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アングル:上海の豚大量死は氷山の一角、業界のずさんさ露呈
2013年 03月 14日 18:02 JST
[上海/北京 14日 ロイター] 中国・上海市の黄浦江で豚の死骸約6000頭が見つかった問題は、業界内にはびこる忌まわしい実態を浮き彫りにした。それは、中国の養豚場ではしばしば伝染病がまん延し、感染した家畜が最終的に市場に出回るケースもあるということだ。
当局は、黄浦江に浮かんでいた豚から病原菌が見つかったと発表。また業界関係者は、豚は畜産農家が投棄したとみられるとし、これは病気で失った家畜に対する補償制度のない畜産業界ではよくあることだという。
養豚業界のリサーチを行う団体Soozhu.comのFeng Yonghui氏は、「病気が見つかった場合、病気のまん延を防ぐためなどに政府が養豚農家に補償を行うような仕組みはない」と指摘。
さらに問題を深刻化している要因として、Feng氏は保険会社がリスクが大きいとして、養豚農家と保険契約を結ぼうとしないことを挙げる。
中国では豚が主要な食肉であり、頭数も世界最大で昨年末には4億7500万頭を数えた。
市場では豚肉の利幅は薄く、家畜の死骸を焼却・埋蔵処分する費用を節約したいと考える養豚農家にとって、黄浦江に投棄することは抗しがたい代替手段に映ったのかもしれない。
今回の問題で、感染した家畜が食肉処理され販売されたという証拠はない。ただ、これまでにメディアは、病気の家畜やすでに死んでいた家畜が、食肉処理され販売されたとするスキャンダルをいくつか報じてきた。
今年に入り国営メディアが、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドに出荷している鶏肉供給業者が、病気の鶏肉を納入している疑いがあると報道。供給業者側は、これを否定する事態になった。
当局から豚の大量死についての説明はないが、何らかの病気が発生したことをうかがわせる声が上がっている。嘉興市の畜産農家、Jiang Lieさんは今年1月以来約30%の豚が病気で死んだと説明する。
<川への投棄は日常茶飯事か>
豚を川に投棄することは、珍しい話ではないようだ。
北京の農業コンサルタント会社のアナリスト、Wang Xiaoyue氏は「これは特別なケースではない。類似の事例の多くが、ただ報告されていないだけだ」と警鐘を鳴らす。
黄浦江の近くに住むYan Lan'eさんは、黄浦江ではいつも豚の死骸を見かけるとし、見つかった数の多さを除けば、普段との違いは当局がごみと一緒に回収作業をしていることだと話す。
一方、上海の獣医Lin Rongquan氏は農家を責めるよりも、批判の矛先を地元政府に向ける。「明らかに地元政府の問題であり、主な責任を負うべきだ。養豚ビジネスを管理しきれていない」と非難した。
インターネット上にも批判の声が相次ぎ、ブラックジョークで慰めを求めるコメントも見られる。北京市民の1人は、煙が欲しければ窓を開けるだけでいいと、北京の大気汚染を自慢するようなコメントを投稿。これに対し、上海市民の1人が「そんなの大したことはない。こっちは蛇口をひねれば、無料で豚骨スープが飲める」と応じた。
(原文執筆:John Ruwitch記者 Niu Shuping記者、翻訳:野村宏之、編集:伊藤典子)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92D05320130314
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