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違憲立法を強行採決することは、憲政史上最悪の暴挙だ !
与党多数派であっても、主権者の多数意を踏まえて政治決定を行うべきだ !
憲法違反・強行採決をする人物が首相である事は、日本国の恥である !
だまされた責任・罪は、だます側・悪辣な権力者の罪で消せない !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/07/11より抜粋・転載)
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1)敗戦から70年、安倍政権は、暴虐の限りを尽くしている !
梅雨はまだ明けていいないが猛暑が日本列島を覆い始めている。
敗戦から70年のこの年。暑い夏になる。
安倍政権は、国会で多数議席を有することを傘に着て暴虐の限りを尽くしている。
日本の命運を定める三つの重大問題がある。原発、憲法、TPPだ。
私が、『アベノリスク』(講談社)、http://goo.gl/xu3Us、を上梓したのはいまから2年前。
2013年7月の参院選前だ。
この選挙で安倍政権与党が勝利すると、衆参ねじれが消滅して、安倍政権の暴走が始まる。
このことに対する警告の書であった。そして、昨年の7月。
2)著書・『アベノリスク』、『日本の真実』で、安倍政権の本質を記述した !
「安倍政権に危うさを感じる人のための十一章」として、『日本の真実』(飛鳥新社)
http://goo.gl/8hNVAo、を上梓した。安倍政権の本質を明らかにする書である。
安倍政権与党は衆参両院の国政選挙で、主権者多数の支持を得ていない。
安倍政権与党に投票した主権者は、衆参両院ともに、全体の4分の1程度に過ぎない。
4分の1の民意にしか支えられていないのが安倍政権である。
しかし、現行の選挙制度では、選挙区選挙で得票数上位1名だけが当選することになっているため、安倍政権与党が、国会多数議席を占有する事態が発生している。
3)与党多数派であっても、主権者の多数意見を踏まえて政治決定を行うべきだ !
それでも、日本の主権者の未来を左右する重大問題であるなら、主権者の多数意見を踏まえて政治決定を行う必要がある。
これが「自制心」のある為政者の姿勢である。
原発、憲法、TPP、という重大問題については、過った政治決定をすることは許されない。
論議を尽くし、主権者多数の賛成を獲得して、ものごとを決定しなければならない。
ところが、安倍政権は国会における多数議席を笠に着て、主権者多数が強く反対する施策を強行実施しようとしている。
4)安倍政権は、国民多数が反対する、原発再稼働・
戦争法案強行採決・TPP参加に暴走 !
それが、原発再稼働、戦争法案強行採決、TPP参加、である。
九州電力は鹿児島県にある川内原発を、8月10日に再稼働を強行しようとしている。
原発の安全性はまったく確保されていない。
さらに、日本の火山活動が活発化しており、火山の巨大噴火の可能性もある。
国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される事態が発生する。
戦争法案は、7月15日にも、衆院の委員会で強行採決が行わる可能性がある。
5)違憲立法を強行採決することは、憲政史上最悪の暴挙だ !
憲法を踏みにじる違憲立法を強行採決することは、憲政史上最悪の暴挙と言って過言でない。
さらに、選挙公約を完全に踏みにじるTPP合意形成が推進されている。
許すことのできない暴挙である。
安倍政権が暴虐の限りを尽くす場合、日本の主権者重大な決意をもって、この政権を必ず打倒しなければならない。安倍政権打倒は正義の行動である。
そのために、市民の連帯が必要になる。
【オールジャパン:平和と共生】の連帯運動を始動させた。
6)国民の連帯で、原発再稼働、戦争法案、
TPP参加、を粉砕しなければならない !
一人でも多くの市民が連帯し、原発再稼働、戦争法案強行制定、TPP参加、を粉砕しなければならない。https://www.alljapan25.com/
戦争法案は、日本国憲法の規定に反する違憲立法である。
「集団的自衛権の行使は憲法解釈上認められない」というものが、政府の公式見解であり続けた。
その公式見解が突然変わる正当性が存在しない。
安倍政権が、勝手に憲法解釈を変えただけのことである。
憲法解釈を変えるということは、憲法の内容を変えるということだ。
しかし、憲法には、憲法改定の手続きについて定めがある。
7)憲法改正の手続をせず、解釈変更で、憲法を変えることは、許されない !
この手続きを経ずに憲法の内容を改定することは許されない。
このような、誰にでも分かる、基本の基本を踏みにじろうとしているのが、いまの安倍政権である。
このような政権は、一秒たりとも存続させてはならない。
集団的自衛権の行使が必要だと考えるなら、堂々と憲法改定を提案するべきである。
そして、正規の手続きを経て、憲法改定を目指すべきだ。
その行動を示すなら、賛否は分かれるが、民主主義のルールに則っていると評価されるだろう。
安倍晋三氏は、当初は、憲法改定を叫んでいた。
しかし、憲法改定を実現することが難しいと判断して、憲法を変えずに、憲法の内容を変えてしまうという「解釈改憲」の道に突き進んでいるのだ。
8)憲法違反・強行採決をする人物が首相である事は、日本国の恥である !
このような軽挙妄動の人物が日本の首相であることが、日本国民として誠に恥ずかしい。
日本の恥と言わざるを得ない。
しかも、集団的自衛権行使を容認する理由が問題だ。
日本の主権者のためではないのだ。
政府は、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利に最大の配慮」する責務を負っている。
しかし、安倍政権が提案している戦争法案は、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」を守るためのものではない。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
だまされた責任・罪は、だます側・悪辣な権力者の罪で消せない !
間接的な加害者性を自覚していないことが国畜の「最大の罪」なのだ。
(1)悪辣な権力者の願望
メディアや「大企業によるプロパガンダ」と「主流の学問」によって、「形式上多くの人々が選挙権を持つという事実を克服することができる・・・・・。
その事実は合意を作り出すことによって無効にすることができ、たとえ形式的な参加ができても人々の選択や態度を自分たちの言った通りにしてしまうことが可能となる。
かくして適正に機能する民主主義が作り出されるのであり、それはプロパガンダ産業の教訓を適用した結果なのである。
このような社会における「馴致教育」の勝利は、アドルフ・ヒットラーの次の言葉を念頭に置いたものであろう。
「権力者にとって民衆が何も考えないことほどありがたいことはない」。
民主主義の妙味は、人びとをたがいに孤立させ、関係を持てなくすることで民主主義的形式に
なんらかの実体を付与する恐れのある情報ややりとりを得られなくしてしまうことにある。
(2)国家に飼いならされる人間の「騙される罪悪」
佐高信氏は、騙されることの罪について、次のような、厳しい主張をしている。
会社に飼いならされた人間が社畜であるならば、解釈を広げれば国家に飼い慣らされる人間もいる。それが国畜だ。
国畜もまた「あなたたちは国畜である」と指摘されることを嫌う。
というより、自分が、そもそも国畜であることに気づいていない。
国畜は、ひたすらに自分だけが安穏に暮らせることを求めている。
国家を信じて、国家に判断を任せて、いわば飼い主に自分の判断を委ねている人間である。
映画監督の伊丹万作(1900−1946)は、1946年に『戦争責任者の問題』という文章を書き、当時、戦争では、みんなが騙されていたという声が一般的な中、騙されたという日本人を痛烈に批判している。
伊丹はこう書いている。
伊丹は、“騙されることの悪”に言及する。
騙されたとさえ言えば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘ちがいしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
しかも、だまされたもの必ずしも正しくないことを指摘するだけにとどまらず、騙されたこと
自体がすでに一つの悪である」ことを主張したいのである。
V 米国の対日洗脳工作による対米隷属支配戦略
(なわ・ふみひと の ひとくち解説 より抜粋・転載)
戦後、マッカーサーの率いるGHQを使って、世界の支配層が、わが国に対して行なった、洗脳工作・WGIP(War Guilt Information Program)が、今では完全に、日本国民の意識を「洗脳」してしまいました。
広島の原爆記念碑のそばに「二度と過ちは繰り返しません」と懺悔する言葉が掲げられているのも、まさにその現れです。まるで「日本がアメリカ様に戦争を仕掛けたのですから、空襲や原爆で被災したのも、すべて日本人が悪かったのです」と詫びているかのようです。
新型爆弾の威力を試す目的で、人口が密集した都市に原爆を落としたアメリカに対する批判の声は、今日でもマスコミでは全く聞かれません。
いまなお強力にコントロールされているのがわかります。
さらに今日では、世界支配層がテレビという強力なメディアを使って日本人の洗脳支配を進めている、というのがこの本で著者が述べている内容です。人々がルイ・ヴィトンやグッチなどのブランド商品に憧れるのも、すべて支配層に操られているためだと分析しています。
マスコミの中枢には、そのようにして意図的に大衆を操っている人物たちがいるということを肝に銘じておきたいと思います。
ちなみに、私の見る限り、最も巧妙に操作されている媒体はNHKです。 (なわ・ふみひと)
(注釈)WGIP=ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム
洗脳工作:日本国民に敗戦の事実を受容させ、各層の日本人に、彼らの敗北と戦争に関する罪、現在および将来の日本の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任、連合国の軍事占領の理由と目的を、周知徹底せしめること。
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