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共産党を含む野党共闘体制を、構築すべきだ !
大企業御用組合の真相・深層は ?
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2960号:2021年10月18日)
1)〜5)は前回投稿ずみです。以下はその続きです。
6)枝野代表は、共産、社民、れいわとは共闘しないと述べている !
枝野代表は、共闘の対象は、国民民主と連合であって、共産、社民、れいわとは共闘しないと述べている。
総選挙に向けて共産党が、候補者擁立を取り下げて、野党候補の一本化に尽力している。
共産党の支援なしに、当選できる立憲民主党候補者は、多くない。
しかし、その立憲民主党が、共産党に対して、非礼な対応を続けている。
連合は、本来の労働組合と大企業御用組合の寄り合い所帯だが、現在の連合を支配しているのは、大企業御用組合である。
7)大企業御用組合の使命は、左派陣営の分断だ !
大企業御用組合の使命は、左派陣営の分断にある。
大企業御用組合の狙いは、左派陣営を「共産党と共闘する勢力」と「共産党と共闘しない勢力」に分断し、対米隷属政治を維持することである。
これが、大企業に従属している、大企業御用組合の使命である。
連合の大企業御用組合が、連合の六産別である。
8)芳野・連合会長は、「共産党との閣外協力あり得ない」と叫んでいる !
連合は、会長が神津里季生氏から芳野友子氏に交代したが、芳野氏が、早速「共産党との閣外協力あり得ない」と叫んでいる。
立憲民主党の枝野幸男氏は、立憲民主党は、共産党、社民党、れいわと共闘せずに、国民民主党、連合と共闘すると述べている。
これでは、共産党を含む野党共闘は、大きな力を発揮しないだろう。
9)日本政治刷新を求める、主権者・多数は、立憲民主党を支援しない !
日本政治刷新を求める、主権者の多くも、立憲民主党を支援しないだろう。
枝野幸男氏は、10月13日の記者会見で、「ぶれ続ける岸田首相を選ぶのか、一貫している枝野を選ぶのかが争点だ」と述べたが、枝野代表が、野党共闘に背を向けていることを、踏まえれば、政治刷新を求める主権者であっても、枝野氏よりは、岸田氏のほうがまだましと判断することも、多いのではないかと考えられる。
10)共産党を含む野党共闘体制を、構築すべきだ !
日本政治を刷新するには、共産党を含む野党共闘体制を、構築することが必要不可欠である。
共産党は、連合政権が樹立されるなら、閣外協力でも構わないと、一歩引く大人の対応を示す。
この共産党を大切にしないなら、その咎(とが:災難)は、立憲民主党に降りかかるだろう。
(参考資料)
○「連合の六産別」への批判とは ?
(newspicks.com:2020/9/6)
○6産別の新党不参加、神津会長に批判 ! 連合「終わりの始まり」危惧
国民民主党を支援してきた連合傘下の産業別労働組合(6産別)と組織内議員9人が、綱領への「原発ゼロ」記載などを理由に、立憲民主党との合流新党への不参加を決めた。連合の神津里季生(りきお)会長は合流実現へ積極介入してきたが、性急なことの運びが裏目に出た。連合の「分裂」を危惧する声も出始めている。
■「責任を棚に上げ八つ当たり」
6産別が合流新党不参加を決めた1日、神津氏は臨時の記者会見で怒りをぶちまけた。
「この混乱の状況を生んだのは、国民の玉木雄一郎代表の言動に他ならない」
神津氏は玉木氏の「分党」表明が産別離反の原因だと批判。さらに「玉木新党なるものに組織内議員が引き寄せられるようなことが仮にあれば、その政党を支援する考え方には到底行きつかない」とまで言い切った。
しかし、神津氏の高圧的な言い分は「自分の責任を棚に上げて八つ当たり」(国民幹部)などと、逆に連合内外からの批判を招いた。
■「希望の党」…汚名返上狙ったが
神津氏は平成29年衆院選で旧「希望の党」結党を後押ししたが、結果的に野党は分裂し、連合の支援先も割れた。このため今回の合流協議には「汚名返上」とばかりに積極介入。新型コロナウイルス禍を受けた「共有する理念」の策定など、相原康伸事務局長とともに仲立ちに奔走した。
立民、国民の合流推進派幹部と歩調をあわせ、慎重派の玉木氏の外堀を埋めるべく動いたが、厳しい結果となった。「原発ゼロ」綱領は、電力など関連産業を抱える6産別には受け入れられず、組織内議員の一人は「綱領は連合の日程にあわせ、密室協議で一方的に決められた」と憤慨した。
反発を受け、神津氏らは「共有する理念」では原発ゼロのトーンを弱め、連合が合流新党を「総体として支援」する方針を決めるなどして産別の引き留めを図ったが、後の祭りだった。組織内議員の中には、民間労組を新党から排除するため、立民側が意図的に「原発ゼロ」を盛り込んだと疑う向きすらある。
■「また裂き」固定化に近づく?
不参加を決めた6産別の議員は、玉木氏らの立ち上げる新「国民民主党」に参加するかどうかを7日に表明する見込み。神津氏の顔を立てるため、当面は無所属で活動すべきだとの意見もあり、議員の一人は「全員が玉木新党なら、その途端に連合崩壊だ」と語る。
一方で、立民を支援してきた日教組や自治労などは合流新党を支援する見通し。官公労と民間労組で支持政党が割れる「また裂き」は解消されず、逆に固定化へ近づいた。旧総評と旧同盟が合併し、連合が発足してから30年超。今回の騒動について、合流不参加を決めた国民幹部は「連合の終わりの始まりだ」と語る。(千葉倫之)
○“排除”の悪夢ふたたび 連合・神津会長による玉木イジメで
露呈した合流新党の現実
(news.yahoo.co.jp:2020/9/2)
◆突然開かれた神津会長の記者会見
立憲民主党と国民民主党の合流問題について、国民民主党側の産業別労働組合の組織内議員9名が合流新党に参加しないことを決定したが、連合の神津里季生会長は9月1日午後2時に連合本部で緊急会見を開き、3役会の申し合わせを発表した。配布された文書(「三役意見交換での申し合わせ事項」)には「連合構成組織の動向に関し、甚だしい事実誤認、誤報が流布されるなど、看過できない事態にある」とされている。
では「甚だしい事実誤認、誤報」とは何なのか。どうやらそれは、新党に合流しない9名の議員が、玉木雄一郎代表が立ち上げる新・国民民主党に参加する可能性を報じられた件のようだ。神津会長は会見で、「(騒動の)根っこは玉木さんの8月11日の(分党)発言にある。(混乱の)原因を作り出した玉木さんのところに組織内候補が行くのは、許容できない」と玉木代表批判を繰り広げた。
◆思いが違う !
しかしながら9名のうちのひとりであり、パナソニック労組出身の矢田稚子参議院議員は9月1日夜にTwitterで「この間一貫して、合流新党の綱領についての修正を求めてきました。理念が確認されても、綱領に反映さるわけでもなく…。求め続けたことが叶わず、残念です」と呟いている。原発問題にどうしても妥協できないという苦渋の決断にいささかのぶれもないが、にもかかわらず、神津会長はいまだ「ひとつの党になるべき」との主張を変えていない。
◆最初にクレーム電話をかけた福山幹事長
しかもこれには、立憲民主党の影がちらつくのだ。「誤報」を報じたメディアに最初にクレームをつけたのは、連合ではなく、立憲民主党の福山哲郎幹事長だったという。
「まず福山幹事長から電話があり、『それは誤報で、連合が明日会見する』と言ってきました」(大手新聞記者)
実際に9月1日午後の会見で、福山幹事長は次のように述べている。
「合流新党に民間労組の方々が参加しないことを決めたと言われているが、実はそのように認識していない。先ほども連合から報告があり、今日、臨時の三役会があり、昨日の夜から今朝にかけて出ている報道については、誤報が多いとの報告を受けている」
そして福山幹事長は「6産別は申し合わせ通りに新党に対する支援は決めていただいているという認識だ」と語り、9名についても「今も丁寧に協議中なので、新党に行かないと決まったと承知してない」と明言。あくまで9名と産別との決定を無視し、彼らの政治的自由を認めないということになる。
◆野望のヒエラルキー
さらに、最近では国民民主党の合流組の中ですっかりと代表のように振る舞っている小沢一郎氏は、1日の会見で「衆議院選が近いから、無投票で枝野幸男代表を選任すべき」と主張した。だが合流新党の代表選は、党員や地方議員に選挙権を認めず、国会議員のみが選任する。よって手続き的に煩雑さがない上、同時期に自民党が総裁選を行っているため、それが終わるまで衆議院の解散はありえない。要するに、代表選が大嫌いな枝野代表のご機嫌をとっているということだ。―以下省略―
2017年の衆議院選で国政に野心たっぷりの小池百合子東京都知事にまんまと乗られ、民進党を分裂させた失敗を挽回することに邁進する神津会長と、それに乗じてただ新党のナンバーワンとナンバーツーの地位を保持したいという枝野代表と福山幹事長。そしてこれを奇貨に、小沢氏がまたまた政権に触手を伸ばそうとしているという構図だ。安倍晋三首相の突然の辞任により自民党総裁選が華やかに行われる影で、新たな野党第一党を誕生させるべく合流新党問題はこうして歪められていく。
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