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拉致被害者を救出する以外の思惑が入り込んでしまった !
拉致問題は「歴史的な視点で解決を」再調査合意から1年、蓮池透さんに聞く
(第2回)
(www.huffingtonpost.jp: 2015年06月29日 より抜粋・転載)
■「拉致問題」のゴールは何か
☆再調査の合意から1年。拉致問題はまだ、進展がありません。
☆安倍首相は「一人残らず取り返す」と言い続けています。
☆総連(在日本朝鮮人総連合会)議長の次男が逮捕され、北朝鮮が
非難するなど、日朝関係は行き詰まっているようにも見えます。
☆被害者家族らと一緒に「これ以上、死亡者が出たら許さないぞ」
という強硬な風潮を先導してきたのも、安倍首相です。
☆最近は蓮池薫さんも講演などで、かなり口調が厳しくなっている、
いらだっているように見受けられます。
■なぜ、こんなにかかってしまったのか
☆改めて、なぜ、こんなに時間がかかってしまっているのでしょうか。
どこで間違ったのか、と考えることはありますか。
☆外務省はそれで何とかなると思ったんでしょうか。
以上は、前回投稿済みです。以下はその続きです。
☆その後、2006年に第1次安倍政権が経済制裁に踏み切ります。
「けしからん」と経済制裁を始めたけど、それ以上のことができていない。
経済制裁というのは、きわめて武力行使に近い方策だから、やるからには相当に慎重に、かつ戦略的にやらなければいけないと私は思っていたのに、いとも簡単にやってしまった。
一度振り上げたこぶしはなかなか下ろせず、私がずっと言っていた、対話や交渉という道がなかなか開けなかった。
総連に対する圧力や、朝鮮学校への無償化除外など、私に言わせれば八つ当たりで、北朝鮮の気分を害するだけです。
以前、私は「コメだけ出して何も進まない」と北朝鮮への人道支援を批判していたけど、今考えてみると、コメ支援を通じて拉致問題の交渉のテーブルに着かせるという考え方は、説明不足ながら、非常に一本筋が通っていたという気はします。今はまったく逆の方向へ、制裁一本で来てしまった。
結局、日本側は本気でやろうという気がなかったと思うんですね。2009年の民主党政権も、北朝鮮政策についても過去の政権と180度軸足をずらすことだってできたのに、拉致問題については旧態依然だった。「パイプがない」なんて言っていたけど、作ればいいわけだし。
とかく拉致問題は政治利用されがちなんですよ。安倍さんだって拉致問題で北朝鮮の脅威をあおって、第1次政権で首相になったようなものだし、世間は家族への同情と北朝鮮への憎悪でものすごく盛り上がったわけです。
そこに私も加担したと言われれば反論できないけれど。
☆拉致被害者を救出する以外の思惑が入り込んでしまったことが、「拉致被害者
を救出する」というスローガンに誰もが諸手を挙げて賛同できない
一つの理由ではないかと。
「被害者を帰せ」と拳をあげているのが、いつの間
にか「北朝鮮を倒せ」と同一視されている。
「救う会」などは完全に、拉致問題を利用して
北朝鮮を打倒しようという論理です。
北朝鮮が倒れれば、拉致問題はどうなってもいい。
逆に言うと、北朝鮮があるうちは、拉致問題がなくなっては困るんです。
ずっと日本は戦後、加害国と言われ続けてきた中で、拉致問題は日本が被害国です。右派の政治家は、これを終わらせたくない、いつまでも被害国という言い訳みたいなカードを温存していたいのかもしれない。
そもそも、安倍さんの思想、政治信条を考えた場合、
安保法制で集団的自衛権を推し進める安倍さんに
とっては、北朝鮮の脅威をあおった方がいいわけですよ。
マスコミも、家族会を聖域化して、アンタッチャブルにしてしまった。
私が家族会の事務局長をしていたとき、ある記者が「報道には多様性が必要だ」と私を批判した。
私が怒って「多様性なんかいらない。助けるという意味では一つだ」と言ったら「蓮池さんは北朝鮮の人みたいですね」と言い返された。
今は立場が逆転して、私が「もっと多様性のある報道をしてください」と言っても、できない。
「死亡の可能性」とも「仮に死んでいたらちゃんと対処しろ」とも書けない。
生きていることを前提にしないと記事も書けない。
右翼にはたたかれるし、田原総一朗さんのように損害賠償まで払わなければいけなくなる。
だからだんだんネタがなくなる。萎縮してますよね。
どこか安倍政権対マスコミの構図に似ている。
☆2004年に横田めぐみさんの遺骨が別人と鑑定された事件は、拉致問題が
大きな怪物になる一つの転機だったと思います。
世論の怒りも増幅しましたね。日本側は鑑定できないことを承知で持ち帰った。
外務省にすれば、めぐみさんのもの「かもしれない」ということで世論が沈静化するというもくろみがあったと思う。
ところが、科警研では鑑定不能だったものが、帝京大で「別人」という結果が出た。
鬼の首を取ったように官房長官が発表し、その後、科学誌「ネイチャー」が疑問点を指摘しても黙りこくった。
「高温で焼いた。鑑定できないよ」と言われて、「そんなのはだめだ」と言って蹴飛ばすぐらいのことがあれば、結果は違っていたかもしれないが、そういう気概がないですからね。
外務省はとにかく国交正常化したいという気持ちが先だって、家族会や救う会から突き上げをくらい、
北朝鮮との板挟みになっている。
警察は何もできないし、拉致問題対策本部には情報が共有されない。
同じ政府内でこんなことをやっているようではだめだ。
■13年という時間の経過が生み出すもの
kim jong il koizumi 2002
北朝鮮から24年ぶりに帰国し、政府チャーター機のタラップを降りる奥土祐木子さん(左)と蓮池薫さん(午後2時33分、東京・大田区の羽田空港) 撮影日:2002年10月15日
政府は13年という時間の変化をよく考えないといけないと思うんです。
被害者も13年分、高齢になった。
万万が一、その間に亡くなった可能性だって否定できない。
みんな、向こうで家族を構成して、孫がいる年になった。
被害者だけを日本に連れて帰ってくることが、簡単にできるのか。
厳しいこともあると思うんですよ。
☆2002年に蓮池さんご一家が経験されたことですね。
弟の場合は日本人同士で結婚して、子供たちも日本人だから日本に帰ってきて当然という論理が成り立ったわけですが、ぎりぎりでした。地村さんの長女もそうだけど、上の子が社会に出る寸前だった。
社会のシステムに組み込まれて結婚や婚約でもしていたら、連れて帰ることはなかなか難しかった。
あれから十数年。
生きている拉致被害者には、向こうの人と婚姻関係もできている可能性があります。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
日本人拉致事件の真相は ?
―アメリカは、韓国の竹島領有を「黙認」した――
二国間に「火種」を植えつけ「対立」をあおり、
国際政治をコントロールする。それがアメリカの「常套手段」だ。
(zeraniumのブログより抜粋・転載)
1)拉致は、米国CIAの巧妙な謀略だった !
2)北朝鮮は、海外工作当員・畑中理(おさむ)が、構築した国家
このことは、国際情勢について正しく分析をしている人々にとっては、常識中の常識と言える部類の事実であり、実は、北朝鮮は、アメリカや日本の政府やマスコミが喧伝(けんでん)するイメージの国とは、全く異なる国家なのです。
しかも北朝鮮は、日本にとっては兄弟の国に相当する存在なのです。
このことについて、私はこれまでにも自著で何度も触れてきましたが、北朝鮮という国は、戦前、「大日本帝国陸軍」が大陸に送り込んだ、残置謀者、つまり、海外工作当員の日本人・金策(キムチェク)、こと畑中理(おさむ)が、構築した国家なのです。
北朝鮮を建国したとされる故金日成(キムイルソン)国家主席は、抗日独立戦争の英雄4人を合体して作り上げた、単なる偶像に過ぎません。
つまり、すでに4人は、戦闘中に死亡したり、暗殺されたりしていたことから、彼らに代わる人物として立てた人間に、金日成を名乗らせたのです。
金日成なる人物とは、かつて共産党の若手幹部の中にいた、「金一星」であり、彼は、弁も立ったことから、当時のソ連で、訓練を積ませ、抗日パルチザン(革命戦争の遊撃隊)で名を馳(は)せた、「金日成」の名が使われました。
実際に、国を取り仕切っていたのは、側近の一人とされた金策(キムチェク)でした。
金策こと、畑中理は、陸軍中野学校を卒業したエリート諜報員であり、敗戦によって頓挫(とんざ)してしまった、大東亜共栄圏創設という偉業を引き継ぎ、いつか、再び日本の下で、大陸に王道楽土を建設するために、橋頭堡(拠点・足場)として、北朝鮮を建国したのでした。
3)故金正日は、畑中理(おさむ)の息子である !
畑中理・本人は、戦後に亡くなりましたが、その遺志は、息子である、故金正日(キムジョンイル)朝鮮労働党中央委員会総書記に、引き継がれました。
金正日の母親は、金日成夫人の金正淑(ジョンスク)ですが、父親は、金日成ではなく、金策、こと畑中理(はたなかおさむ)です。
金日成が、1年半の間ロシアに行っている間に、身ごもったのが、金正日ですから、金日成も、自分の子どもではないことを知っていたはずです。
つまり、故金正日の父親は、日本人だったのです。
その金正日亡き後、後継者である、金正恩(ジョウウン)
朝鮮労働党第一書記が、使命を引き継いでいます。
ですから、アメリカとしては、これまで、何としても、日本と北朝鮮が手を組むことを、
阻止しなければならない事態であったのです。
なぜなら戦後、日本を属国として、自分たちの庇護下に置き、経済成長させることで、「その収益を吸い上げていた」のですから、もしそれが、北朝鮮と共同で大陸に強国を建設してしまえば、自然とアメリカの言うことを、聞かなくなると考えたのです。
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