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原発推進の論理、「金の魔力」に取り憑かれて、政治家が原発を誘致してきた !
原発誘致で電源三法交付金が貰えるが、その他に貰うお金は、詮索せずにおこう !
将来片輪の子供が生まれてくるかわからないが、今の段階では、原発建設・再稼働が良い !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/05/14より抜粋・転載)
1)審査で、断層の活動性が認定されると、2号機の再稼働が困難 !
2)志賀原発1号機は断層の真上に原子炉建屋があり、廃炉の可能性が高い !
3)原発の近くに活断層があっても、安全性は確保できない !
4022ガルの地震動に耐える設計の原発であるべきだ !
4)大飯原発に1260ガル超の地震が来る可能性があり、再稼働は認められない !
5)安倍政権は、憲法13条の「人格権」を、最大に尊重すべきだ !
6)火山活動と地震活動の「活動期」に入っており、原発の再稼働は断念すべきだ !
7)御嶽山の噴火を的確に予測した、木村教授が、富士山の噴火を予測している !
8)東日本大震災による、地殻の強い歪みが、
大規模地震・火山噴火の可能性を高めている !
9)「風評被害」云々でなく、危険の証拠がある時は、賢明な行動をすべきだ !
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
10)日本最大の原発銀座は、福井県で13基の原子炉が集中 !
日本最大の原発銀座は、福井県である。福井県には、13基の原子炉が集中している。
なぜ福井にこれだけの原発が集積したのか。それは「金の魔力」である。
「金に憑りつかれた人間のあさましさ」の産物と言ってもよいだろう。
評論家の内橋克人氏が、『原発への警鐘』(講談社文庫)のなかで、福井県に原発銀座を創設することに奔走した、高木孝一元敦賀市長の講演内容を紹介している。
これが原発誘致、原発立地の実態なのである。
11)「金の魔力」に取り憑かれて、政治家が原発を誘致してきた !
少し長い内容になるが、あえて全文を転載させていただく。
これを熟読して、日本の原発というものが、どのようなものであるのかを、よく考えていただきたいと思う。
「『只今ご紹介頂きました敦賀市長、高木でございます。
えー、今日は皆さん方、広域商工会主催によります、原子力といわゆる関係地域の問題等についての勉強会をおやりになろうということで、非常に意義あることではなかろうか、というふうに存じております。
…ご連絡を頂きまして、正しく原子力発電所というものを理解していただくということについては、とにもかくにも、私は快くひとつ、馳せ参じさせて頂くことにいたしましょう、という
ことで、引き受けた訳でございます。
12)敦賀原発からコバルト60排出、ホンダワラに付着、世界中が大騒ぎ !
…一昨年もちょうど4月でございましたが、敦賀1号炉からコバルト60がその前の排出口のところのホンダワラに付着したというふうなことで、世界中が大騒ぎをいたした訳でございます。
私は、その4月18日にそうしたことが報道されましてから、20日の日にフランスへ行った。
いかにも、そんなことは新聞報道、マスコミは騒ぐけれど、コバルト60が、ホンダワラに付いたといって、私は何か(なぜ騒ぐのか)、さっぱりもうわからない。
そのホンダワラを1年食ったって、規制量の量(放射線被曝のこと)にはならない。
そういうふうなことでございまして、4月20日にフランスへ参りました。
事故が起きたのを聞きながら、その確認しながらフランスへ行ったわけです。
ところが、フランスまで送られてくる新聞には、毎日、毎朝、今にも世の中ひっくり返りそうな勢いでこの一件が報じられる。
止むなく帰国すると、“悪るびれた様子もなく、敦賀市長帰る”こういうふうに明くる日の新聞でございまして、実はビックリ。
13)敦賀の魚・昆布・ワカメが売れず、地元は、困っていた !
ところが 敦賀の人は、何食わぬ顔をしておる。ここで何が起こったのかなという顔をしておりますけれど、まあ、しかしながら、魚は、やっぱり依然として売れない。あるいは、北海道で採れた昆布までが…。
敦賀は、日本全国の食用の昆布の7〜8割を作っておるんです。が、その昆布までですね、敦賀にある昆布なら、いうようなことで全く売れなくなってしまった。
ちょうど4月でございますので、ワカメの最中であったのですが、ワカメも全く売れなかった。
まあ、困ったことだ、嬉しいことだちゅう…。
そこで私は、まあ魚屋さんでも、あるいは民宿でも100円損したと思うものは、150円貰いなさいというのが、いわゆる私の趣旨であったんです。100円損して200円貰うことはならんぞ、と。
14)100円損して500円欲しいという連中がどんどん出てきた !
本当にワカメが売れなくて、100円損したんなら、精神的慰謝料50円を含んで150円貰いなさい、正々堂々と貰いなさいと言ったんでが、そうしたら出てくるわ出てくるわ、100円損して500円欲しいという連中がどんどん出てきたわけです(会場爆笑、そして大拍手?!)。
100円損して500円貰おうなんてのは、これはもう認めるもんじゃない。
原電の方は、少々多くても、もう面倒臭いから出して解決しますわ、と言いますけれど、それはダメだと。正直者がバカをみるという世の中を、作ってはいけないので、100円損した者には150円出してやってほしいけど、もう面倒臭いから500円あげるというんでは、到底これは、慎んでもらいたい。
まあ、こういうことだ、ピシャリとおさまった。
いまだに一昨年の事故で、大きな損をしたとか、事故が起きて困ったとかいう人は、全く一人もおりません。
15)原発誘致で電源三法交付金が貰えるが、その他に貰うお金は、詮索せずにおこう !
まあ言うなれば、率直に言うなれば、一年一回ぐらいは、あんなことがあればいいがなあ、そういうふうなのが敦賀の町の現状なんです。
笑い話のようですが、もうそんなんで、ホクホクなんですよ。
…(原発ができると電源三法交付金が貰えるが)その他に貰うお金は、お互いに詮索せずにおこう。
キミんとこはいくら貰ったんだ、ボクんとこは、これだけ貰ったよ、裏金ですね、裏金 !
まあ原子力発電所が来る、それなら三法のカネは、三法のカネとして貰うけれども、その他にやはり地域の振興に対しての裏金をよこせ、協力金をよこせ、というのが、それぞれの地域である訳でございます。
16)三法のカネの他に、地域の振興・協力金の裏金をよこせとの要求 !
それをどれだけ貰っているか、を言い出すと、これはもう、あそこはこれだけ貰った、ここはこれだけだ、ということでエキサイトする。
そうなると原子力発電所にしろ、電力会社にしろ、対応しきれんだろうから、これはお互いにもう口外せず、自分は自分なりに、ひとつやっていこうじゃないか、というふうなことでございまして、例えば敦賀の場合、敦賀2号機のカネが7年間で42億入ってくる。
17)敦賀2号機のカネが7年間で42億、建設費60数億円が入ってくる !
三法のカネが、7年間でそれだけ入ってくる。それに「もんじゅ」がございますと、出力は低いですが、その危険性……、うん、いやまあ、建設費はかかりますので、建設費と比較検討しますと入ってくるカネが、60数億円になろうかと思っておるわけでございます…(会場感嘆の声と溜息がもれる)。
…で、実は、敦賀に金ケ崎宮というお宮さんがございまして(建ってから)随分と年数が経ち
まして、屋根がボトボトと落ちておった。
この冬、雪が降ったら、これはもう社殿はもたんわい、と。
今年ひとつやってやろうか、と。そう思いまして、まあたいしたカネじゃございませんが、6000万円でしたけれど、もうやっぱり原電、動燃へ、ポッポッと走って行った(会場ドッと笑い)。
18)金ケ崎宮の修復費6千万円、北陸一の宮の修復費6億円を電力会社から貰った !
あっ、わかりました、ということで、すぐカネが出ましてね。
それに調子づきまして、今度は北陸一の宮、これもひとつ6億で修復したいと、市長という立場ではなくて、高木孝一個人が奉賛会長になりまして、6億の修復をやろうと。
今日はここまで(講演に)来ましたんで、新年会をひとつ、金沢でやって、明日はまた、富山の北電(北陸電力)へ行きましてね、火力発電所を作らせたる、1億円寄付してくれ(ドッと笑い)。
これで皆さん、3億円既に出来た。こんなの作るの、わけないなあ、こういうふうに思っとる(再び笑い)。
19)将来片輪の子供が生まれてくるかわからないが、
今の段階では、原発建設・再稼働が良い !
まあそんな訳で、短大は建つわ、高校は出来るわ、50億円で運動公園は出来るわね。
火葬場は、ボツボツ私も歳になってきたから、これも今、あのカネで計画しておる、といったようなことで、そりゃあもうまったく、タナボタ式の街づくりが、出来るんじゃなかろうか、と、そういうことで私は皆さんに(原発を)お薦めしたい。
これは(私は)信念を持っとる、信念 !
……えー、その代わりに100年経って片輪が生まれてくるやら、50後に生まれた子供が全部片輪になるやら、それは、わかりませんよ。
わかりませんけど、今の段階では(原発を)おやりになった方がよいのではなかろうか…。
こいうふうに思っております。どうもありがとうございました。(会場、大拍手)』
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