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自分は、小沢新党による再度の政権交代を希望するものである。しかし残念ながら日刊ゲンダイさんでさえも、政局の見立てのニュアンスが、少々ずれていると言わざるを得ない。
振り返れば小沢氏は、20年間にわたって、純化と集結とを繰り返してきた。彼から離れていった人の多くはベテランで、個人的な便宜が図ってもらえなかったことによる怨嗟からだ。身内にとっては厳しく感じられ、行動をともにするのは割に合わないと考えるのだろう。
そして2012年6月、小沢氏にとっては、「法案に反対すること」そして「政治行動を共にすること」、この2点において、意思の揺らがない人間を集結させることが前提である。26日の採決前に集まった、44とされる代議士。彼らは自らの身柄を小沢氏に預けた。切り崩しなど無意味で、揺らぎようがない。この数字を持って小沢氏はいま、最終判断への最終交渉を行っている。――2日間に3度にわたるサシの会談。これまでに例があっただろうか。かなりの粘り腰、愚鈍なまでに慎重である。
何故か。単純に言えば、政局にしないためである。「最善の策」について、小沢氏は今年に入って繰り返し言及している。第45回衆院選の結果で示された民意を、無効にしないためである。
永田町界隈では、「小沢について行ったってだめだよ」と、囁き合われたこの(少なくとも)2年間であったろう。これが、永田町の空気だ。鳩山家の金を元手に小沢の政治力で政権にありついた面々。楽に、賢く、そしておしゃれに、政治をしたい面々の人間模様は、この世の生き写しである。そして、お子様ぶりを印象づけた福田衣里子こそ、当世日本人の典型である。
しかし、国会議員と記者たちが作り、メディアを介して彼ら自身にも降り掛かって増幅されるこの空気を、意に介さない人間もいるのだ。
小沢と輿石。2人には何かに徹するという意味において、堅固な信頼関係があるのだろう。ここまでくれば、野党はおろか、首相さえ、ましてや官僚組織の手から離れている。たった2人が、衆院を通過した増税法案の、その後を決めることになる。
会談のテーマは単純だ。「法案を参院で採決しないでほしい」「党を割らないでほしい」。2つの主張は、別の立場・観点からものを言っているだけで原理的には対立していないし、主張する2人同士が対立しているわけでもない。しかし現実には、よほど両立が難しいのだろう。発言すれば即政局、慎重である所以である。
2人以外には、結論などわからない。小沢氏本人に聞いても、結論は出ていないと答えるだろう。現実には、金曜日の段階での結論は出ている。それを詳らかにする前に、果たしてそれで本当によいのか、ほかに策はないのかどうか、週末をおいてじっくり考えてみようということではないか。
沈思黙考する2日間。2人ともこの先は大変だが、心静かなものである。この2人は、またいずれどこかで、手を携えることになるだろう。
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