、観光振興を図っていくことが多くの県民の願いであり、そのために日本政府がしっかりと沖縄側と協議することを望んでいます。
ユニバーサルジャパンが本島北部に誘致されるということを、沖縄振興の目玉の一つにしようという政府の思惑ではないかなど様々な見方が錯綜しています。
調査費が計上されたということはいいです。沖縄のちゅら海財団は様々な海洋資源の研究成果をこの20年出してきています。
例えば、指定管理制度で行うのか。あるいは沖縄に特化したアミューズメントテーマパークを持ってくるのかということもまだ不透明な段階です。
この調査予算を付けて徐々に話を進めていくことについて評価がある一方で、基地問題への見返りのための予算であることについて多くの県民は疑問を持っています。
小沢一郎 代表:A.: それは民間なの?
玉城デニー 幹事長:A.: はい。民間です。
小沢一郎 代表:A.: 何で政府が予算を付けるの?
玉城デニー 幹事長:A.: これがいびつな振興予算ということで、内閣府で計上されています。
小沢一郎 代表:A.: 民間に補助金を出すの?
玉城デニー 幹事長:A.: 補助金ではなく、まず調査をすると。
小沢一郎 代表:A. : 調査を政府がやるのなら民間ではないじゃない。
玉城デニー 幹事長:A.: 来るのは民間なのですけれども、それが必要かどうかの調査をするための予算を付けるといういびつな形になっています。
小沢一郎 代表:A.: 何か不思議だな。地元が要請しているのではないか。
玉城デニー 幹事長:A.: 沖縄県も要請しています。肝心のもとぶ町は具体的な要請は一切していない。
小沢一郎 代表:A.: 沖縄もそこが問題なんだ。
玉城デニー 幹事長:A.: もう1つは8つの市の首長で、いわゆる予算を獲得し、国とパイプを作る目的で任意の団体を作ったと。その中には、翁長県知事の後継と言われている城間那覇市長と辺野古移設に反対している稲嶺名護市長は入っていない。
8市長の皆さんが作ったのですが、まだ何をするのか、良く分かっていない。
どんなことをするのかということは、多くの県民にとってもまだコメントする段階にない。
何をしたいのか。それがまた、飴と鞭の構図を再沸させる、沸騰させるような形になるのではないかという記事も書かれています。
本当にそういう構図を持ち込むことが目的なのかどうかは、私たちの方でははっきりいえないという段階だと思います。小沢代表からもこの件について如何でしょうか。
小沢一郎 代表:A.: どういう話なのか、良く分からない。
玉城デニー 幹事長:A.: 沖縄県内11市のうちの8つの市の首長、つまり県知事選で仲井眞さんを応援した市長さんたちを中心に、沖縄振興のための予算獲得と自分たちの地方自治を円滑にさせていくこと、
つまり、一括交付金などを順調に進めるために政府と交渉する形にしていきたいという思惑で作ったようです。
小沢一郎 代表:A.: 分かり切っているじゃない。
政府の施策を進める。そのために地元に何かしろということではないか。
政府与党を支援する人たちでしょう。その見返りで何かくれという話でしょう。
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