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「辺野古埋め立て「撤回、法的 に可能」の見出し記事を掲載 !
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/4026.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2015 年 5 月 08 日 22:43:11: jobfXtD4sqUBk
 

琉球新報が、「辺野古埋め立て「撤回、法的に可能」の見出し記事を掲載 !

知事選勝利の結果を根拠に、埋め立て承認の撤回に踏み切ることができる !

『明治維新の正体』『戦後史の正体』と辺野古基地の深い関係 !



「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/05/04より抜粋・転載)

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1)琉球新報が、「辺野古埋め立て「撤回、法的に可能」の見出し記事を掲載 !

5月2日付の琉球新報が1面で、「辺野古埋め立て「撤回、法的に可能」の見出し記事を掲載した。小見出しには「識者、県に意見書」とある。

安倍政権は、仲井真弘多前沖縄県知事が出した、埋め立て申請承認を根拠として、辺野古米軍基地建設を進めている。
昨年11月の県知事選で新沖縄県知事に選出された翁長雄志氏は、「辺野古に基地を造らせない」ことを公約に掲げているが、埋め立て承認の撤回および取り消しを明言していない。

しかし、昨年9月10日の記者会見で、安倍晋三政権の官房長官である、菅義偉氏は、辺野古米軍基地建設について、次のように述べた。


2)安倍政権の方針は、仲井真知事が埋め立て承認を決定したから、粛々と工事を推進だ !

「最大の関心は、沖縄県が(辺野古沿岸部の)埋め立てを承認するかどうかだった。知事が承認し粛々と工事しており、もう過去の問題だ。争点にはならない」「仲井真知事が埋め立て承認を決定した。そのことで一つの区切りがついている」と。

つまり、辺野古米軍基地建設を推進する最大の根拠として、「埋め立て申請承認」を挙げており、これが存在する限り、「粛々と」基地建設を推進する方針が示され続けてきた。
そして、現に、安倍政権は辺野古の海岸を破壊して、米軍基地建設を進捗させているのである。

「辺野古に基地を造らせない」という公約を守るために、翁長雄志氏が取るべき行動は、「埋め立て承認の撤回」であり、「埋め立て承認の取り消し」である。
実効性・即効性がある唯一の方策が埋め立て承認の撤回および取り消しなのである。

県知事選は、辺野古米軍基地建設の是非を争点に実施された。
翁長氏が大差で当選したことは、沖縄県民の総意が、「辺野古に基地を造らせない」ことにあることを示したものである。


3)知事選勝利の結果を根拠に、埋め立て承認の撤回に踏み切ることができる

翁長雄志氏は、この知事選の結果を根拠に、埋め立て承認の撤回に踏み切ることができる。
その上で、検証委員会の報告を待って、埋め立て承認の取り消しを行うべきなのだ。
ところが、翁長雄志氏は、この有効性と即効性のある対応を示さない。

また、翁長氏を支持した政治勢力も、真剣に翁長氏に埋め立て承認の撤回および取り消しを迫っていない。まったく気魄と決意が感じられないのである。

琉球新報が5月2日付紙面で伝えたのは、沖縄県内の弁護士や行政法研究者らでつくる「撤回問題法的検討会」が、5月1日に沖縄県海岸防災課を訪れ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題に関して、「仲井真弘多前知事による埋め立て承認は法的に撤回可能だ」との見解をまとめた意見書を提出したことである。


4)埋め立て承認を撤回すれば、辺野古米軍基地建設をストップできる !

この判断は、知事選の最中から明示されてきたものである。
埋め立て承認取り消しに進む前に、まず、埋め立て承認を撤回する。

これによって、辺野古米軍基地建設をストップさせるのである。
国は法廷闘争に持ち込むと予想されるが、知事権限で埋め立て承認を撤回することにより、
辺野古米軍基地建設をまずはストップさせることが可能になると考えられるのである。

検討会のメンバーは沖縄弁護士会の新垣勉、高木吉朗、喜多自然の各弁護士および沖縄大学の仲地博教授、琉球大学の徳田博人教授。学説や判例を基に、意見書をまとめた。


5)専門家の意見書は、県知事権限に承認の取り消しと撤回が含まれると指摘した !

意見書は、公有水面埋立法に基づく埋め立て承認に関する県知事の権限の中に、無制限ではないものの承認の取り消しと撤回が含まれると指摘した。

その上で、埋め立て申請者である国が撤回により受ける不利益を上回る公益上の必要性がある場合は撤回できるとした。

問題になるのは、「撤回により受ける国の不利益」である。
撤回および取り消しを行なわずに、辺野古米軍基地建設の進捗を容認すれば、撤回の時点における「国の不利益」が拡大する。

過去の判例には、このことを根拠に撤回を認めないというものがある。


6)基地建設の進捗を容認すれば、撤回の時点の「国の不利益」が拡大する !

翁長氏が、速やかに埋め立て承認の撤回および取り消しに動かないのは、埋め立て承認の撤回および取り消しが、司法判断により否定される状況を生み出すためであるとのうがった見方さえ生まれている。

「辺野古に基地を造らせない」ことを求めるすべての人々が、翁長氏に毅然たる行動を求めるべきである。

辺野古では住民による文字通り、体を張った抵抗が続いている。
「辺野古の海を守る」「沖縄にこれ以上基地を造らせない」と思う市民が、体を張って抵抗を続けているのである。

その思いが、2010年以降の選挙結果を生み出した。


7)「沖縄にこれ以上基地を造らせない」と思う市民が、

  体を張って抵抗し、選挙も勝利した !

2010年の知事選、2010年、2014年の名護市議選、2010年、2014年の名護市長選、そして、2014年の知事選。

さらに、2014年の総選挙では、沖縄の4つの選挙区のすべてで、辺野古基地建設阻止を訴える候補者が勝利した。
このなかで、翁長雄志氏は、「辺野古に基地を造らせない」ことを公約に掲げて新知事に選出された。

しかし、沖縄県民は、油断してはならない。
仲井真弘多氏は、2010年の知事選で、「普天間の県外、国外移設」を公約に掲げて知事に
選出されたにもかかわらず、任期4年目に、「埋め立て申請を承認」して、辺野古米軍基地建設を推進した。


―この続きは次回投稿します―

(参考資料)

『明治維新の正体』『戦後史の正体』と辺野古基地の深い関係 !


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2015/05/02より抜粋・転載)
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1)日米安保条約を制定して、半植民地状態に移行し、沖縄は切り棄てられた !

4月28日は、サンフランシスコ講和条約と日米安保条約発効の日(1952年)であった。
2年前の2013年4月28日、安倍政権が出席した「主権回復の日式典」はね「天皇陛下万歳」の合唱で閉幕した。
サンフランシスコ講和条約で日本は主権を回復したが、それと引き換えに切り棄てられたのが沖縄である。

また、主権回復とともに占領軍の撤退が定められたが、例外規定を設けて、日米安保条約を制定して、米国軍の駐留を継続させた。
日本は米国の属国、半植民地状態に移行し、沖縄は切り棄てられた。
沖縄が切り棄てられることになった、直接の契機は、昭和天皇による「沖縄メッセージ」である。

昭和天皇は、1947年9月20日に「天皇メッセージ」を発した。


2)「米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう天皇が希望している」

宮内庁御用掛の寺崎英成を通じ、GHQの政治顧問シーボルトに、「米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう天皇が希望している」と伝えたのである。

「天皇の見解では、そのような占領は、米国に役立つ」と伝えられた。
この事実は、筑波大学名誉教授の新藤栄一氏によって初めて明らかにされた。
その新藤栄一氏が4月28日付琉球新報で次のように指摘している。


3)戦争責任から逃れること、天皇制を守る事のため米国に隷属を指示 !

「天皇は、(中略)基本的に戦前体制を維持しながら、米国にすり寄って日米同盟の中で新日本を築き上げようとした。日米同盟基軸路線だ。天皇メッセージは、そのための道具として沖縄を差し出しますよ、と提案したもので、天皇制を守るために、沖縄を『捨て石』にする考え方だ」(天皇メッセージの狙いは天皇制の存続か、との質問に)「もっと直接的だ。戦争責任から逃れることだ」

沖縄問題については、「アリの一言」様ブログ
(旧「私の沖縄日記」)http://blog.goo.ne.jp/satoru-kihara
の記述をぜひご熟読いただきたい。常に冷徹な視点から現実を解析されている。


4)翁長氏当選後も埋め立て承認の撤回、取消に進んでいない !

5)翁長氏記者会見、「異様な」聴衆の「ヤジ」が轟いていた=翁長タブー

会見では、翁長氏に対する、厳しい質問を許さないという「異様な」聴衆の「ヤジ」が轟いていた。
これがいわゆる「翁長タブー」である。

6)結局、政府に押し切られた、という形にならないか ?

「沖縄県知事選「翁長出馬会見」の驚愕」http://blog.goo.ne.jp/satoru-kihara/d/20140915
「そしてそのヤジは、ある記者の質問でピークに達しました。記者は「辺野古反対といいながら、結局政府に押し切られた、という形にならないか」と聞いたのです。実に的を射た質問です。

ところがこれに対し質問の途中から大きな怒声のヤジが何度も飛ばされ、翁長氏はそれに乗じるように、「普通の人がそういう質問をすると大変失礼なことになる」と、暗に記者を罵倒したのです。

この光景に背筋が寒くなる思いがしました。これは翁長氏と会場の支持者が一体になった記者への圧力であり、質問封じではないのか。


 

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