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使用済み核燃料の処理を出来ないと決めつけている人が多数存在するのが、その裏付けであり破滅への道を日々、少しずつ着実に歩んでいるが、それを止められる者は存在しない。
なぜなら、使用済み核燃料は処理出来ないのではなく、処理が困難なのである。大型の加速器で破壊すると仮定した場合、使用済み核燃料を原子に変換するにはどうするか、1秒間で破壊する数が多ければ多いほど処理能力が高まるが、それにより発生するエネルギーの対処法。反物質や特異点が発生した場合の処理方法。破壊時に生成される大量の素粒子が何に変化するか。そして、それらの処理にかかるエネルギー量を効率化して実用レベルまで下げる方法とは何か。
しかし、それが真に原子力エネルギーを活用する姿の基礎となるので、現在の原子炉は似非技術の寄せ集めで、家庭に例えると生まれたての赤ん坊に生計を依存している家族のようなものである。インチキな企みが発覚した企業は破綻させることができるが、国自体がそれに関わっていると国民全体がそのインチキに賛同していたことになるので、グローバルな観点からその措置を取られることになるが、どの国も同じ穴の狢でそれらの問題に真剣に取り組もうとする試みが見受けられない。ある国では、地主たちと交渉して土地の使用許可を取り、地下に埋めて済まそうと思っているようであるが、本当にそれで良いと思っているのか、甚だ疑問である。また、内乱を起こすにしても危険を冒してまで武器を取得して戦おうとする者がいるだろうか。
未だに紛争の絶えない地域もあるが、破壊兵器を用いて互いに殺し合うことより、生きる上での障害が多数生じているので、一々気に止めていないだけで、人は誰でも生死の間に様々な争いごとに対処している機会の方が遥かに多い。他の生物と同じように人も戦いの日々を送り、その生存の確保に努めている。人並みへの学力の訓練や他人との協調性に始まり、受験競争、就職活動、通勤地獄、得意先の確保、生産性の向上、子育て、身内の介護、生活習慣病やその他の疾病による体調不良etc…。
フクイチの事故処理は、人が対立から相互扶助へ転じる絶好の機会なのに、相も変わらず必要範囲外は対応不可で、自国のことなのに他人事のような感覚が抜けきれない。
どの企業も経営難で、フクイチと提携する余裕がないというのが建前で、実は協力する気などないというのが本心であり、それも利点がないのではなく、仕様によっては大きなチャンスをものにできるのに逆に視界を狭めて見過ごそうとするその無関心な態度の源は、社会体系が官僚主導による成り立ちで、アリのように一生を働き尽くすことを良しとする仕組みで形成されているための弊害だと思う。
しかし、放射性物質に関しては手を付けずに、事なかれ主義の考え方を固持すれば、その存在を忘れ去ることは出来ずに不穏な状態が永遠に続くことになり、人類はその歴史の幕を閉じることになるだろう。
だが、それを回避する方法は残されている。それは、瓦礫や放射性物質の受け入れといった半ば押しつけのようなものではなく、現在フクイチと提携していない企業がその処理作業に役立つ提供をするだけで事態は好転して、それに参加する企業数が増えることで各企業の繋がりや埋もれていた特許や資金が使える可能性が生まれ、国中で知恵を出し合い共同出資して生産する仕組みの確立に発展すれば、他国の勢力拡大に対等、あるいはそれらを凌駕することも夢ではなく、本来の原子力利用も可能となった明るい未来も見えるようになってくる。
しかし、分岐点をどちらに進むかは、その提供する内容とそれから得られる利点が何なのかを明確に示した企画書を作成しないことには、事体の収拾を図ることは出来ない。
どちらに転ぶかは、フクイチがその処理作業の煩雑さに音を上げて、収束計画の大幅な変更を余儀せざる負えなくなる前に手を打てるかどうかが、その判断の目安となる。
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