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小沢代表の主張:日本国憲法の基本原理は変える必要がない !
米国の方針:多国間協調・肩代わり・リバランス戦略
(第3回)
(www.seikatsu1.jp :2015年5月12日 より抜粋・転載)
小沢一郎代表・山本太郎代表 定例記者会見(2015年5月12日)
5月12日午後、国会内で小沢一郎代表と山本太郎代表が定例記者会見を行いました。
会見概要は以下の通りです。
◆安全保障法制について
★安倍首相等の説明は、まさに抽象的、
曖昧な言葉で本質を隠そうとしているようだ !
★憲法解釈を正確にした上で、それに基づいての
個別法の議論をすべきだ !
★10本一括で審議するというのは、与党・政府は、
狂っているとしか言いようがない !
★政府が本質を隠したルール変更、国の方向を
変えていくやり方を僕は許せない !
★一気に沢山の問題を一時期に詰め込む、
安倍政権のやり方は、非常に汚いやり方だ !
★各党が自分の意見をきちんとまとめ、
そして国会でそれを主張する !
国民は、良く考えて主権の行使をしてもらいたい !
★自民党の憲法草案は、本当にいいかげんだ !
★自民党の憲法草案に非常に誤魔化しがあるのは、
個別的自衛権の拡大解釈です !
★憲法9条の原則をしっかりと守らないと、
何でも海外派兵でもできてしまう !
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
◆憲法に関する党見解について
Q.:今国会で(衆議院)憲法審査会が行なわれているが、生活の党議員は入っていません。そこに参加できるとしたら、生活の党としてどのような主張をされますか。
小沢一郎 代表:A.:
我々が従来からずっとやってきた中では、憲法は神様から与えられたものというわけではないし、聖書でもなければ何でもないですから。
国民の生活をより豊かにし、国民の生命を守り、より良い社会を作ろうというために皆で考えて作った最高のルールです。
これが占領下だとか、何だかという議論もありますけれども、その目的のために作ったルールですから状況が変化して社会の条件がまったく変わってきて、この条文は今の社会に合わないというものがあれば、それは変えることは、私は当然だと思っております。
★日本国憲法の基本原理は変える必要がない !
ですから「護憲」「改憲」という旧来の実りなき論争については、意味がないと
思っております。
国民の皆でもってここはこうしたほうが良いというものは変えるべきです。
我々も日本国憲法の中でも、変えるべきではない普遍の原理とそれから色々と状況に応じて変えたほうが良いという部分と両方あります。
必要なところは変えたほうが良いし、日本国憲法の基本原理であるというものについては
変える必要がないと考えております。
山本太郎 代表:A.:
小沢代表が言われたとおりだと思います。大前提・大原則と言うところを(政府・与党が)変えようとするところがまったく理解できない。
恐らく理解してないからそういうことを言い出すのでしょう。
天賦人権説や立憲主義というものに関して、そんなことお構いなしだという変更を許してしまえば、もう憲法はあること自体に意味がなくなってしまうわけです。
だから現行憲法でさえも守りきれないような人たちの(主張する)変更というものに対しては、どう考えても乗れないです。
(小沢代表が)言われたとおり時代の流れとともにその中の変更は考えていく部分も出てくるのかも知れません。しかし今やろうとしていることは、確実に憲法の意味合いというものを変えようとしているものだと思うのでそこに対しては乗れません。
◆小選挙区制と地域政党について
Q.:イギリスの下院の総選挙では地域政党スコットランド民族党が躍進するという結果が出ました。
地方分権が成熟すると小選挙区の下でもやはり地域政党が存在を示すということはあり得ますか。
小沢一郎 代表:A.:
まずは前提として、総選挙の結果が小選挙区制そのものの制度的な欠陥という形で今批判を受けているところがあります。
しかし小選挙区制というのは本来、そういうものなのです。
1人区ですから、1票でも違えば当落が決まる。そしてこれは、死票が多くなる。
それは当たり前なのです。そんなことは分かりきってやっているわけです。
それではなぜやるのか。全体がガラッと変わるような投票ではなくても、その時どきの国民の多数の意向でもって政権を変えられる、あるいは作れる。
そのための小選挙区制なのです。
だからそういう意味で日本でも、わずかの期間しかまだやってないのに、中選挙区制に戻すなんて馬鹿げた話しをする人がいます。
★まずは日本では、政権交代可能な、国民が政権を選べるシステムを定着させる
まずは日本では、政権交代可能な、国民が政権を選べるシステムを定着させる。
そして国民がそれを良く理解するということのために私は(小選挙区制)が絶対必要だと思っております。
ただ、与野党の妥協の産物で比例部分が出ています。
この比例復活というのが良い悪いは別問題として、比例部分というのは、死票を少しでも少なくするということです。
小選挙区の立候補者の比例復活という問題は別にして、比例の仕組みが入っていることは、その意味でかなりその欠陥をなくしていることだと思います。
いずれにしてもイギリスはずっと長年やってきた上で、小選挙区が良いかどうか、2大政党どうかこうかという議論をしている。
日本はまだ始めたばかりですから、まったく状況が違うということです。
それから地域政党ということですが、これは日本とまったく違う。とくにヨーロッパは。
連合王国、ユナイテッド・キングダムというようにスコットランド王国とイングランド王国の合併したものが今のユナイテッド・キングダムです。そもそも人種を含めて違うのです。
そういう意味で日本みたいに少なくても有史以来、ほぼ似たような連中が南から北まで住んでいるところとはまったく違う。
ドイツでもそうです。つい最近まで連邦王国が分立していて、プロシアが武力で統一しました。
皆、それぞれ州の単位で政府があるという国柄です。スコットランドの意識が非常に高まってくれば、59の選挙区、約600万人で、56(議席)を獲ったということは、今日の状況ではあり得るべきことだろうと思います。ただあそこは労働党が地盤にしていたところですから、それが減ってしまい、どうしようもなくなっています。
日本ではなかなか本質的な地域政党というのは、あり得ないと思います。今、大阪維新の会という地域政党がありますが、それは民族的あるいは文化的あるいは色んな意味で、異質のものというわけではないです。
政治的な状況の中で作られているというだけですから。日本ではあり得ないと思います。
日本は、色んな政治政策の実行も制度の変革も何もかもその意味では非常にやり易いです。皆同じような平均的な知識と平均的で同じような発想を持っていますから。
その意味で逆に個性がないのです。
だからもう少し、「自立しろ」と僕は言っているのです。
★日本の政治家が、個性を持ち、自立するためにも小選挙区制が良い !
その意味でも小選挙区制が良いのです。どっちか2つに1つ。
二者択一しなければならない。
中選挙区制だとあっちにも良い顔、こっちにも良い顔をしながら、票を分けるなという話しまで出てきて、日本人のアバウトな性格は直らない。
だから私はそういう意味でも、小選挙区制を強く主張して実現したということでした。
地域政党はヨーロッパのとはちょっと違うのです。
◆中国人民解放軍幹部の発言について
Q.:昨日のニュースで中国人民解放軍の幹部が今中国を訪問している、高村自民党副総裁に対して「アメリカに追随していくだけだと日本の未来はない」と発言したとあります。先日のメルケル(独)首相の発言にも通じるような、内政干渉めいたかなり踏み込んだ発言だと思いますが、中国側のメッセージをどのようにお考えになりますか。
小沢一郎 代表:A.:
まあ中国の軍人としては言うだろうね。それに対して、日本人が何て答えたかというのが問題だ。中国人の言ったことを責めたって仕方がない。
とくに軍人だから、政治的な判断というよりも、軍人的な感覚のほうが先だろうから。
高村さんがどういう議論をしたのか、そこはまた調べてきて下さい。
Q.:記事の中には関係者の発言として「日米首脳会談で日米同盟が強固になったことに対する中国側の牽制ではないか」「分断を狙っているのではないか」という見方がありましたが、いかがでしょうか。
小沢一郎 代表:A.:
★日本はどういうきちんとした議論をしているのか、主張をしたのかということが問題だ !
それは、あれらはあれらの思惑で、何だかんだ思って言うのさ。だからそれに対して、日本がどういうスタンスで、どういうきちんとした姿勢で政治を行なうかということ、あるいは、中国と付き合うか、アメリカと付き合うかという問題です。
とくにメディアが「いやあこう言ったのはどういう意図だろう」とか何だろうか、かんだろうかとかという話しばかりするけれども、そんなの意図あって、相手は喋るに決まっている。
意図がなければ喋らない。
そんなことが問題ではなくて、そう言う彼らに対して、日本はどういうきちんとした議論をしているのか、主張をしたのかということが問題だと私は思います。
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