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アフリカの商品取引所
比較的資源の乏しい東南アジア諸国が急速に経済成長したのに対しサハラ砂漠以南のアフリカ諸国が遅々として発展しないのはなぜか、開発経済学はその理由の説明に苦慮することがあるという。この違いを生み出す原因としてはアフリカの商品取引きである。1960年代にアフリカ諸国が植民地支配から独立した後アフリカ諸国の政府の投資により設立された。〜諸国は価値ある商品を輸出市場へ送り出す輸送手段に乏しいため、農業生産物としてのコーヒー、カカオ、綿,カシューナッツタバコなどの取引市場を支援するのが目的だった。商品取引所輸出収入の一部を生産者に支払い、生産者たちはそれを生産手段の拡充にあて政府はその後の残りを用いてインフラ整備更なる発展目的での企業、信用活動を助成するはずだった。
結果はその予定期待を裏切り通常なら民の起業、事業により運営される活動を政府官僚が奪った場合におきがちな結果を招いた。収入を発展促進に使う代わりに豪華な箱物を作りそれを政府職員その親族などが利用していたことはほぼ間違いないとしている。その間生産者(ここでは通じて農業従事者)に対して支払われる額はどんどん減少し大勢の農民などが土地などを捨て有力な農業生産物は以前の水準の半分以下に落ち込んだ。中には闇市場、不正行為などで生計を立てざるを得ない状況になったものもあった。
ある国には国営化し効率化を図ったが非効率であって、農業国なのに輸入国であるという。食料不足インフレ社会不安を引き起こし、地方軍指令が権力を握り、貯蓄投資への収入は激減し、農業従事者からも起業誘引が奪われた。
農業を、産業、研究活動、市民活動などと読み替え、商品取引所は通常の経済取引、農地などの土地は産業基盤、軍司令官は政府官僚の横槍は権威主義的官僚主義、非効率正当性社会、横暴な企業、情報操作、よこしまな政治家や政治ダイナミクス、行政司法もはいるだろうなどでおきかえ、豪奢な政府の建物などは極端な富の偏在、歪んだよこしまな経済行為への動機付けの存在などでおきかえる。
ゲームの理論というのがある。単純化のため損か得、行為をするかしないという2元論で説明されている。
ゼロサムと非ゼロサムがあり、協力、非協力がある。
構成要因、経済行為の行為主体が多い場合、またその関心事が(媒介する要素)が多い場合複雑になりそうだが、ここでは100単位硬貨、500単位硬貨、1000単位硬貨などを使っている。また、利息、延滞金、貨幣価値の変動は考えない。銭関係以外の媒介要素のうち、媒介する媒体やその内容(役務、物、以外の財産などの財産権を伴うもの、厄介を未然に防ぐ動機の適当な順法行為、たとえば納税、交通規範遵守など)があり、嗜好品などの場合は個人差が大きい。
裏切り戦略だとか協力戦略だとか、利己的戦略だとかがある。
この関係が一度きりでなく繰り返し行われる場合もある。
冷たい合理打算主義に従えば繰り返しゲームにおいて協力関係が実現されることはないとされるが、実際は協力関係が実現することも多いと、この論では示し、これこそ文明が発展する理由であり人間の積極的相互関係を可能にする制度を社会が創造する理由でもあると述べている。相手を搾取する行為よりも、搾取しないという相手との約束と引き換えに、同様の搾取行為をやめる。
ある有名経済学の栄典授与者(題名は違う表示)に学ぶ現代経済学思想、2002年7月1日、日経BP社、東京、訳者田中浩子、著者マリルハート・マッカンティからの少し解釈交じりの一部引用。2つの論説文から引用したが、著者名は示さない。2人の著者の本旨と違うなどという事態を避ける目的もある。大して違わないとは思うが。
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