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公約実現のため、翁長知事は検証委報告 を受け、直ちに取り消し決定すべきだ !
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/4408.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2015 年 7 月 12 日 22:05:20: jobfXtD4sqUBk
 


公約実現のため、翁長知事は検証委報告を受け、直ちに取り消し決定すべきだ !

「辺野古に基地を造らせない」公約を実現するには、政府と全面的に対峙する事だ !

「あまりにも遅い」が、8月に埋め立て承認の撤回または取り消しに進むと見られている !

菅原文太さんは、かなり病気が進行していた状況だったが、沖縄に来て、怒りの戦闘宣言 !


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/07/05より抜粋・転載)

────────────────────────────────────
1)辺野古海岸では、安倍政権による米軍基地建設が実施 !

沖縄県名護市の辺野古海岸では、日本政府による米軍基地建設が着々と進められている。
沖縄県知事に選出された翁長雄志氏は、「辺野古に基地を造らせない」ことを公約に掲げたが、いまのところ、この公約は、実現していない。

昨年9月10日に、安倍晋三政権の官房長官である菅義偉氏は記者会見で次のように述べた。
「最大の関心は沖縄県が(辺野古沿岸部の)埋め立てを承認するかどうかだった。知事が承認し粛々と工事しており、もう過去の問題だ。争点にはならない」

2)仲井真知事が埋め立て承認を決定、米軍基地建設が進行 !

「過去18年間で、県知事も市長も移設賛成の方がいた。そうした経緯の中で、仲井真知事が埋め立て承認を決定した。そのことで一つの区切りがついている」
これは、昨年11月に沖縄県知事選が実施されることに関連して菅義偉氏が述べたものである。

前沖縄県知事の仲井真弘多氏が2013年12月に、辺野古海岸の埋め立て申請を承認した。
この「埋め立て承認」が、米軍基地建設の最大の焦点であり、沖縄県知事が埋め立て申請を承認したことで、辺野古米軍基地建設問題は「過去の問題」になったとの認識を示したものである。

3)「埋め立て承認」を「撤回」、「取り消し」

しない限り、辺野古米軍基地建設を阻止できない

したがって、新知事が「辺野古に基地を造らせない」ことを実現するには、この「埋め立て申請承認」に対して、適正な措置を講じることが必要不可欠である。

「埋め立て承認」を「撤回」ないし「取り消し」しない限り、辺野古米軍基地建設阻止は前に進まない。

沖縄県知事選に際して、「辺野古に基地を造らせない」ことを公約に掲げる候補者は、仲井真知事による埋め立て承認を、「撤回」ないし「取り消す」ことを、公約として明示する必要があった。

しかし、翁長雄志氏は、埋め立て承認の撤回ないし取り消しを公約として掲げることを、頑なに拒絶した。


4)翁長氏は、「埋め立て承認」を「撤回」、「取り消し」の公約を明示しなかった !

知事選出馬会見で記者からこの点を問われた翁長雄志氏が、「逆ギレ」して記者を罵倒する場面もあった。
2014年10月9日付ブログ記事「沖縄の主権者必見「翁長雄志氏出馬表明会見」」http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-004e.html
会見動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=aZEIXJRXFiY#t=421
4分45秒〜6分45秒の部分。

「辺野古に基地を造らせない」の公約を実現するには、埋め立て承認をまず撤回し、その後、法的な瑕疵についての検証を進めて埋め立て承認を取り消しする必要がある。
その後、政府と裁判で争い、「辺野古に基地を造らせない」公約を実現する以外に方策はない。

知事選の過程で、この点を、私は、厳しく問い質し続けた。
その結果として、翁長氏も埋め立て承認の撤回および取り消しについて、具体的な言及を示す状況に追い込まれた。


5)翁長氏は、昨年9月、「承認そのものを私たち県民の力で取り消す」と明言 !

翁長氏は、「まずは、この知事選に勝ち、承認そのものを私たち県民の力で取り消す」(2
014年9月24日付沖縄タイムス)と述べ、「法的な瑕疵がなくても、その後の新たな事象で撤回する。

県民が、ノーという意思を強く示すことが、新たな事象になる」(10月21日政策発表記者会見=同22日付「しんぶん赤旗」)と述べた。

知事選で、沖縄県民が、ノーという意思を強く示したのであるから、「新たな事象」でまずは、埋め立て承認を「撤回」できたはずである。

そして、検証委員会に速やかな検証を求め、その検証結果を受けて、埋め立て承認を「取り消す」ことが、「辺野古に基地を造らせない」ための具体的行動になる。


6)「あまりにも遅い」が、8月に埋め立て承認

の撤回または取り消しに進むと見られている !

報道によると、翁長氏は、7月中にも提示される検証結果を踏まえて、8月に埋め立て承認の撤回または取り消しに進むと見られているが、これまでの行動が「あまりにも遅い」ことは明白である。

7月4日の菅義偉官房長官との会食の前に、翁長氏は記者からの「埋め立て承認の取り消し、撤回への影響」についての質問に対して次のように答えている。

 「もともとスケジュールはない。第三者委員会の答申の内容を見た上で、(菅氏との)会談が、引き続き回数を重ねていって、意見交換をされていれば、(総合的に)判断しながらやる」(3日付沖縄タイムス)「辺野古に基地を造る」ことを強引に推し進めている政府を向うに回して「辺野古に基地を造らせない」公約を実現するには、政府と全面的に対峙する以外に道はない。


7)「辺野古に基地を造らせない」公約を実現

するには、政府と全面的に対峙する事だ !

路線を明確に定め、一刻の猶予もなくプロセスを前に進ませなければ、「辺野古に基地を造らせない」の公約を実現することは不可能である。

翁長氏の対応はあまりにも遅く、「辺野古に基地を造らせない」ことを求める人々の、翁長氏に対する要請もあまりにも「ゆるい」と感じられる。

翁長雄志氏は、訪米前の5月25日に共同通信との単独インタビューで、第三者委員会の提言が出れば「取り消すことになる」と明言した。


8)検証結果は、メディアで発表されるべきであり、

知事は、直ちに知事権限行使に進むべきだ !

埋め立て承認による検証は、検証終了次第、メディアを通じて発表されるべきであり、検証結果を受けて、知事は、直ちに知事権限の行使に進むべきである。
もともと、検証結果を決めるのは知事である。

知事が「撤回」、「取り消し」を決めて、検証委員会がその結論に見合う論拠を整理するものである。

検証委員会が単独で検証し、その結果を知事が受け取るものではない。
検証委員会の結論を決めるのは、知事自身なのである。

そして、検証にかかる時間を決めるのも知事自身である。
知事就任が、2014年12月10日である。それからどれだけの時間が経過しているのか。

―この続きは次回投稿します―


(参考資料)

菅原文太さんの「遺言」と、「沖縄方式」の深い叡知 !

菅原文太さんは、かなり病気が進行していた

状況だったが、沖縄に来て、怒りの戦闘宣言 !

総選挙、自民、沖縄の全4選挙区で敗北 !


◆菅原文太さんの演説要約:

(鈴木 耕 - Blogos:2014年12月3日より抜粋・転載)

…沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。

 辺野古もしかり。勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。

 そうは言っても、アメリカにも良心に篤い人々はいます。

中国にもいる、韓国にもいる。その良心ある人々は、国は違っても同じ人間だ。みな、手を結び合おうよ…

 他国を貶めることで“愛国心”を煽り、それを政権の求心力にするような安倍首相への痛烈な批判である。“国家”のためには“国民”の犠牲も厭わない。

それが安倍政権のやり方だ。
 冗談じゃない、国民あってこその国家ではないか。
 文太さんが言いたかったのは、きっとそういうことだ。だからこそ、「いま最も危険な政府」と安倍政権を断罪したのだ。
 こうも言っている。

 政治の役割はふたつあります。ひとつは国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。
もうひとつは、これがもっとも大事です、絶対に戦争をしないこと…

 安全な食べ物…。むろん、福島原発事故を念頭に置いての発言だろう。

子どもたちに安全な食べ物を、という当たり前のことが果たして守られているか。福島は終わっていない。

積極的に反原発の発言をし、運動にも加わってきた文太さんの想いだ。

 そして、沖縄はどうか。米軍基地の新設を“粛々と進める”などという安倍政権の姿勢に、戦争の臭いを嗅ぎ取った文太さんの、日本人全員へのメッセージが「絶対に戦争をしないこと」なのだ。

 文太さんはこの演説で、『仁義なき戦い』のセリフを引いて、ドキリとするような言葉を吐いた。

☆仲井真さん、弾はまだ一発、残っとるがよ !

 これは、最終的な闘いの宣言である。仲井真知事が「いま最も危険な政府」である安倍政権へひれ伏したことへの、怒りの戦闘宣言である。

☆反辺野古の候補者・翁長さんを、10万票もの大差で当選させた !

 文太さんの言葉を受けて、沖縄の人たちは、きっちりと投票でその意志を示した。翁長さんを、10万票もの大差で、仲井真さんに圧勝させたのだ。「残っていた弾」を、これ以上ない形で使ったのだ。

☆4人の自民党議員は、石破茂自民党幹事長の恫喝に屈した !

 自民党の4人の候補はすべて、前回選挙で「普天間飛行場の、最低でも県外移設」を公約に掲げた。その結果の当選だった。

だが、この自民党議員たちの卑屈な場面を、沖縄県民は目にしてしまった。

石破茂自民党幹事長の恫喝に屈した場面である。

☆沖縄県民の「自己決定権の回復」で総選挙でも、反辺野古候補者が当選 !

 それを引き継いだのが、今回の衆院選での「オール沖縄」態勢だ。すなわち、次のような布陣である。

 沖縄一区 国場幸之助(自民)vs 赤嶺政賢(共産)    
 沖縄二区 宮崎政久(自民) vs 照屋寛徳(社民)
 沖縄三区 比嘉奈津美(自民)vs 玉城デニー(生活)
 沖縄四区 西銘恒三郎(自民)vs 仲里利信(保守系無所属)

 見事なものではないか。

 この「沖縄方式」が、沖縄選挙区をとても分かりやすいものにしている。
「辺野古米軍新基地建設」をもっとも重要な争点に掲げて、反自民陣営は、「共闘体制」を組んだのだ。

☆政府が地方に目をつぶるならば、地方市民の手に政治を取り戻す戦いで勝利する !

 ぼくは、この方式を編み出した、沖縄県民の叡知に尊敬の念を抱く。
 政府が地方の苦しみに目をつぶるならば、自分たちの手に政治を取り戻す。

 

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