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2015年・民主党代表選、長妻、細野、岡田の3氏、共同記者会見 !
(mewrun7.exblog.jp/:日本がアブナイ!2015年1月8日より抜粋・転載)
☆ 長妻昭候補の主張
なぜ立候補したのか。私は民主党に強い危機感を持っております。といいますのも、今回の衆院選では、これまでと違った経験をしました。
頂いた声を大きく3つに分類しますと、
@ 格差の拡大が限界にきている、という本当に切実な、涙ながらのお訴えを聞きました。
A 高齢者の方からは、きな臭い、戦前の匂いがするからなんとか変えて欲しい、これも切実なお話を頂きました。
Bもうひとつ、民主党は何をしたいのかわからない、もっとしっかりしろ、こういう叱咤激励もいただきました。
涙ながらのお訴えもあって、私ももらい泣きを何度もしました、こんな選挙は初めてでした。
自民党に変わる強い野党が望まれている、国民のみなさんは渇望している。それに応えなければいけない。これが最後のチャンスになるかもしれない。
日本はもっと良くなる、という政策を競い合っていきたい。
相対的貧困率、格差を示す指標もアメリカに次いで二番目に大きい。
一昨年、はじめて貯金ゼロの世帯が3割を超えた。
人の能力を潰して何が成長なんだ、過労死の若者が増えて、若者を潰しておいて、なんで成長なんだ。
非正規雇用を4割近くまで増やして、能力を最大限に発揮できる環境を作らないで、なんで成長なんだ。
子育てで、親の介護で会社を辞めざるを得ない。そういう人達がどんどん増えているのをほったらかして、なんで成長ができるんだ。
子どもの進学、これも親の年収が400万円以下のご家庭では大学進学率が3割です。金がないと学校に行けない。こういう傾向がどんどん強まっている。人の能力を埋もれさせておいて、何が成長なんだと。
私は、格差を是正して、ひとり、ひとりの能力が、最大限発揮できる
そういう環境、社会をつくることこそが日本全体の活力を大きく引き出して、
全体のパイを広げていく。人への投資、それこそが民主党が目指す道だ。
分配か成長かどっちだ、そうではない。
持続的な成長のためには適切な分配が必要である。
これを強く申し上げたい。その政策を実行すれば日本は良くなる。これをきちっと民主党は打ち出して、堂々と安倍内閣は問題有り、我々の政策を採用すれば日本はもっと良くなるという具体的な政策を、筋道を示していけば必ず道は開けると確信している。
そしてもう一転、日本という国は、情報を制限して、空気さえ作り上げれば一気に極端な方向に持っていくことができる。70年前の戦争の反省です。
安倍内閣は本当にその反省に立っているのか。私には到底立っているとは思えない。非常に危うい動きが加速している。それに歯止めをして転換していく責任が民主党に課せられていると強く強く思っている。
最後に、野党の本当の役割は、政策を磨いて、内閣を倒して、内閣をつくっていく。これが真の野党であると思います。意識合わせ、腹合わせ、政策合わせをして、民主党を再建して、そして他の野党のみなさんに民主党に移っていただく、そういう受け皿となれるようなしっかりした政党したい。その先頭に立たせていただきたいと思い、立候補しました。
☆ 細野豪志候補の主張
私は代表選挙に向け、2年前から準備をして参りました。
4年前の東日本大震災、そして福島での原発事故。
この国をもう一度立て直していきたい、被災地のために頑張りたい。
こんな思いが、2年前から非常に強くなりました。
今回代表選挙に立候補いたしましたのは、そういう状況の中で今の政治に危うさを感じたことも原因の一つです。
安倍政権に任せておけば、この国の民主主義が危ない。集団的自衛権の問題も、国会閉会中に、我々野党が仕事ができないところでやられた。
あれは典型的な事例だろうと思います。
今こそ民主党がしっかりした野党として再建することによって、そして与党を目指すことによって、この国の民主主義を守りたいと思います。
私は今回の代表戦を通じて、これまで民主党が言ってきたことを、もう一度みなさまにしっかりお伝えをしていきたいと思います。
まず、第一に、私たちは共に生きる社会をつくってきました。
個人的な話になりますが、私、大学生のときに父親が会社を辞めました。
短い間ではありましたが、大学の学費をタダにしてもらって、バイト先でもお世話になりました。
ちょうど20年前、大学4年生の最後の時に、阪神・淡路大震災がありました。
社会に支えてもらって大学に行かせてもらったならば、自分に何かできることがあるときには、社会を支える側に回れる、そういう人間になりたいという思いがありました。
そして現地でボランティアをする中で、これではいかんという思いがあって、政治の世界を志しました。
それが東日本大震災のときに"逃げることはできない"という思いで取り組んだことにもつながっています。
社会保障というのは、世代間の助け合いの仕組みです。それが今、危機的な状況に立たされています。
教育というのは、貧困の連鎖を止める上でも極めて重要です。これも民主党の大きなテーマです。
もう一度我々はこの"共生"をしっかり掲げて、民主党として再生をしていく必要があると思います。
第二に、私は"多様性"を挙げたいと思います。
多様性こそ強さです。いろんな生き方をする人、そしていろんな地域があって、それぞれが個性を発揮してのびのびとやっていく。それが日本の強さにもなります。
まず、地域のあり方。自民党型、安倍政権のやり方というのは、今でも中央が権限と財源を持ってそれを地方に配る。
これでは元気になりません。
我々が目指すのは、地域が地域で決めることができる、自律分散型の国家。これ目指して政策を訴えかけていきたいと思います。
生き方も多様になってきました。
家族のあり方、これも実に多様になってきた。そういう中で私は、血縁主義に頼りすぎた家族のあり方も変えていきたい。
この国には親に育ててもらうことができない子どもたちが4万人もいます。こういう子ともだちが施設で生活をしています。彼らに家庭的な環境をしっかりと提供することも国家の役割です。里親であるとか、特別養子縁組であるとか、血縁主義に頼らない家庭のあり方をこれから模索していきたいと思います。
また、LGBTの問題にも取り組んでいきたい。みなさんがいきいきと活躍できるような、差別のない社会をつくることによって、多様性を守ることによって、この国をしっかりと強い社会、強い国にしてきたいと思います。
"共生"や"多様性"という考え方は、民主党の背骨で非常に重要でありますから、これからも訴えていきたいと思いますが、しかし民主党は、国民の信頼という、最も大切なものを失ってしまった。
私は閣僚をやり、幹事長をやっておりましたので、その責任があります。自らを否定するのは苦しいことですし、決別するのは難しいことです。
しかしそれをやらない限り、民主党の考えをしっかりお伝えをすることはできないと思います。
私は3つの点で、民主党が、過去を決別をして、新たな出発をすることを訴えたいと思います。
まず第1は経済政策。アベノミクスのトリクルダウンはもはや限界です。ボトムアップで中小企業が頑張れるような環境をつくらなければならない。
今、政府が法人税の減税を言っていますが、これは大企業の一部にしか効果はありません。むしろ企業の社会保障負担の軽減をすることによって、非正規社員でやっておられる方々が正社員になれるような、企業の経営者の方々も元気で頑張れるような環境をぜひとも作りたいと思います。
今回の選挙戦を通じて、中小企業やボトムアップの経済に強い民主党をもう一度作り直したいと思います。
2つ目に安全保障です。
普天間の問題の反省が必要だと思います。沖縄に寄り添っていきたい、私も思います。
しかし理想だけを掲げて、現実の前進をさせることができなかった、この反省は必要です。
私は、この国が戦後歩んできた平和主義の原則に立って、尖閣諸島の問題、朝鮮半島有事にしっかり対応することができるような安全保障の法整備と態勢の整備に努めたいと思います。
そして、最後に民主党の文化の問題です。
自由闊達な民主党の文化は大変重要です、しかし、いざというときにバラバラとなる、これでは決して国民の信頼は戻りません。
東日本大震災や消費増税のときにバラバラになってしまったその反省に立って、民主的な党運営をしながら、最後はまとまっていく。そしてそれができないということになれば、場合によっては厳しい対応もやっていかなければならないと考えます。
リーダーも変わらなければなりません。
私は統一地方選をはじめ、全国を周りまして、先頭に立って民主党の勝利のために頑張ります。
そして自らは総選挙のときには小選挙区のみで立候補して、比例に重複はしません。
退路を断って、自ら先頭に立って戦い抜く、そういうリーダーの姿勢を示すことによって、民主党は変わったんだということを国民のみなさんにお示しをしたいと思います。
ぜひとも多くのみなさんおご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
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