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天と地の違い・菅をはじめとする政府首脳は爪の垢でも飲んで恥じ、これ以上生き恥をさらすな!
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/1534.html
投稿者 やつがれ爺 日時 2011 年 4 月 22 日 03:56:55: gpL8WVywkRLLg
 

 どなたかが拡散して下さると思っていましたが、その様子もないので、やつがれがご紹介させてもらいます。

 一昨日4月20日の東京新聞の夕刊7面に、これぞ日本男子の誉れ、あっぱれなるヒーローお二人が取り上げられておりました。お一人は「岩手県陸前高田市氏の漁師菅野修一さん(59)」で、もうお一人は「岩手県釜石市の水産加工会社『小野食品』社長、小野昭男さん(55)」です。

 菅野さんは、「港の倉庫で翌朝の漁の準備をしていた時に」地震に遭い、まず「軽トラで高台の自宅に戻り、家族の無事を確認。『地震が来たら沖へ行け』という先人の言葉を思い出した。すぐさま次女の千恵さん(34)の運転で港へ引き返した。

 津波の前の引き潮で港に渦ができ始めていた。『今なら間に合う』。千恵さんに『すぐ戻って車で、もっと上さ行け』と告げ、愛船に一人飛び乗った。全速で沖を目指した。
 
五キロほど沖の水深一二〇bの場所で、何度も大波を乗り越えた。海全体が盛り上がり、自宅のある高台が波の向こうに沈んだように見えた。ひたすら、家族の無事を祈った。無線が僚船の転覆を伝えた。『次は俺か』。住宅の屋根や布団などの漂流物を巻き込まないよう、一睡もせずにかじを取った。

 『あんなに夜が長いと感じたのは初めて』。海面があまりに高くて港につけられず、帰港は翌日の夕方。『じっちゃーん』。エンジンの音を聞き分ける孫が迎えに来たのを見て、涙があふれた。」

 そしてその後は「隣近所で必要な物を買うため、約九十`離れた盛岡市まで、片道三時間半の道のりを四往復した。船から抜いた燃料で発電機を回してボイラーを動かし、風呂を沸かして地元の人に入ってもらった。民宿には救援ボランティアの人たちを無料で泊めている。」自分、家族、自宅、船が助かった「幸運に感謝して」、「恩返しに奔走」されている毎日だそうである。(小中寿美)

 小野さんは大震災で「約二億七千万円かけて新築したばかりの新社屋を失ったが、『これが現実』と再起に動き出した。

 小野さんは、釜石港やで水揚げされたサバやサンマなどを煮焼きし、冷凍パックする工場を経営。二月末には、北隣の大槌町に、新工場と通信販売のコールセンターを兼ねた社屋を開設したが、二週間後、津波にのみ込まれた。

 『新社屋に爆弾でも落とされたような光景だった』。津波の威力に衝撃を受けた。『最初は直視できなかったが、これが現実と思い直した』。まずは半壊にとどまった釜石市の工場の復旧に向け、約百人の従業員総出で片付け中だ。

 岩手県沿岸部の水産加工業は、大型の冷凍施設が打撃を受けるなど、復興の道筋が見通せない状況。『だからこそ、動ける会社から先に動こうと考えている』と小野さん。『六月中に業務を再開し、地元の水産業復活を支えたい』と意気込んでいる。(梅野光春)」
 

 なんと勇敢で、大災害、大苦難にもたじろぐことなく、雄々しく、しかも冷静沈着に的確な判断を瞬時に下して、恐ろしい怒涛の現実を戦い抜いていらっしゃることでしょう!菅野さんの場合、「沖へ行け」という先人の教えがあるとはいえ、大津波が来るとわかっている海へと乗り出す豪胆さは、本当に想像を絶しています。つむじ風さんのブログで、

  津波避難で基地を出航する巡視船まつしま 海上保安庁提供_LIVE動画.flv
  http://www.youtube.com/watch?v=STlZ88ZWnyE&feature=channel_video_title

巡視船が津波に翻弄されながら沖へと向かう動画を見て、海上保安官の方々の職務は大変なものだなあ、いざという時には文字通り命を懸けて職務を遂行されているのだなあ、と畏怖の念すら感じました。新聞には菅野さんと愛船の写真が載っていますが、いくら立派な漁船でも、巡視船とはけた違いな小舟だろうと思います。しかも乗っているのはただ一人、凄すぎます!超凄いです!
 それだけではありません。奇跡を成し遂げた自分のことは何一つひけらかすことなく、すべては「幸運」のおかげであるとして、「恩返し」の人助けに「奔走」されてます!

 小野さんもまた豪胆にして、冷静沈着なアンテルプレナー、真の企業家です。社運をかけて新築した工場と社屋を一瞬にしてめちゃめちゃにされれば、その時突き落とされた失意のどん底がどれほど奥深いものであるのか、百円、千円にあくせくしっぱなしのやつがれには想像もつきません。天を恨んだり、不運を嘆いたり、被害を免れた人たちを羨んだりなされたこともおありだったのかもしれませんが、それでもなお「これが現実」と直視され、雄々しく立ち上がって、復興の先駆けに邁進、本当に立派です!素晴らしいです!小野さんもきっと奇跡を成し遂げられるにちがいありません。

 東北の被災者の方々や、原発事故の処理に苦闘されている現場従業員の方々、復興事業に日夜励んでいられる方々のうちには、菅野さんや小野さんのように、ご自分の持ち場持ち場で、奇跡を当たり前のように成し遂げながら、何一つひけらかすことなく、淡々と人のために仕事に打ち込んでいられ方がほとんどではないでしょうか。

 それに比べて、菅総理をはじめとする政府首脳、霞が関官僚、東電役員、経団連、大新聞、TV、大学教授といった、日本の指導者層の中には、世界に誇れるような日本人、世界から称賛されるような日本人は、誰一人として挙げることはできません。地震と津波と原発事故という、この未曾有の三重苦の国難に、国民の命を、美しい国土と日本民族を守り抜くために、身を挺して国民の先頭に立ち、高い見識から的確な方針を指し示し、国民から、また世界から信頼される人は残念ながらいません。「ああそうか、国難に対しては、指導者はこのように対処すればいいのか」と、国際社会からモデルとされるような政治家、指導者はいないし、また批判する方も、そんな政治家や指導者を念頭に置いて批判しないので、批判も低次元に終始したままです。

 だが、それこそが日本の不幸ではないでしょうか。現場の無名の日本人は、菅野さんや小野さんのような、また<フクシマの50人のヒーロー>のような、世界中の人々が驚嘆するあっぱれな人たち。その上に君臨する、一握りの政治家や指導者はそろいもそろって無定見で臆病、責任回避と言い逃れと人の足を引っ張るのに長け、自分たちを支えている国民のことはつゆほども考えない、卑劣菅。平時であれば、下の者がさながら天使のようで、上の者がさながら地獄の鬼のようという、このねじれの構造も何とかつくろえるでしょうが、いま日本が置かれている三重の国難を乗り切ることは、国民からも国際社会からも信頼されるほどの政治家、指導者でも、容易なことではありません。卑劣菅では、四重の国難です。

 孫引きですが、阪神淡路大震災で活躍された、精神科医の中井久夫先生は次のように述べておられるそうです。
 「日本では有名な人は大したことがない。無名の人が偉いのだ。目立たないところで、勤勉と工夫で日本を支えている無名の人が偉いのだ。この人たちが心理的に征服された時、太平洋戦争が始まった」(斉藤 環「失言と報道の責任」2008年11月23日付毎日新聞朝刊、コラム『時代の嵐』)。

 今の日本は、まさに無名のヒーローたちを、日本の誇るべき宝である人たちを、「心理的に征服」するべく、政治も大企業もジャーナリズムも学者連中も、よってたかって嘘八百とごまかしと無作為で追いつめています。本当のことが知らされないので、不安ばかりが募り、間違った方向に「勤勉と工夫」が発揮される兆候も出てきています。「現実」を直視できないようにされているからです。国難に対する立場がどうであれ、それぞれが大切にしている原点に立ち返って徹底的に考え、声を上げるべきではないでしょうか。

 天皇制を大切に思っていらしゃる方々は、ご高齢の天皇陛下、皇后陛下が放射能に汚染された東京にとどまっておられることをどう思っていられるのでしょうか。ご皇室の方々は安全な西日本や九州にお移りになっていただきたいと、国民の方から声を上げてもよいのではないでしょうか。

 日本民族の繁栄と誇りを大切に思っていらっしゃる方々は、美しい国土が汚染され、日本民族の将来を担う子供や若者が、放射能被爆の最大の犠牲者になりつつあるのを、どう思っておられるのでしょうか。子供と母親・父親、そしてこれから子供を授かる若者は、優先的に疎開させよ、と主張してもよいのではないでしょうか。

 日本は外国の侵略に備えて自衛力を強化することが大切だと思っていらっしゃるっ方々は、最大の脅威とは、ソ連でも北朝鮮でもなく、国内の原発であったことをどう思っていらっしゃるのでしょうか。全原発の即時廃炉こそわが国土防衛の要ではないでしょうか。
ミサイル一発で、核爆弾何発分もの被害を受けてしまうのですから。

 原水爆反対と長年にわたり一大運動を続けてきた方々は、今この日本の地で核爆弾何発分もの被害をもたらし続けている原発をどう思っていらっしゃるのでしょうか。原子爆弾はだめだけど、原発は平和利用だから、どんな被害が出てもいいんだ、とまさか考えていられるのではないでしょう。それにしては、反対の声はかすかです。

 子供の命が大切、子供を戦場に送るな、と子供の人権と平和教育を大切にされて大いに活躍された方々は、すでに放射能管理区域に指定しなけれならないほど汚染が進んだ福島県の幼稚園、保育園、小中学校、高校で、子供たちが遊び、授業を受けているのをどうお考えなのでしょうか。子供の命よりも、授業の消化の方が大事だとは、まさか思ってはいらっしゃらないでしょうが、保護者と子供と一緒になって、放射能汚染被害調査のモルモット生活は嫌だ、と声を上げるべきではないのでしょうか。

 貧困や社会保障の在り方を問題にして、差別と格差の是正を大切に思って来られた方々は、福島県を中心とするお放射能汚染地域と、それほどでもない地域との命の格差、差別をどう思っていられるのでしょうか?これほどの差別、格差は許されるものではない、と声を上げるべきではないでしょうか。

 耳障りなことを申し上げたかもしれませんが、国難には立場を超えて、声を上げてよろしいのではないでしょうか。やつがれも、みなさまのご意見をよく承って、考えさせてもらいたいと存じます。
  
  


 
 

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