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北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会が「人工衛星を打ち上げる」と発表し、米日韓を中心に中止を要求している。 米国は「2月北京での米朝協議合意に反し食料支援は行なわない。」と発表した。
ここで、各国政府による状況説明やマスコミの報道も、そして上記中止を要求する理由にも
「 北朝鮮は人工衛星と発表しているが事実上は弾道ミサイル 」 と表現しているのである。
だが、今回の打ち上げは北朝鮮の発表通りに、狙いは「地球を数年に亘り周回する人工衛星」なのだ。
(詳細は下記拙ブログを参照)
ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/2642272/
今後は東倉里からの極軌道人工衛星に挑戦する北朝鮮
従って、北朝鮮が 「 弾道ミサイルではなく人工衛星だ 」 と反論するのも至極当然の事。
万一衛星の打ち上げに成功し地球の周回を始めれば、各国とも「弾道ミサイル」とは言えなくなり、北朝鮮もそれを狙っている。
3年前太平洋に発射した弾道ミサイルの飛距離から、人工衛星には失敗してもオーストラリア位は飛び越せる自信はあるのだろう。
それを 「 弾道ミサイルの発射は止めよ! 」 では 「 弾道ミサイルでなく人工衛星だ 」 と議論は噛み合わない。
北朝鮮のロケット発射前に “ 人工衛星の打ち上げも認めない ” との理由付けをしなければ主張は平行線のまま。
例えば、爆薬を開発すればそれを “ ダム工事の発破に使うダイナマイト ” にも “ 爆弾 ” にも利用できる。
“ ダム工事の発破に使うダイナマイトが利用目的の爆薬も、その技術は爆弾にも利用できるので、爆薬の開発は許可しない。ダイナマイトが必要ならダイナマイトを供給してあげる。 “ と同様の主張をすべきなのだ。
具体的には例えば
「 載せる物が違うだけで、人工衛星でも弾道ミサイルでもロケット技術は共通で開発する技術内容は同じこと。
従って人工衛星の実験は北京での米朝協議の合意に反し、食料の支援を望むなら人工衛星の打ち上げは止めよ。人工衛星が必要なら韓国と同様にこちらで打ち上げてあげる 」 の言い方をしなければならないのである。
これに対して北朝鮮は 「 平和利用に対して他国が横車を押している 」 と反論するだろう。
しかしそのようなことはない、「食料を無償で供給しろ」 と無理を言っているのは北朝鮮の方だからである。
ただ、このように 「 人工衛星の打ち上げは止めよ 」 言ったとしても、Puppet金正恩を思いのままに操る軍部が主導権を握る北朝鮮では、人工衛星の打ち上げを止めることはないだろう。
北朝鮮に食料が行き渡っても、軍事力の脅しがなくなれば自分たちの存在価値自体がなくなるからだ。
僅かだが、唯一中止の可能性があるとすれば、中国が 「 人工衛星を打ち上げれば経済支援をなくす 」 と伝えること。
北朝鮮を支援し続ける中国も、気違いの隣国が弾道ミサイルを持つことには反対だろうし、中国が支援を止めれば北朝鮮も困る。
しかしこの場合にも、4月13日に最高人民会議が行なわれ、4月12日〜16日にロケットを打ち上げれば国威発揚にもなり、中止することは余り期待出来ない。
だが、ロケットを打ち上げた後が違ってくる。
「 弾道ミサイルの打ち上げ禁止 」 では 「 打ち上げたのは人工衛星であり、禁止事項に触れていない 」 と抗弁が成立ち、打ち上げた後も平行線が続く。
これに対して、打ち上げ前に 「 人工衛星であっても禁止 」 としておけば屁理屈は通用せず、ここが大きく違うのである。
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