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基地問題は日米間で最も微妙な問題です。
非核なのに抑止力(抑止力とは核による報復能力の別名です)がほしい日本と、他国の金で基地を維持したアメリカの鬩ぎあいの接点が基地問題です。
沖縄の負担を少しでも軽減しようと、この微妙な基地問題に取り組んだ鳩山首相は結局沖縄県外への移転が実現出来ず、しかし町中にある基地の危険性という目の前にある危機を看過出来ないために辺野古への移転(最終的な移転場所は8月までに決めるという)という共同声明を発表しました。
しかし沖縄からは県内移設反対で鳩山首相への批判的言論しか発せられず、マスコミも批判一色(もともと執拗な批判を展開していたが)となりました。
この展開に乗った社民党は連立政権の政策に反対なのに連立離脱せずに鳩山首相が罷免せざるを得ない状況を作ることにより、社民党だけが沖縄の味方の様なパフォーマンスで結局連立政権崩壊の引き金となりました。
この困難な基地問題に始めて正面から取り組んだ鳩山首相が一方的な批判にさらされるのでは、沖縄の負担軽減政策に本気で取り組む政権は二度と現れないのではないでしょうか。
結果は不首尾であったけれど、沖縄の負担軽減に懸命に取り組んだ鳩山首相を評価する声が沖縄から聞こえてこないのでは、沖縄の基地はアメリカの最後の海外基地となるまで維持されることでしょう。
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