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組み込まれた、コロナのDNAは、体内に永久に残る !
ワクチンへの識者の見解・詳報は ?
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2869号:2021年5月31日)
1)コロナ感染症特効薬のニュースが、まったく報じられない !
新型コロナ感染症対策で最大の不思議は、コロナ感染症特効薬のニュースが、まったく報じられないことである。
世界のメディアが喧伝するのは、「ワクチン」のみである。
そのワクチンが、普通のワクチンではない。
mRNA型ワクチン、ウイルスベクター型ワクチンという新種のワクチンである。
この新種ワクチンには、重大な懸念がある。
新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が、簡単にわかりやすく整理して、YouTubeで解説くださっている。
「コロナワクチンの仕組みとその問題点について」:https://bit.ly/3c2Svo1:
2)新型コロナウイルスは、表面にとげとげの構造をもつ !
新型コロナウイルスは、表面にとげとげの構造をもつのである。
ウイルスは、このとげとげを、人間の細胞に接着させて侵入する。
そこで、新型コロナウイルスの、とげとげ部分のたんぱく質を、コードする遺伝子を、人工的に試験管のなかでつくり、これを人工の膜で包んで、注射しようとするのが、mRNA型ワクチンである。
岡田教授が指摘する問題点は、本来、1回たんぱく質をつくると、役目が終わり、分解されるはずのRNAが、新種ワクチンでは、分解されないように、改造されていることである。
その結果、抗体がつくられるプロセスが、短期で消滅せず、永続することになる。
コロナ感染症対策としては、有用に見えるが、実は落とし穴がある。
3)そのたんぱく質に対する、抗体反応が永遠に続く !
人工遺伝子が、半永久的に残り、新種のスパイクたんぱく質が生成され、そのたんぱく質に対する、抗体反応が永遠に続くことになる。
このような反応が、すでに病気として実在するという。
代表は、関節リュウマチである。
免疫作用異常による障害が、発生するリスクがある。
また、mRNAを包む、脂質粒子の表面を、コーティングする、PEG(ポリエチレングリコール)が、重大なアレルギー反応を、引き起こすことも懸念される。
mRNA型ワクチンで、使用が開始されているのが、ファイザー社製とモデルナ社製である。
4)岡田教授:理事長は、8億円以上の株券を供与されていた !
モデルナ社製ワクチンの治験を担当した、米国有名病院の理事長は、モデルナ社の重役を兼務して、8億円以上の株券を供与されていたと、岡田教授は指摘する。
他方、ウイルスベクター型ワクチンのリスクは、さらに重大である。
この型のワクチンを製造しているのが、アストラゼネカ社とジョンソン&ジョンソン社である。
ただし、アストラゼネカ社のワクチンについては、内容がほとんど公開されていないため、どのような添加物が入っているのかわからないという。
ウイルスベクター型ワクチンは、新型コロナウイルスの、スパイクたんぱく質DNAを取り出して、人間の細胞に投与するものである。
5)組み込まれた、コロナのDNAは、体内に永久に残る !
いったん組み込まれた、コロナのDNAは、体内に永久に残る。
絶えずスパイクたんぱく質が、つくられる反応が続くことになる。
これが、免疫暴走を引き起こすことにつながる、との懸念が存在する。
また、長期的に、「がん発生」を誘発することも、懸念されるという。
岡田教授は、コロナ変異ウイルスが確認された、ブラジル、南アフリカ、英国が、いずれもアストラゼネカ社による、治験が行われた場所であることを、指摘する。
岡田教授は、ワクチンがあまりに強すぎて、それに対抗するために、ウイルスが過剰に変異を起こしたのではないかとの考えを示す。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○医療法人社団仁悠会:しながわ内科・循環器クリニック Shinagawa Clinic
(www.shinagawaclinic.com:2021.01.01)
2020年12月末の時点でわかっている新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンについての情報を整理してお伝えします。
お伝えする情報は4つです。
1)ワクチン開発の現状と有効性
これまで以下の3種類のCOVID-19のワクチンが欧米で承認申請に至り、一部で接種が始まっています。他にも国内を含め多くの研究所や企業がワクチンを開発中です。
@ 独BioNTech/米Pfizer社 mRNAワクチン(開発番号:BNT162b2)
A 米Moderna社 mRNAワクチン(mRNA-1273)
B 英Oxford大学/AstraZeneca社 ウイルスベクターワクチン(AZD1222)
@ 独ビオンテック/米ファイザー社のワクチンは約36,000人を対象とした第3相臨床試験で有効性、安全性が確認され(Polack FP, et al. N Engl J Med. 2020; doi: 10.1056/NEJMoa2034577)米国、英国で使用許可を取得し、接種が始まっています。有効率は95%と報告されています。
A 米モデルナ社のワクチンも第3相臨床試験が終了し(中間レポート;Jackson LA et al. N Engl J Med. 2020 ; 383(20):1920-1931. doi: 10.1056/NEJMoa2022483)。欧米で承認申請がされ、米国では接種が始まっています。有効率は94.5%と報告されています。
B 英オックスフォード大学/英アストラゼネカ社のウイルスベクターワクチンも近く欧米で承認申請される予定です。有効率は70%と報告されています(Voysey M et al. Lancet. 2020 Dec 8;S0140-6736(20)32661-1. doi: 10.1016/S0140-6736(20)32661-1.)。
有効率とはワクチンを打った人が打たなかった人に比べて何パーセント発症が減ったかを表す数字です。ちなにみにインフルエンザワクチンで52.9%との報告(Seki Y, et al. In J Infect Chemother 2017; 23(9):615-620. doi: 10.1016/j.jiac.2017.06.004)があります。
また、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、パンデミック(世界的なコロナ流行)に対抗するには少なくとも50%の有効性が必要だとしているので、どのワクチンも素晴らしい有効性が認められていると言えます。独BioNTech/米Pfizer社製のワクチンの第3相試験の論文(Polack FP, et al. N Engl J Med. 2020; doi: 10.1056/NEJMoa2034577)をみると、接種14日後からワクチンを接種した人はほとんどCOVID-19を発症していないことがわかります(図1)。
ワクチン接種者、プラセボ接種者がそれぞれ約1.8万人いる中で、COVID19発症者はワクチン接種者で8名、プラセボ接種者で162名、重症者はそれぞれ1名、9名で、有効率95%という結果で、有効率が95%と報告されています。
2)これまでのワクチンとどこが違うのか ?
従来使用されている生ワクチンや不活化ワクチンというものは、病原体のウイルスや細菌を別の宿主や細胞で増殖させて使用するものでした。しかしこの方法は開発や製造に非常に時間がかかるという問題点があり、今回のようなパンデミック(世界的なコロナ流行)に素早く対応できません。
そこでCOVID19のワクチン開発では、ウイルスの遺伝情報に基づいてワクチンを設計する「遺伝子ワクチン」が採用されたのです。
まず。独BioNTech/米Pfizer社と米Moderna社が採用したmRNAワクチンについて説明します。mRNAとは、タンパク質を作るためにDNAという遺伝情報の大元の一部を転写(コピー)して作られるRNAのことです。COVID-19ウイルスの表面のスパイクタンパク質の遺伝情報のmRNAを合成して、脂質ナノ粒子という物質の中に入れて接種することで、人の体の細胞がそのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する免疫がつくシステムです(図2)。
mRNAワクチンのメリットとデメリット・懸念点を挙げます。
メリット
・ワクチンの迅速な開発と大量に生産が可能
・宿主(ワクチンを打たれる人)の遺伝子(DNA)変異リスクがない
・mRNA自体が予防対象の病気(COVID-19)を引き起こすことがない
・抗体の産生を行う液性免疫と免疫細胞自体が異物を攻撃する細胞性免疫を同時に誘導できる
デメリット・懸念点
・mRNAが意図しない免疫反応を引き起こすリスク
・mRNAは不安定な物質なため、保管が大変(ファイザー社製のものは-70℃での保管が必要)
次にOxford/AstraZeneca社のウイルスベクターワクチンですが、これはCOVID-19ウイルス のスパイクタンパク質の遺伝子を無害化されているアデノウィルスに組み込んで、これを接種するものです。それによって体内でCOVID-19のスパイクタンパク質の生成が始まり、同じように免疫が惹起されます。このウイルスベクターワクチンは安価で普通の冷蔵庫で保管ができるというメリットがあります(2-8℃)(Covid-19: Oxford University vaccine shows 70% protection:https://www.bbc.com/news/health-55040635)
3)報告されている副反応 !
接種後の局所部分反応(痛みや熱感)の発現頻度が高く、重篤でない全身性の有害事象(倦怠感、不快感、筋肉痛、頭痛)が高頻度(数10%以上)であることが報告されています。
(L.A. Jackson, et al. N Engl J Med. 2020;Edward E. Walsh et al. medRxiv preprint. 2020;Pedro M Folegatti et al. Lancet. 2020;Feng-Cai Zhu et al, Lancet. 2020)
独BioNTech/米Phizer社製のワクチンの第3相試験のデータを紹介すると、このワクチンは筋肉注射で、21日間あけて2回接種するのですが、2回目の接種での副反応が多く、だるさ、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛などが高頻度(20-60%)で起きています(図3)。
ただしプラセボ(疑似薬)を打った人でもある程度起こっています。そして問題となる重篤な副作用はほとんどなく、プラセボ群と差がない(0.6% vs 0.5%)ということでした(Polack FP, et al. N Engl J Med. 2020; doi: 10.1056/NEJMoa2034577)。
しかし12月に実際の接種が始まってから、接種後に激しいアレルギー反応であるアナフィラキシー反応の発症例も報告されています。2020年12月20日時点での報告のある8人のうち3人は過去に強いアレルギー反応の既往があったそうです。
mRNAワクチンを接種する場合は、mRNA自体が免疫を活性化する作用があるため、強いアレルギーの既往がある方は特に免疫の過剰反応に注意が必要と言えます。
また、投与後長期の安全性については、mRNAが体内に長く残ることはないので大きな影響はないと考えられていますが、こちらも今後の報告を待たなければならいところです。
さらに妊婦や小児、免疫不全患者などでの安全性や有効性についても確認がされていません。
4)今後の見通しと期待 !
この3種類のCOVID-19のワクチンはいずれも、日本で承認されれば、早いものでは2021年上半期にも接種が始まる予定です。
現在のところ、まず優先接種の対象となるのは、@COVID-19の患者などに医療を提供する施設の医療従事者等、A高齢者、B高齢者以外で基礎疾患を有する者と高齢者施設等の従事者─の順になる見込みで、2021年初めに正式決定されるようです。
このワクチンで集団免疫が得られるかどうかは不明ですが、新型コロナウイルスは60-75%の人がワクチンを打てば流行が収まるとの予測もあります。(Nat Rev Immunol 2020; 20: 581-584)
投稿者: しながわ内科循環器クリニック
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