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原発反対運動が一大ムーブメントになるのは、今回の原発事故が直接の原因ではありますが、もともと「反原発」をやってきた人にとっては間接的な(あるいは消極的な)理由もあると思います。
原発反対運動は、政府が避けて通れないエネルギー政策の足を引っ張ることで利得を得てきた反日左翼のプロ市民の仕事だったからです。
まず、地震・津波被災者に対する救命・支援に海上保安庁・消防庁・自衛隊・米軍が威力を発揮し、被災者の皆さんはこれら全てに対して命の恩人と位置づけています。反戦左翼のプロ市民も、被災者の気持ちを踏みにじって「米軍出て行け」だの「自衛隊は人殺し」だの言えるわけがありません。
また、これだけのダメージを受けた時の国民が天皇陛下や皇室に救いを求めるのは自然の感情です。両陛下の被災地訪問や皇居における自主停電に対して、さすがに左寄りのメディアも感謝の意を表現せざるを得ません。
まあそれ以前に皇族をめぐる左右の争点は、もはや雅子さまや愛子さまを非難する(右)か紀子さまや悠仁さまを拒否する(左)か――程度の矮小な論点になっていました。昭和天皇の戦争責任とか、歴史の彼方に葬り去られそうで何よりですw
国旗・国歌をめぐってもいまだに論争はあるものの、「がんばろう、日本!」につくのは明らかに日の丸であり、他のエンブレムはなかなか思いつきません。私の長男も、サッカーのJリーグ選抜VS日本代表の開会式の中継を見ながら「家族で君が代を歌おう」というくらい、国歌が国民の連帯を表すと感じているようですし。
そんなこんなで反日左翼のプロ市民の皆様にとって、「被災者の側に立って政府を批判し従前の自分たちの立場を補強するもの」が原発事故のみとなってしまったわけです。
そしてこれはおそらく主要メディアの左巻きにとっても飛びついたら手放せない格好のネタで、大企業・政府・建設利権などをまとめて断罪できるチャンスでもあります。原発関連報道が異様に多い背景には、そうしたことも含まれると私は思います。
原発反対デモに参加した純粋な若者の中には、プロ市民の活動履歴を知らない人も多いようです。私たちの世代ではまだ「文化人」「知識人」といえば安保反対・自衛隊違憲・日の丸君が代拒否・天皇制廃止・核兵器廃絶・原発反対・建設反対、と連なるのですが、そのへんの文脈が通じないのでしょう。
原発反対を声高に言う人は、実は「放射線量に応じた適切な対策を」なんてことは全く考えていません。きっこのブログが言っていたように、東京からも逃げるべきだとか日本はもうだめだとか言いふらし、「命が大事」という誰も反論できない永遠の真理を頼りに人々の恐怖心をあおろうとしています。
この、安全と費用のトレード・オフを全く認めない態度は原発推進派の「絶対安全」と何ら変わらない。普通の人が普通に抱く原発への拒否感と、彼らが誘導しようとする「反原発」は全く別物なんです。
まあそうだとしても、左翼の方々の運動はもう残り僅かなので各国政府の政策を誤らせない限りは「好きにすれば?」といったところですが、純粋な若い人は痛い目に合わないように注意されたほうがいいと思います。
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