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独裁者より怖い、自民党体制下の原発利権複合体 !
原発利権で利益を獲得するシステムとルールに従って、罪の意識も悪の意識もなく
生きている原発マフィアのメンバー !
公明党が全国支援・連立する、政官業癒着の体制下、多数の国民が、
被害者であり、加害者の時代 !
特定の悪役・加害者が見えない日本国 !
(kasakoblog.exblog.jp/い: 2011年 12月 20日より抜粋・転載)
★東電・原発メーカー・経団連・マスコミ・官僚・政治家・学者が、一体となり、
原発利権に群がっている !
独裁者よりはるかに恐ろしいのは、個人が見えない組織だ。
2011年は、金正日、カダフィ、ビンラディンの3人が死んだ。
(ビンラディンは“独裁者”といえるかは微妙だが)サダムフセインもアメリカに殺された。
憎い独裁者のせいで悪政が行われ、そいつさえぶっ殺せば、もしくはそいつさえ政権から引きずり降ろせば、社会がよくなるというのは幸せな国家だろう。
★最も恐ろしいのは、特定の悪玉がいない組織による悪政だ !
もっとも恐ろしいのは、特定の悪玉がいない組織による悪政だ。
東電・原発メーカー・経団連・マスコミ・官僚・政治家・学者が、一体となり、原発利権の甘い汁を吸い続け、事故が起きてもなお、国民の安全をないがしろにして、自らの利益保持のためにとんでもないイカサマを行っている。
しかしこの中に“金正日”なり“カダフィ”なり、“サダムフセイン”がいるわけではない。
民主党だろうが自民党だろうが、時の悪政を首相のせいに押しかぶせて、首相を辞めさせたところで、その政党を交代させたところで、悪政は、まったく治らない。
なぜなら独裁者という特定の誰かの力で、恐ろしいことが行われているわけではないから。
★原発利権で利益を獲得するシステムとルールに従って、罪の意識も悪の意識もなく
生きている原発マフィアのメンバー !
東電も原発メーカーも経団連もマスコミも、官僚も政治家も学者も、みんながみんな一人で“善なる”行為ができないよう、どんなに国民の安全が危険にさらされようが、自分たちの組織の利益が最大化することだけをもとに、組織に属する個人が、単なる部品として、それぞれの役目を果しているに過ぎない。
だからそこに所属する人に、罪の意識も悪の意識もない。
自分たちは、自分が所属する組織のために、ただ忠実に言われたことをやっているに過ぎない。
しかもその命令は、カリスマ社長や絶対的君主がいるわけではなく、みんなで集まって
がんじがらめに作り上げた、システムとルールに過ぎない。
★社長や首相ですら単なるコマに過ぎない、恐ろしいほどの原発利権複合体 !
だから仮にマスコミや国民が、「東電の社長やめろ!」「野田首相やめろ!」といって
やめさせたところで、組織はまったく痛まない。
ただ同じことをやる役回りをすげかえるだけで済むのだから。
そして今までとやることはまったく変わりはない。
ただただ組織の論理に乗っ取り、自分たちの利益を最大化し続ける。
いわば感情のないモンスターのように、組織の目的だけが肥大化し、組織が儲かっても
誰もトクしないみたいな、
社長や首相ですら単なるコマに過ぎない、恐ろしいほどの原発利権複合体。
しかもやっかいなことにその構成員は、一般国民から成り立っている。
彼らだって、国民の健康を害するようなことをしたくて、その組織で働いているわけではない。
しかし自分の目の前の生活費をもらうために、産業のない過疎化した地方では、原発産業は魔法の玉手箱だから、自ら望んで手に入れたわけだし、そこは打ち出の小槌のごとく、何十年もの間、仕事があるから、原発メーカーや経団連はこぞって原発再稼動を標榜し、再稼動ができなくても意味のない除染活動で、ボロ儲けしようとしている。
しかし、その決定をしているのは、一人の独裁者ではなく、大勢の組織の人間たちだ。
だから誰かが死んでも原発利権は、なくならない。
★組織に従順な大勢の人たちによって、社会はねじ曲げられていく !
個人と企業の違いは事業の永続性にある。
個人の仕事はその個人が死んだら終わってしまう。
しかし企業は組織だから、創業者が死のうが社長が死のうが、脈々とその事業は受け継がれていく。
そしてそこに所属する社員の幸福とか、社会の貢献なんてまるで関係なく、その組織がどれだけの利益を上げられるかが最優先され、その目的を実現するために、目の前の給料とボーナス欲しさに、自分の役回りが果す社会的害悪に目を向けず、組織の論理に従ってただ行動する、匿名の大勢の人たちによって、社会はねじ曲げられていく。
そして、加害者は被害者となり、被害者は、加害者となる。
例えば、原発のせいで住めなくなった人の中には、数多くの東電社員や東電関連企業の社員
がいるわけだから。
★利権複合体は、改革派人物を権力によるえん罪で人物破壊する !
日本は北朝鮮とは違って、特定の独裁者を倒せば社会がよくなる性質ではない。
システムや組織の体制そのものを変えない限り、次から次へと替えのきく人材が補充される。
そして、その頂点となっているのが、官僚組織である。
民主党が、いつのまにか自民党と同じ、消費税増税なんて言い出したのは、
結局官僚が取り仕切っているからだ。だから国民が政治家を選んでもムダ。
官僚が気に食わない政治家は、例えば小沢一郎氏のように検察権力を使って叩き潰され、
鳩山首相もやっかいばらいされ、菅氏は消費税増税までは官僚の手先だったが、
浜岡原発をとめるなんてことをしたから、マスコミを使って追い出された。
★特定の悪役がいない社会ほど、根が深い恐ろしい社会はない !
例えば官僚組織に誰か金正日のような人がいて、そいつがすべての悪の権化だったら話は早い。そいつさえいなくなれば社会は良くなるはずだ。
しかし日本はそうはなっていない。だからやっかいなのだ。
独裁者の気まぐれにより、北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうするんだなんて恐怖より、
電力を独占し、国民への情報を捏造し、ずさんな管理で利益だけ独占する東電をはじめとした、原発利権複合体が起こすべくして起こした、国民テロともいうべき原発爆発の方が、
ミサイル一発よりどれだけ恐ろしい災厄をもたらしているか。しかもその危機は少なくても
30年は続く。
★政官業癒着の自民党体制下、多数の国民が、被害者であり加害者の時代 !
特定の悪役・加害者が見えない日本国 !
それを収束したなどと無理やり首相に言わせて、批判は全部首相に集めさせて、
組織は自分たちの利益を確保するため、着々と基盤を固めている。
独裁者がいる国は、もしかしたら“いい”のかもしれない。
なぜなら、悪役がはっきりしているから。加害者がはっきりしているから。
しかし、日本もアメリカもそうだけど、加害者がはっきりしない、特定の悪役がいない社会ほど、根が深い恐ろしい社会はない。
だから首相を変えても社会はよくならない。変わらなければならないのは一人一人なのだ。
震災を機にどれだけの人が変われるのか。それが今後の日本を大きく左右する。
・みんなが被害者であり加害者の時代〜悪党なき仕事の恐ろしさ「モダンタイムス」に思う
http://kasakoblog.exblog.jp/16881059/
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