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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110701k0000m010136000c.html
毎日新聞 2011年7月1日 0時41分(最終更新 7月1日 0時45分)
菅直人首相が27日に閣僚人事を断行した際に、民主党の小沢一郎元代表に近い山岡賢次副代表に閣僚入りを打診していたことがわかった。小沢グループを含めた「挙党一致」を主張していた国民新党の亀井静香代表の助言を受け入れた形だが、人事は小幅にとどまり実現しなかった。首相の唐突な打診には執行部、反執行部の双方の側から「首相は人事が下手」との声があがっている。
首相に近い党幹部や小沢グループ幹部によると、首相側は亀井氏を通じ、入閣を前提に「人事の話で会いたい」と打診したが、山岡氏は「小沢元代表に相談する」として回答を保留し、最終的に断ったという。「小沢グループとの融和を図るなら、人事は小沢さんに推薦してもらうべきだ」(グループ幹部)と、首相側の手法に疑問を投げかける。首相が亀井氏の顔を立てるため、形だけ打診した可能性もある。
首相は最終的には原発事故担当相に小沢元代表とも近い細野豪志氏を起用した。首相と距離がある民主党執行部内では次期党代表選に野田佳彦財務相を推す声も強く、首相の抜てき人事は対抗手段の意味もあるとみられる。
また民主党幹部は自民党参院議員を総務政務官に引き抜いた人事について、亀井氏と北沢俊美防衛相が24日前後に東京都内のホテルで協議していたことを明らかにした。【葛西大博】
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