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もらいたくない手紙
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最近になって気づいたことですが、自分で手紙を受けとると、謹呈、親展、速達、書留、大至急ぜひ読んでください……などと封筒の上にわざわざ赤字で書いてくるお手紙がかなりあります。しかしこれらの中身は見たくないものが99%以上なのです。
いうならば、手紙の押し売りみたいなもので、受け取る人にとってロクなことはまず書かれていません。
したがいまして、このような字句が封筒に書かれているものは読まないようにしており、一定時間はストックして、やがて破棄することにしていますが、一昔前は流行らなかったことです。悪い流行です。
どうしてこんなつまらないメンドクサイことが多くなったのかと考えると、やはり何としても読んでほしいからでしょう。
私でも見たくないくらいですから、多くの手紙をもらう人はもっと読まないのではないかと思います。
お金を出して購読している新聞や雑誌でも、ほとんど読まれなくなりつつある時代、少し心がけを改めた方がいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
まあ私は年に1−2回、書留をやむをえず出すくらいしかありませんから、そんなに害を与えているとは思いませんが、出す方も受け取る方も、お互いにムダですから、ぜひ、できるだけやめようではありませんか?
私は無闇にたのまれてもいない(?)第3者のことをほめる手紙も要注意だと思います。人の悪口を書くのはとんでもないことですが、あきらかに何かの意図をもって、ほめたたえたと分るのも誤解を産みますね。
ところで、もらいたくないものには手紙類だけでなく、いろんなプレゼントがあります。お土産も気をつけたいものです。
物不足で何でももらえばうれしかった時代ではいまはとっくになくなったようです。 だから「迷惑だ」と思っても、なかなかそうは言えないことがよくありますね。
このように人さまに差し上げることにも心づかいの必要な時代がやってきたのですね。
それから私の場合、自分でも気をつけているのですが、サイン入りの本などの半分くらいは喜ばれないようです。というのは、もらっても迷惑する方が多いからでしょう。
かさばるし、書庫の増設をしても多くは積んだままになりますから、これも気をつけたいと思っています。
それと、「ついでに写真を1枚」と、たのんでもいないのに写真を撮られたりするのも迷惑ですね。カメラが高性能になり、その気になれば、いつでも手軽に人さまだけでなく自分の入った写真まで撮れるようになりました。
これではプライバシーなどあってもないようなものです。
必ず相手の人が喜ぶという自信のあることしかこれからはやめる運動でもしたいと思います。
つい先日、といっても3月中旬に足をすべらせて右顔から道路にひっくり返りました。
歯が2本とびました。右顔面だけでなく、左右のひざや特に左半身が23ヵ所くらい専門医の手当を受けなければならないほど血みどろになりました。
もちろん、右ほほははれ上がり、化者のような顔です。
これでも病院内を歩く時は、だれも何も言ってこないのですが、知人に会うと「どうされたのですか?」と必ず聞かれます。
痛いし、しゃべりにくいし、大ケガと言っていいから声も出にくいので、言いたくないし、聞いてほしくないことですが、「もらいたくない手紙」とともに聞かれたくない質問だというので、病院に行く時以外は自室にこもりました。
コミュニケーションは人間にとって大事なことです。しかし時と場合によっては、わずらわしいことです。
いまのところ4月中くらいは、このはれ上がりケガだらけの顔をなるべく人目にさらさないようにしようと思っています。
きょうはプライバシーも交え、よけいなことを書きましたが、若くて健康な時とちがい、年齢とともに気をつけねばならないことが日々ふえてきます。少しずつ生きるのが面倒くさくなるようです。とはいえ、何れにしても自分のカラダと心を大事にいたしましょう。
そしていつまでもなるべく元気でおりたいと思っています。
ではまた。
=以上=
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