http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/3016.html
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【1】「いかに早く小さな結節をみつけても、がんは周囲のリンパ節に既に転移していることが多く、早期に適切な診断が必要であると同時に、外科治療や術後のアイソトープ治療の必要性が痛感された」。これは、“チェルノブイリ笹川医療協力プロジェクト1991〜1996”の委員であった山下俊一氏、柴田義貞氏、星正治氏、藤村欣吾氏、他が、『放射線科学 第42巻第10号−12号』で発表した報告文である。
*出典:『放射線科学 第42巻第10号−12号(1999年9月−11月)』掲載の「“チェルノブイリ笹川医療協力プロジェクト1991〜1996”チェルノブイリ原発事故被災児の検診成績」日本財団図書館http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00198/contents/012.htm
*出典:「チェルノブイリ笹川協力委員会専門家」日本財団図書館http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00198/contents/002.htm
【2】そして、2013年3月現在、青森県、山梨県、長崎県の3歳から18歳の甲状腺の結節は5o以下が0.6%、5.1o以上が1%、のう胞は20o以下が56.9%であることが、日本乳腺甲状腺超音波医学会のウエブサイトに「甲状腺結節性疾患有所見率等調査」として公開されている。
*出典:「甲状腺結節性疾患有所見率等調査−3県の結果」日本乳腺甲状腺超音波医学会http://www.jabts.net/koujyousen-jigyou/kakka_zentai/index.html
【3】ところが、日本乳腺甲状腺超音波医学会は、甲状腺結節性疾患について、「『結節』(しこり)とは甲状腺の一部にできる充実性の変化です。最近では、超音波検査機器の精度が上がったことで、見つかることが多くなっています。多くは精密検査の必要がない良性のもので、悪性であることは稀です。通常の診察で『精査が必要』と診断するのは、しこりがおおよそ10〜20mm以上の場合です。しかし、受診者が小児で、初めて指摘されたものであることから、今回の検査ではしこりの大きさが5.1mm以上か、それに満たなくても、しこりの状態によって、二次検査を受けた方が良いと判断される場合(※)には、B判定としています。」と同ウエブサイトで解説しているのみ。
*出典:「甲状腺結節性疾患有所見率等調査−甲状腺検査の判定結果」日本乳腺甲状腺超音波医学会
http://www.jabts.net/koujyousen-jigyou/kijun/index.html
【4】しかし、2000年の、長崎県の7歳から14歳の甲状腺の結節は0%、のう胞は0.8%であったことが、山下俊一氏らによる「Urinary Iodine Levels and Thyroid Diseases in Children;Comparison between Nagasaki and Chernobyl(小児における尿中ヨウ素レベルと甲状腺疾患、長崎とチェルノブイリの比較)」として「Endocrine Journal 2001」に発表されている。
*出典:Endocrine Journal 2001https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrj1993/48/5/48_5_591/_pdf
そして、このとき使用された超音波検査機は、GEメディカルシステム(現在のGEヘルスケアジャパン)製のLOGIQ α100であったことがわかる。また、LOGIQ α100は、1oの形を識別できる解像度を有していたことが、GEヘルスケアジャパンのTechnical Assistance Centerで確認することができる。
http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/Company#tabs/tab5F4B85E656F343609F735BEC4EEC2C9E
【5】2013年3月現在、長崎県の3−18歳の甲状腺の結節は5o以下が0.1%、5.1o以上が0.6%、のう胞は20o以下が42.5%であるが、日本乳腺甲状腺超音波医学会のウエブサイトに「甲状腺結節性疾患有所見率等調査」として公開されている。
*出典:「甲状腺結節性疾患有所見率等調査−長崎地区の結果」日本乳腺甲状腺超音波医学会
http://www.jabts.net/koujyousen-jigyou/kakka_ken/data/nagasaki.pdf
【疑問点のまとめ】
・2013年3月現在、青森県、山梨県、長崎県の3歳から18歳の「甲状腺結節性疾患有所見率等調査」の結果は、おおよその日本の子どもの甲状腺の状態を示していると言えるのではないだろうか。
・5.1o以上という結節のサイズは、“チェルノブイリ笹川医療協力プロジェクト1991〜1996”が報告する「いかに早く小さな結節をみつけても」のサイズに含まれるのではないだろうか。
・2013年3月現在、日本の子どもの1%以上に甲状腺ガンが見つかったということを意味しているのではなのだろうか。
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