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山谷、有村氏・閣僚、国会議員106人が靖国神社参拝 !
韓国は、靖国参拝を猛批判 !
中国メディアは批判控える、日中首脳会談に配慮?
靖国参拝、日中関係「影響ない」!
―菅官房長官記者会見
A級戦犯たちを「神として祀る」靖国神社の特異性 !
国際常識では、靖国参拝=無謀な戦争を肯定する行為、と解釈される !
T 春季例大祭に合わせて、女性閣僚靖国参拝 !
(時事通信 4月23日(木)11時40分配信より抜粋・転載)
山谷えり子国家公安委員長と有村治子女性活躍担当相は、4月23日午前、東京・九段北の靖国神社を相次いで参拝した。春季例大祭(21〜23日)に合わせたもので、両氏は昨年10月の秋季例大祭にも参拝している。中国や韓国は戦後70年に当たる今年、歴史認識をめぐる安倍政権の対応を注視しており、改めて反発しそうだ。
参拝後、山谷氏は記者団に「英霊に感謝の誠をささげてきた。平和な国造りをお誓いしてきた」と説明。有村氏は「世界の平和と安定に寄与できるようにと申し上げた」と述べた。
この後、高市早苗総務大臣も参拝を予定しています。
閣僚参拝に伴う日中関係への影響について、菅義偉官房長官は、23日の記者会見で「そこはないと思う。あくまで私人としての参拝だ」と述べ、問題ないとの認識を示した。
U 国会議員106人の靖国参拝、中国メディアは、批判控える、日中首脳会談に配慮?
(newsphere.jp :2015年4月23日より抜粋・転載)
☆中国メディアは批判控える !
議員106人の靖国参拝、中国メディアは批判控える 日中首脳会談に配慮?
106人の超党派の国会議員団が22日、春季例大祭中の靖国神社を参拝した。
閣僚は参加しなかったが、安倍首相は私的に供物を奉納した。
韓国政府は早速、非難声明を発表。
中国政府は外務省の報道官が反対する姿勢を示したが、メディアは、参拝の事実を伝えただけで、今のところ目立った批判や論評はしていない。
一方、安倍首相は、同日、訪問先のインドネシアで、中国の習近平国家主席と昨年11月以来の会談を行った。
また、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)での演説で、日本が第二次大戦中に取った行動について「深い反省」を表明した。
主な海外メディアも、議員団の靖国参拝や歴史問題に関連する首相の動向を伝えている。
☆韓国は靖国参拝を猛批判、習主席は直接言及せず
自民党、民主党、維新の党、次世代の党の超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久自民党参議院議員)の106人が22日午前、揃って靖国神社を参拝した。尾辻議員は「彼らは国のために戦い、国を思って亡くなっていった。
戦没者の魂は今、私たちと同じく平和を願っていると思う」などと語った(『ドイチェ・ヴェレ』)。参拝した議員に閣僚は含まれておらず、インドネシア訪問中の首相は私的に供物を奉納した。
韓国外務省は同日、「安倍首相が昨日、侵略戦争を美化する
象徴的な施設である靖国神社に供物を奉納したのに続き、
本日、責任ある政治家たちが参拝を繰り返したことに、
失望と慨嘆を禁じえない」という報道官名義のコメントを発表した。
また、「帝国主義侵奪史の象徴である靖国神社への供物奉納
や参拝を続けることは、日本がいまだに歴史を直視できずに
いることを示している」と、日本に謝罪と反省を求めた
(聯合ニュース)。
一方の中国は、同日夜に行われた習近平国家主席と安倍首相の会談への影響を考慮してか、国営メディアなどを通じた目立った批判は行っていない。
中国中央テレビ(CCTV)と国営新華社通信は議員団の参拝を伝えたが、論評は加えなかった。
習主席は会談で靖国問題には直接触れず、「歴史問題は中日関係の政治的な基礎に関わる重大な原則問題だ。日本側がアジアの隣国の懸念に真剣に対応し、歴史を直視した積極的なシグナルを発信してほしい」と述べたという(CCTV)。
(参考資料)
A級戦犯たちを「神として祀る」靖国の特異性 !
国際常識では、靖国参拝=無謀な戦争を肯定する行為、と解釈される !
侵略戦争を肯定する軍事・外交方針が実態と解釈される !
天皇と国家と兵士を結ぶ回路を追認することになる !
中韓の反発のプラカード:日本軍国主義反対、日本帝国の侵略美化、
軍国主義復活阻止、歴史歪曲糾弾等である
2001年9月松 葉 祥 一、神戸市看護大学
『週刊読書人』第2402号(2001年9月7日付)[論潮 9月]欄に掲載されたものを
『週刊読書人』編集部および著者の許諾を得て転載、を抜粋転載)
なぜ首相の靖国神社参拝が問題になるのか。
それ(首相の靖国参拝)が,〈現在〉この国の「国民」がどのような国家を作ろうとしているのかを示す試金石だからである。
小泉首相は,靖国に参拝するのは〈過去〉の戦死者に敬意を表すためだと言う。
しかし,戦没者に敬意を表すためであれば政府主催の全国戦没者追悼式で十分である。
首相が就任当初から,他の政治課題と並べて,八月一五日に靖国参拝を行うと繰り返し強調してきたことは,逆に〈現在〉そのこと(首相の靖国参拝)に大きな象徴的意味があることを示している。
では,首相が靖国神社に「参拝する」ことにどのような意味があるのか。
1) それは、第一に,「国のために戦って死ねば神様に
なれるという回路」を国として認めることである
(井上ひさし,『朝日新聞』八月九日夕)。
この回路があったからこそ,この国の政府は,生きながらにして爆弾になれ,魚雷になれと若者に命じ,一六・五%の命中率しかない特攻に送り込むことができたのである。
否,それは国のためではなく,〈天皇のため〉であった。
実際,靖国神社においては,天皇にとって逆賊だった西郷隆盛たちは排除されているのに対して,「官軍の戦没者」は,「天皇のために忠死したという唯一点で,国によって“神として祀られ”,現人神天皇の礼拝を受けるという無上の栄誉」(『国史大辞典』吉川弘文堂)を与えられている。
“この「靖国神社」があってはじめて,天皇と国家と兵士を結ぶ回路が完結する”のである。
それゆえ靖国神社は,戦時中「軍国主義を普及徹底させるうえで,絶大な威力を発揮し,日本国民を侵略戦争にかりたてる「精神的支柱」としての役割を担うことができた」(同書)のである。
多くの反対を押し切って首相が靖国神社参拝を強行することは,少なくともこの回路を追認することになることは明らかである。
さらに,現在再び若者たちをこの「回路に誘い込もうとする意図」があると理解されても仕方がない。
2) そこから第二の意味が生じる。
すなわち,首相の靖国参拝は,「日本は紛争解決の手段
として戦争を選びもするぞ」(井上ひさし)と公言することに他ならない。
それゆえ,「天皇の軍隊によって運命をひどく悪い方へ変えられてしまったアジアの国々」が危機感をもつのは当然である。
アジアから見たとき,“靖国神社は日本の軍国主義と侵略戦争の「象徴」”だからである。
それは,一九七八年東条英機元首相ら一四名のA級戦犯が,「昭和殉難者」として合祀されたことによって強まった。
この“戦争指導者たちを「神として祀る」靖国神社に首相が参拝”し「心をこめて敬意と感謝の意をささげる」行為は,過去の侵略戦争を肯定する立場に日本政府が立つこと,その上で現在それを踏襲しようとしていることを内外に表明することにほかならない(中江要介「総理は靖国公式参拝を決行すべきではない」,『世界』九月号)。
したがって,中国や韓国による靖国参拝批判は内政干渉だという主張(中嶋嶺雄「なぜ中国は反対するのか」,『Voice』九月号)は成立しない。
“それ(首相たちの靖国参拝)が,この国の基本的な外交・
軍事方針を示し,近隣諸国に、はっきりした脅威をもたらすもの
である以上,重要な外交問題”だからである。
3) 第三に,それは「わたしたちをゆるやかに束ねながら,
私たちの共通の価値ともなっている」(井上ひさし)
憲法をないがしろにすることを意味する。
すなわち,閣僚による靖国参拝は,どのように解釈しようが,「国および国の機関はいかなる宗教的活動もしてはならない」と定めた憲法第二〇条に違反することは明らかである
(奥平康弘
「首相靖国参拝に疑義あり」,『潮』九月号)。
実際,九一年に出されて確定した岩手靖国訴訟の仙台高裁判決は,
「首相の靖国神社公式参拝は違憲」と明言している。
さらに九七年四月,最高裁大法廷判決は,愛媛玉串料訴訟において,「地方公共団体による靖国神社や護国神社への玉串料等の奉納が,たとえ相当数の者が望んでいるとしても,公共団体が特定の宗教団体に対して特別の関わりあいをもつことであり,宗教団体である靖国神社や護国神社が特別のものであるとの印象を一般に与えるものであるから,
憲法が禁止する国家や公共団体の宗教活動にあたり違憲」だとした。
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