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中国の大気汚染は深刻な環境問題である。自国だけならまだしも、近隣国家へも多大な迷惑となっている。汚染原因としては主に以下の3つだ。
(1)エネルギーの消費問題
中国は世界最大の石炭生産国で、自国のエネルギーの大多数を未だに石炭に依存している。石炭の生産においては量的増産が重視され、質的浄化技術や洗浄技術の開発や石炭灰の浄化施設の建設はコストがかかるとして極めて軽視されている。ボイラーなどの設備も古く、利用効率も悪い。いわゆる「作る」こと一辺倒で他は放置の状態である。
(2)行政監督の問題
一部の地域では、環境保全より経済の成長が優先されている。エネルギー消費量の大きい産業や施設などの建設プロジェクトに対する環境影響評価や審査などが甘く、大気汚染をもたらす施設が建設され、汚染物質の大きな発生源となっている。一部地方の環境行政機関では財政難から、大気汚染発生源への常時監視が実施できず、監督能力が弱いため、汚染状況が深刻となっている。
(3)急激な自動車保有台数の増加問題
自動車保有台数の急増に対して、排気ガス汚染に対する管理体制が整備されていない。そして交通道路などのインフラ整備が遅れ、渋滞は深刻な問題となっている。さらに中国も自動車排気ガスの汚染状況について常時監視を行うための測定網の建設が課題である。
こんな国へ我々はどのようなアプローチをとるべきか?
真摯な議論が必要である。
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