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連日の金の下落で、持っている方はやや憂鬱になることだろう。自分は、金CFDは1600ドル程度で、金地金は4500円でかなり売った。地金については、その日付は、2011年2月だ。当日のブログ記事では「ここからはたぶん円安でもあり、急いで売却する必要もないかとは思ったが、私見では、来年前半に1200ドル近辺という可能性もないではないので、まずは一部利食いしておくのが得策かと思った次第だ。」とある。実際はその後円安で5000円になったわけだが、さらに一年遅れで1200ドル台は実現した。なかなか、予測は難しい。
ということで、むずかしいのであるが、ここからの予測を書いてみよう。まずこの30年から40年程度あると思われる金のサイクルで見ると、すでに前の1900ドルでトップをつけていると考える。したがって今から数年でかなり長い低迷期に入ると思う。低迷期の最低価格であるが、基本は、金は諸物価に準じて動くという仮説(前に書いたが)に従うと、この掲示したチャート(米国消費者物価指数)で見ると、前回の金の低迷期である2000年頃に比べて、20年たった今は物価はほぼ倍になっているため、前回の低迷期には300ドル前後で推移していたので、今回はその2倍の600ドル程度で推移すると考える。宮田氏は2008年の8年サイクルボトムが682ドルだったので、そのあたりをひとつのターゲットとしているようだが、インフレ率から割り出しても600ドル台はいい線だ。2016年から2018年あたりはその価格で動くと考えたい。その後、徐々に上昇にかかり2040年から2050年には今回のピークの倍の4000ドル程度にまで上昇すると考える(物価上昇率を考慮するとほぼ同じ程度ということである)。
円換算では、ドル円の動きと連動するわけだが、2016年を例にとれば、その頃はドル円は120円から130円というところか。したがって,円建てではグラム2200円程度となる。もしドル円150円とすれば3000円。ただ、その後次の金の上昇サイクルに入ると、円安もさらに進行すると思われ、2040年過ぎには、4000ドル、ドル円200円とすれば、ちょうどグラム10000円前後になるのだろうか。
金地金はいま4000円だが、今後3000円から場合によっては2000円前半くらいまで下がり、その後数十年かかって10000円に達するということになる。10000円というと高いようだが、インフレ率やドル円の推移を考えると、正直あまり魅力ある投資先とは言えない。インフレ期には、銀行預金でもそれくらいの利回りはあるものだ。まして、FXや株の方がはるかに効率がよく、金は対インフレへの保険という位置づけを越えることはできないと思う。億以上の金融資産がある場合に一部を地金にするという感じだろうか。
なお、当面はP&Fの目標値、フィボナッチの戻りなどから1100ドル強を目標として下落するだろう。そこで大きくリバウンドするが、その後1年して1000ドルを割り、3年後には大底の600ドルから800ドル程度になると見ている。
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