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民主政治の観点から 安倍首相の米国議会スピーチの功罪は ?
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/4031.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2015 年 5 月 09 日 18:46:38: jobfXtD4sqUBk
 

 

日本の国益・民主政治の観点から安倍首相の米国議会スピーチの功罪は ?

安倍氏は、米国共和党の意向に従属を確約して、議会演説の機会が付与された !

TPPと安全保障政策で米国従属を確約した安倍首相の訪米・議会演説だ !



「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/05/06より抜粋・転載)
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1)安倍首相は、用意されたスピーチ原稿を、読んでいるだけだ !

安倍首相の米国議会でのスピーチについて賛否両論がある。
安倍政権を支持する人はプラスの評価を示すし、支持しない人はマイナスの評価を示す。
支持、不支持がはっきり分かれるから、評価が分かれるのも当然である。

英語でスピーチを行ったことについても賛否両論がある。
恐らく、ほとんどの聴衆は、安倍氏の言葉をほとんど理解できなかっただろう。
聴衆は、配布された安倍氏のスピーチドラフト(英語原稿)を手元に置いて、それを読むことで安倍氏のスピーチ内容を把握した模様である。

米国議会でのスピーチであるから、英語でのスピーチを選択したのであると思われるが、十分に使いこなせないのであれば、日本語でスピーチする選択もあったと思われる。
とはいえ、安倍氏はleaderではなくreaderであった。
用意されたスピーチ原稿を、読んでいるだけなのだ。


2)スピーチ内容を理解していなければ、想いは聴衆に伝わらない !

米国でも大統領にはスピーチライターが存在する。
優れたスピーチライターの確保は、政治技術上の重要事項である。

しかし、スピーチを行う者が、スピーチ内容を完全に自分のものにしていなければ、想いを聴衆に伝えることはできない。

安倍氏がどこまで「想い」を伝えられたのかは、すべての聴衆に聞いてみなければ分からないことだが、感動とはかけ離れた評価だったのではないかと推察する。
安倍氏が、米国議会でスピーチの機会を得たのは、安倍氏の業績が評価されてのことではない。

3)安倍氏は、米国共和党の意向に従属を確約して、議会演説の機会が付与された !

米国議会多数派を共和党が握ったこと、そして、安倍氏が、米国共和党の意向に沿って行動することを確約して、この機会が付与されたものである。

安倍氏のスピーチ券取得には大きな対価が払われたことは間違いなく、日本の主権者は、この点を冷静に見定める必要がある。
スピーチの評価は、その内容に依拠するべきである。

スピーチそのものは一種の社交辞令、セレモニーであって、スピーチの大半は、儀礼的な内容で占められている。

問題は、日米間の政治課題について、安倍氏がそれをどのように取り上げ、どのように話したのかである。

4)TPPと安全保障政策で米国従属を確約した安倍首相の訪米・議会演説だ !

具体的に取り上げられたことは、歴史認識を除けば、二点のみである。TPPと安全保障政策だ。
TPPについて安倍氏は、「日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。

米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。」と述べた。
他方、安全保障政策については、「日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。
実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。

この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。」

「戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。」「日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たしていく。そう決意しています。
そのために必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。」こう述べたのだ。


5)大改革・平和等の美名で、対米隷属、軍備偏重を隠すペテン師手法の安倍首相 !

1.TPPを成し遂げる、2.安保法制を夏までに実現する

この二点が具体的言及であり、歴史認識を除けば、論点はこの二つしかなかった。

しかし、TPPについて、安倍自民党は日本の主権者に6項目の公約を明示している。

そして、2012年12月の総選挙で、「TPP断固反対!」を宣言しているのである。

他方、安保法制は、これから国会で審議されるものである。

国会がそのような結論を示すのかが確定していない時点で、米国議会で「法案の成立を、この夏までに、必ず実現する」と明言することは「暴挙」以外の何者でもない。

逆に言えば、この二点を米国議会で確約することと引き換えに「スピーチ券」を取得したのだと推察できるのである。


6)安倍首相は売国の作法で、「スピーチ券」を取得し、有頂天になる異常さ !

この行為を「売国」以外の用語で表現することは不可能である。

何度も繰り返すが、TPPについて安倍晋三自民党は2012年12月の総選挙に際して、
6項目の公約を明示している。https://goo.gl/Hk4Alg TPP交渉参加の判断基準

1 政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。

2 自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。

3 国民皆保険制度を守る。

4 食の安全安心の基準を守る。

5 国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。

6 政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。

―この続きは次回投稿します―


(参考資料)

魚住昭・佐高信の主張:

安倍晋三は「平気で嘘をつくウルウルタイプ」

T 魚住昭さんと佐高信さんの対談:

(caprice.blog63.fc2.comより抜粋・転載)


今日も簡単な記事でご勘弁願いたいと思う。

昨日も紹介した魚住昭さんの記事の中にも実例をあげて書かれているが、安倍晋三というのは

平気で嘘をつき、同情を引こうとするタイプらしい。

金曜日刊「安倍晋三の本性」に収録されている魚住昭さんと佐高信さんの対談にも、同じ件について魚住さんが語っている部分があるので、以下に引用する。

☆安倍晋三は、平気で嘘をつくウルウルタイプ

魚住昭: 僕はNHKの番組改編問題を結構取材したんですけど、そのなかでびっくりしたのは、安倍さんの問題発覚後の言動です。彼はテレビや雑誌に出まくって、ありもしないことを平気で言う。

 たとえば、『朝日新聞』の本田雅和記者が、夜遅くにいきなり安倍さんの家にやってきて、妻が「主人は風邪で寝込んでおります」と言ったのに「会ってもらえなければ取材拒否ということにしますよ」と言ったとか、インターホンを切っても延々と五分間もインターホンを押し続けたとかしゃべりまくっている。

 取材が「夜遅かった」というのは嘘です。実際には午後六時過ぎだということは朝日新聞社の取材用の車の運行記録にも残っています。安倍夫人が「主人は風邪で寝込んでいます」なんて言った事実もない。普通に「ちょっとお待ちください」と安倍氏に取り次いでいる。

さらに五分間もの間、インターホンを鳴らし続けたというけれども、実際に取材したのは一五分間くらいインターホン越しに行われている。

このインターホンは三分で、自動的に切れるようになっている。
切れるとまた押して、向こう側が応ずればまた三分間話すという繰り返しです。

五分間鳴らし続けたとか、相手が出てくるまで鳴らし続けたとか、向こうが拒否しているのに無理やり話させたとか、そういうのは事実と違います。大嘘なんです。

 しかし、嘘の言い方が、非常にうまい。
私はこんなひどい目にあったんだと同情を引きながら訴えるやり方ですね。あれは一種の才能です。

佐高信: いじめっ子なのにいじめられっ子。

魚住: 子どもが叱られた時には、二種類の対応があるんじゃないでしょうか。
一つの型は黙りこくって、聞いているんだか聞いてないんだかわからないような対応する子。
それは小泉型の人間。安倍さんは、親や大人に怒られたら、目をウルウルさせて、訴えかけるような顔をして、相手の怒る気持ちを削いだり、同情を引くタイプの子どもですね。

そういうマスコミ応対技術は、彼の最大の危機だったNHK問題の時に相当効果的だったし、これからも威力を発揮するでしょう。

 小泉さんの新自由主義政策で国民の大多数はかなり疲弊してきた。あれだけ、他人を蹴ちらかして金を儲けた奴がエラいんでしょという資本主義の論理がむき出しになると、国民を束ねようとしても束ねられない。

 ところが今回の安倍さんがソフトムードでやろうとしていることがもし成功したら、国民が束ねられて本当のファシズムになる危険があると思っているのです。

安倍さんに対して、綿貫民輔さん(国民新党)が「小犬みたい」とからかっていたけど、あのちょっと毛筋のいい小犬みたいな人が、あと何年か政権を担って、慈父とか国父というイメージになってきたら、その時は本当に日本は終わりだな、危険極まりないことになるという感じがします。

☆安倍晋三を総理大臣にしている事は、日本及び日本国民にとって「恥」だ !

金曜日刊「安倍晋三の本性」 (2006) 第6章「対談 安倍晋三の本性」(魚住 昭+佐高 信)より

私が付け加えるべき言葉は何もない。

安倍晋三を総理大臣にいただいているというのは、日本及び日本国民にとって「恥」以外の何物でもないとしか言いようがない。

 

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