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誰が、沖縄・辺野古本体工事着手を側面支援しているのか ?
翁長氏の後援会長:辺野古に米軍基地が建設されてしまっても、公約違反
にはならない」と主張 !
米国は、領土問題・紛争・対立激化の謀略は得意、紛争を軍事産業・ネオコンは喜ぶ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/07/26より抜粋・転載)
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1)翁長氏の後援会長:知事は権限の範囲内で精いっぱいやればよいと、述べた !
「辺野古に基地を造らせない」が、翁長雄志沖縄県知事の選挙公約である。
翁長雄志氏の後援会長である、宮城篤実前沖縄県嘉手納町長は、7月5日付日本経済新聞掲載のインタビューで、「相手は国家権力だ。辺野古での工事が完了し、日米で使用を開始するとなったときにそれを止める方法は県にはない。しかし、それで翁長知事が負けたことにはなるとは思わない。
知事は権限の範囲内で精いっぱいやればよい」と述べた。
見出しには、「移設反対が知事の公約」と記された。何を言っているのか。
2)後援会長:辺野古に米軍基地が建設されて
しまっても、公約違反にはならない」と主張 !
「辺野古米軍基地建設に反対するのが、知事の公約で、結果として、辺野古に米軍基地が建設されてしまっても、知事が権限の範囲内で精いっぱいやれば、公約違反にはならない」という主張なのだ。
これは、ペテン以外の何者でもない。
「辺野古に基地を造らせない」という公約と、「辺野古移設に反対する」という公約はまったく違う。
「安保法制を成立させない」と「安保法制に反対する」とが異なるのと同程度に異なる。
沖縄防衛局が、7月24日、辺野古米軍基地建設の本体工事に着手するため、キャンプ・シュワブ海域に設置する護岸設計図を県に提出した。
3)防衛省は、県との協議が不調に終わっても工事を強行実施する構えだ !
ボーリング調査は、完了していないが、調査を終えた部分から先行して協議に入り、早期に本体工事に着手する狙いがある。
防衛省は、県との協議が不調に終わっても工事を強行実施する構えだ。
翁長知事はシンガポールに出張中で県は設計図と協議書を受理していない。
琉球新報によると県幹部は、「県が埋め立て承認の留意事項で『事前協議すること』と条件を付けているから、不受理とすることは難しい。不受理としてしまえば、防衛局は、『県が事前協議をはねのけた』と言って、大手を振って本体工事に入ってしまう。
部分的な協議でも協議に入らざるを得ないのではないか」と述べている。
4)国は、協議が不調に終わっても工事に着手してしまう構えだ !
協議に入ってしまえば、国は、協議が不調に終わっても工事に着手してしまう構えである。
既成事実がどんどん積み上げられてゆく。
既成事実が積み上げられてしまうことは、翁長知事が埋め立て承認を取り消したのち、国と県が裁判闘争に移行した際に、「訴えの利益がない」として、沖縄県が敗訴する確率を高める客観情勢になる。
いつまでたっても埋め立て承認の撤回および取り消しを断行しない翁長氏の行動は、国との法廷闘争で敗訴するためのものであると解釈されても仕方のないものであると見られる。
5)「もういいかげんで「翁長タブー」から脱却しませんか ?
「アリの一言」ブログ、http://goo.gl/HKrGyO、主宰者は、「もういいかげんで「翁長タブー」から脱却しませんか。
翁長氏が取り消し・撤回を棚上げして(公約違反)、安倍政権と秘密裏に協議を進めていることに目をつむるのは止めませんか。
県政与党も、翁長氏を支持した県民も、琉球新報も、沖縄タイムスも。
6)安倍独裁政権と闘うために、怒りの矛先は、翁長知事にも向けるべきだ !
安倍独裁政権とたたかうために、怒りの矛先は翁長知事にも向けるべきです。」と主張される。
「辺野古に基地を造らせない」と言いながら、肝心要の行動を断行しないことを、「辺野古に基地を造らせない」ために翁長氏を支援してきた人々が、厳しく詰め寄ることが必要ではないのか。
翁長知事の行動に対して批判的な指摘を示すことが、「タブー」とされる空気はどう考えてもおかしいのである。
7)埋め立て承認の撤回および取消が、遅れれば、
「辺野古に基地を造らせない」公約実現は、遠のく !
埋め立て承認の撤回および取消が、先送りされればされるほど、「辺野古に基地を造らせない」公約実現は、遠のくのである。
「翁長タブー」の象徴的な場面が、昨年9月13日の、翁長雄志氏出馬表明会見である。
https://www.youtube.com/watch?v=aZEIXJRXFiY#t=421、この動画映像の4分45秒〜6分45秒の部分を確認いただきたい。
報道関係者の質問は、翁長氏が埋め立て承認の撤回および取消を確約しないことに集中した。
この点を問われた翁長雄志氏が「逆ギレ」し、翁長氏の支援者が質問をした記者に対して怒声を浴びせかけた場面だ。
上記「アリの一言」ブログ主宰者は、この模様について、「この光景に背筋が寒くなる思いがしました。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
ジャパン・ハンドラーの身勝手ないいぶん
◆裏から日本政府を操つる人物を「超一流の日本理解者」と誇大宣伝 !
リチャード・アーミテージらは,いわゆる「アーミテージ・レポート」なる文書をいままで、3度までも日本に向けて提出し,ジャパン・ハンドラー(日本操り班)である、自分たちの立場をより明確にしてきた。だが,そのレポートの中身は,ひたすら日本を子分・舎弟あつかいしている。
このことは,専門家であればみながただちに認める〈事実〉である。このようなアメリカ側の人物を「超一流の日本理解者」であるかのように応接する日本側の人物がいるわけで,これは問題があり過ぎる。
★ シリア,ウクライナ情勢などで大統領の指導力も問われている。
−−「大統領は米国が能力を保持しているにもかかわらず,なぜそれを行使しないのか,理由を説明しなければならない。とくに日本の首相とは尖閣諸島などをめぐる『グレー・ゾーン(有事未満,平時以上)』に関する対応について突っこんで意見交換すべきだ」。
補注)尖閣諸島の問題に火を着けた(放火犯であった)石原慎太郎が聞いたら大喜びしそうな意見である。もっとも,ここでいう行使(軍事力の発動・展開)を本当にしたら,どうなるかまでアーミテージは答えてはいない。
この程度であるならば,石原慎太郎と同じ次元でものをいっているに過ぎない。
◆米国は、領土問題・紛争・対立激化の謀略
は得意、紛争を軍事産業・ネオコンは喜ぶ !
★ ウクライナ南部クリミア半島をめぐる大統領の対応が,尖閣防衛に関する米国の決意に
疑念を生じさせたとの声も日本にはある。
−−「尖閣が日本の施政権のもとにあることに疑いはない。米国による(日米安保条約にもとづく)防衛責務が適用される。尖閣が攻撃され,米国が日本支援のために行動しなければ,どのようにして同盟体制は存続できるというのか」。
補注)尖閣諸島の問題で日中が本当に軍事衝突したとき,米日軍事同盟関係が実際に発動する東アジア地域には,一大局地紛争(戦闘行為)が発生する。アーミテージは,自分が若いときにベトナムの戦場において,現役の兵士として自身が機銃をかついで撃ちまくり戦争をしていたときの気分のままで,いまの・こちらの現実問題に対しても発言している。
あたかも,アメリカの大統領のつもりであるかのような発言にも聞こえる。もっともこういう発言は当然,中国側も日本経済新聞を読んでしることになるから,この面を意識した発言であるともいえる。
◆対米隷属安倍政権は、自衛隊を米軍の子分にする命令に従属 !
★ 安倍政権が、集団的自衛権の行使容認作業を急ぐ背景には,米国のアジア重視を確固たるものにしたい,という戦略的な狙いもある。
−−「集団的自衛権に関する(行使容認の)決断を先延ばしにすることがあっても,それは日本の決断だ。われわれがこの同盟を続けることに変わりはない。
日本にとっていま,もっとも重要なことは,経済を回復させることだ」。
補注)
日本国憲法の第9条がじゃまだ,これをとり除けといってのけたことのあるアーミテージである。
「集団的自衛権に関する(行使容認の)決断を先延ばしにすることがあっても,それは日本の決断だ」というのは,まともに判断するに,発言内容に関して明確な変更である。
もっとも,いまの日本は「経済を回復させること」がより大事であるから,こちらにさらに励めと督励し,日本側の尻を叩いている。
そうして,必要なときは湾岸戦争のときのように,21世紀におけるアメリカの帝国主義路線への資金援助ができる国家に,もういちど日本はがんばってなれ,もっと金を稼いでアメリカに貢げ,といっているようなものである。
★ アベノミクス,とくに「第三の矢」の規制緩和などについて,米国には懐疑的な見方も
出始めているということか。
−−「少し様子をみようというムードだ。日本の経済成長率は1.4〜1.5%,インフレ・ターゲットも2%ではなく,1.5%程度だろう。かつてよりは良いが,規制緩和がどの程度かをみきわめようとしている」。
補注)このアベノミクスに対するアーミテージの指摘は,なにも新味はない。
日本経済新聞を読んでいる者であれば,この程度のことは誰にでもいえる。
インフレ・ターゲットの目標値に関する指摘「1.5%程度だろう」も,別になにも変哲もない,平凡な考えであり,世間に出回っている見解を,平均的にいいとこどり(?)しただけの語りである。アーミテージに経済のことは分からないのに,このような専門家まがいに聞いてあげるというところからして,疑問がある。べつにとくにこの人物に訊かねばならない論点でもあるまい。
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