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  メリットを上回るワクチンのリスクとは ?
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投稿者 青木吉太郎 日時 2021 年 6 月 05 日 16:37:52: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 

   メリットを上回るワクチンのリスクとは ?

     ワクチンへの識者の見解・詳報は ?

植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2871号:2021年6月2日)

1)〜10)は前2回投稿済みです。以下はその続きです。

11)一定の人々が、ワクチンの犠牲になる !

何の前触れもなく、一定の人々が、ワクチンの犠牲になる。
ワクチン接種が進展して、コロナ感染が収束すれば、社会的には、利益が発生するが、ワクチンで犠牲になる人は、浮かばれない。
「ワクチン接種のメリットは、ワクチン接種のデメリットを上回る」というのは、為政者の立場からの言葉であって、ワクチンで命を奪われる人の立場を、代弁するものでない。
命のリスクをともなう、ワクチン接種を受けるメリットは、ワクチン接種による死亡リスクよりはるかに低い。

12)ワクチン接種は、リスクがメリットを上回る !

合理的に判断するなら、圧倒的多数の人にとって、ワクチン接種は、リスクがメリットを上回る。
いま、日本国民が、ワクチン接種に駆り立てられている理由を、見つめるべきである。
誰がワクチン、ワクチンと叫んでいるのか。菅義偉首相である。
これまでのコロナ対応の失敗のつけを、国民に回しているに過ぎない。
7月の五輪開催予定がなければ、ワクチンと叫ぶ必要がない。
この1年間、安倍・菅政権は、何をしてきたのか ?GoToトラベル(観光地全体の消費を促進する対策)でコロナ感染拡大を推進してきたのではないか。

13)英国変異ウイルスが確認されたのに、実効性のある水際対策を実行しなかった !

12月に英国変異ウイルスが確認されたのに、1月13日まで、実効性のある水際対策を実行しなかった。
3月にインドで変異ウイルスが確認されたのに、5月1日まで、実効性のある水際対策を実行しなかった。
コロナ感染抑止とコロナ感染促進の間で、右往左往を繰り返し、緊急事態宣言発出期間を、長引かせてきた元凶は、安倍内閣・菅内閣自身である。
五輪開催時期が目前に迫るなかで、無理やり五輪を強行するために、ワクチンワクチンと騒いでいるのが、菅内閣の現実である。

14)そのワクチンに重大なリスクが付きまとう !

そのワクチンに重大なリスクが付きまとう。
国民は、冷静に考えて、リスクの大きなワクチン接種を忌避すべきである。
この状況下で、菅内閣が、海外から数万の人を入れる、五輪開催を強行することは、犯罪行為である。その五輪開催を強行の行為により、変異ウイルスが流入し、新たな感染拡大で多くの人命が奪われる。

15)菅内閣の行動を監視する必要がある !

殺人罪の適用も視野に入れて、菅内閣の行動を監視する必要がある。
五輪を有観客で開催することは、新たなGoToトラベル、GoToイートの実施を意味する。
人流拡大にともなう、多人数によるマスクなし会食増加が、コロナ感染拡大の主因になることは、これまでの事実で確認済みである。
東京五輪中止を決定し、ワクチンに依拠しない、コロナ対策を推進すべきである。
最重要の施策は、コロナ治療薬の追求である。
ワクチンでなく、治療薬こそ、コロナ対策の中心に位置づけるべきである。

(参考資料)

○医療法人社団仁悠会:しながわ内科・循環器クリニック Shinagawa Clinic

(www.shinagawaclinic.com:2021.01.01)

明けましておめでとうございます。院長の品川弥人です。
本年もよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスの感染拡大がより一層厳しい状況となり、予断を許さない状況が続いていますね。改めて気を引き締めて感染対策と体調管理を行っていきましょう。
さて、この感染拡大の制御に向けて、大きな期待がかかるのが欧米で接種が始まったCOVID-19のワクチンです。国内でも本年度上半期には接種が始まる見込みです。
今回このワクチンに対する情報をまとめたのでお役立ていただければ幸いです。動画の他に書きおこしの文章も少し長いですが動画リンクの後にすべてupしておきますね。
このブログ、動画では2020年12月末の時点でわかっている新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンについての情報を整理してお伝えします。
お伝えする情報は4つです。

1)ワクチン開発の現状と有効性
2)これまでのワクチンとどこが違うのか?
mRNAワクチン、ウイルスベクターワクチンとは?メリットとデメリット
3)報告されている副反応
4)今後の見通しと期待

1)ワクチン開発の現状と有効性

これまで以下の3種類のCOVID-19のワクチンが欧米で承認申請に至り、一部で接種が始まっています。他にも国内を含め多くの研究所や企業がワクチンを開発中です。
@ 独BioNTech/米Pfizer社 mRNAワクチン(開発番号:BNT162b2)
A 米Moderna社 mRNAワクチン(mRNA-1273)
B 英Oxford大学/AstraZeneca社 ウイルスベクターワクチン(AZD1222)
@ 独ビオンテック/米ファイザー社のワクチンは約36,000人を対象とした第3相臨床試験で有効性、安全性が確認され(Polack FP, et al. N Engl J Med. 2020; doi: 10.1056/NEJMoa2034577)米国、英国で使用許可を取得し、接種が始まっています。有効率は95%と報告されています。
A 米モデルナ社のワクチンも第3相臨床試験が終了し(中間レポート;Jackson LA et al. N Engl J Med. 2020 ; 383(20):1920-1931. doi: 10.1056/NEJMoa2022483)。欧米で承認申請がされ、米国では接種が始まっています。有効率は94.5%と報告されています。
B 英オックスフォード大学/英アストラゼネカ社のウイルスベクターワクチンも近く欧米で承認申請される予定です。有効率は70%と報告されています(Voysey M et al. Lancet. 2020 Dec 8;S0140-6736(20)32661-1. doi: 10.1016/S0140-6736(20)32661-1.)。
有効率とはワクチンを打った人が打たなかった人に比べて何パーセント発症が減ったかを表す数字です。ちなにみにインフルエンザワクチンで52.9%との報告(Seki Y, et al. In J Infect Chemother 2017; 23(9):615-620. doi: 10.1016/j.jiac.2017.06.004)があります。
また、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、パンデミック(世界的コロナの大流行)に対抗するには少なくとも50%の有効性が必要だとしているので、どのワクチンも素晴らしい有効性が認められていると言えます。独BioNTech/米Pfizer社製のワクチンの第3相試験の論文(Polack FP, et al. N Engl J Med. 2020; doi: 10.1056/NEJMoa2034577)をみると、接種14日後からワクチンを接種した人はほとんどCOVID-19を発症していないことがわかります(図1)。
ワクチン接種者、プラセボ接種者がそれぞれ約1.8万人いる中で、COVID19発症者はワクチン接種者で8名、プラセボ接種者で162名、重症者はそれぞれ1名、9名で、有効率95%という結果で、有効率が95%と報告されています。

2)これまでのワクチンとどこが違うのか ?

従来使用されている生ワクチンや不活化ワクチンというものは、病原体のウイルスや細菌を別の宿主や細胞で増殖させて使用するものでした。しかしこの方法は開発や製造に非常に時間がかかるという問題点があり、今回のようなパンデミック(世界的コロナの大流行)に素早く対応できません。
そこでCOVID19のワクチン開発では、ウイルスの遺伝情報に基づいてワクチンを設計する「遺伝子ワクチン」が採用されたのです。
まず。独BioNTech/米Pfizer社と米Moderna社が採用したmRNAワクチンについて説明します。mRNAとは、タンパク質を作るためにDNAという遺伝情報の大元の一部を転写(コピー)して作られるRNAのことです。COVID-19ウイルスの表面のスパイクタンパク質の遺伝情報のmRNAを合成して、脂質ナノ粒子という物質の中に入れて接種することで、人の体の細胞がそのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する免疫がつくシステムです(図2)。
mRNAワクチンのメリットとデメリット・懸念点を挙げます。

◆メリット
・ワクチンの迅速な開発と大量に生産が可能
・宿主(ワクチンを打たれる人)の遺伝子(DNA)変異リスクがない
・mRNA自体が予防対象の病気(COVID-19)を引き起こすことがない
・抗体の産生を行う液性免疫と免疫細胞自体が異物を攻撃する細胞性免疫を同時に誘導できる

◆デメリット・懸念点
・mRNAが意図しない免疫反応を引き起こすリスク
・mRNAは、不安定な物質なため、保管が大変(ファイザー社製のものは-70℃での保管が必要)
次にOxford/AstraZeneca社のウイルスベクターワクチンですが、これはCOVID-19ウイルス のスパイクタンパク質の遺伝子を無害化されている、アデノウィルスに組み込んで、これを接種するものです。それによって体内でCOVID-19のスパイクタンパク質の生成が始まり、同じように免疫が惹起されます。このウイルスベクターワクチンは、安価で普通の冷蔵庫で保管ができるというメリットがあります(2-8℃)(Covid-19: Oxford University vaccine shows 70% protection:https://www.bbc.com/news/health-55040635

3)報告されている副反応 !

接種後の局所部分反応(痛みや熱感)の発現頻度が高く、重篤でない全身性の有害事象(倦怠感、不快感、筋肉痛、頭痛)が高頻度(数10%以上)であることが報告されています。

4)今後の見通しと期待 !

この3種類のCOVID-19のワクチンはいずれも、日本で承認されれば、早いものでは2021年上半期にも接種が始まる予定です。
現在のところ、まず優先接種の対象となるのは、@COVID-19の患者などに医療を提供する施設の医療従事者等、A高齢者、B高齢者以外で基礎疾患を有する者と高齢者施設等の従事者─の順になる見込みで、2021年初めに正式決定されるようです。
このワクチンで集団免疫が得られるかどうかは不明ですが、新型コロナウイルスは60-75%の人がワクチンを打てば、流行が収まるとの予測もあります。(Nat Rev Immunol 2020; 20: 581-584)
このように、これまでの多くの研究者の方々の努力により積み上げられてきた科学技術の進歩によって、短期間で素晴らしい効果を持つワクチンが開発されました。
ただし、いずれのワクチンもこれまでにない種類のものであり、どのくらい効果が持続するのか、長期的な副反応についてはまだわかっていません。
どんなワクチン・医療にもメリット、デメリットはありますが、このワクチンがCOVI-19感染症収束へのブレイクスルーになることを期待したいですね !

 

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