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東アジアで、最悪のコロナ被害を発生させているのが、日本だ !
安倍内閣・菅内閣のコロナ対策の深層・真相は ?
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2849号:2021年4月30日)
1)コロナ感染の中心は、変異ウイルスに転換している !
緊急事態宣言が発出されているが、緊張感がない。
4月29日の東京都新規陽性者数が1000人を超えた。
コロナ感染の中心は、変異ウイルスに転換している。
変異ウイルスのE484K、N501Yが、コロナ感染の中心に置き換わった。
インドでは二つ以上の変異を併せ持つウイルスも確認されている。
N501Yウイルスでは、基礎疾患のない若年者が、重症化する事例が確認されている。
コロナ感染は、若年層で拡大しており、各地の高校でのクラスター(集団感染)発生も確認されている。
2)人流変化と新規陽性者数確認との間には、約3週間のタイムラグがある !
人流変化と新規陽性者数確認との間には、約3週間のタイムラグ(互いに関連する事柄の間に起こる、時間のずれのこと)がある。
緊急事態宣言発出の効果が、表れるのに時間を要するが、問題は、政府措置によっても、人流の急激な低下が生じていないことである。
菅内閣の「後手後手・小出し・右往左往」三原則が、強く影響している。
菅内閣の最大の問題は「右往左往」である。菅内閣の政治は、コロナ感染を抑止するのか、コロナ感染拡大を推進するのか、はっきりしない。
3)東アジアで、最悪のコロナ被害を発生させているのが、日本だ !
コロナ被害が著しく小さい、東アジアで、最悪のコロナ被害を発生させているのが、安倍内閣・菅内閣の日本である。
菅内閣のコロナ大失政の結果である。
最悪の政策が、GoToトラブル事業(観光地全体の消費を促進する対策)である。
昨年7月22日に、GoToトラレベルを強引に始動させた。
昨年11月21日からの3連休前に、GoToトラベルを完全停止するべきだった。
4)菅首相は、GoToトラベルを、12月28日まで強硬に推進した !
しかし、菅首相は、GoToトラベルを、12月28日まで強硬に推進した。
GoTo推進の首謀者が、菅義偉首相と二階俊博幹事長である。
警戒されたのが、変異ウイルスの出現である。
12月中旬に英国で、変異ウイルスが確認された。
本来、菅内閣は、直ちに水際対策を強化する必要があった。
菅首相は、12月28日に対策を発表したものの、外国人入国の太宗を占める、ビジネストラック、レジデンストラックの入国を停止しなかった。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声 !
(www.bbc.com:2020年4月30日)
日本はなぜロックダウン(都市封鎖)をしないのか? 世界中の友人から何度、そう聞かれたことだろう。ヨーロッパやアメリカの現状を考えれば不思議ではない。ただおそらく、問いの立て方が間違っている。台湾、香港、韓国、中国本土の大部分も、これまで一度も全面的なロックダウンを実施していない。
日本で起きていることを理解したがっている人にとってより不可解なのは、なぜ新型コロナウイルスの感染症COVID-19の検査がこれほど少ないのかだ。
ドイツや韓国と比べたとき、日本の検査件数は0を1つ付け忘れているようにみえる。
日本の感染流行の中心地、人口約930万人の東京をみてみよう。2月以降、COVID-19の検査を受けた人は1万981人しかいない。うち4000人強が陽性だった。
この結果は、検査人数の少なさと、陽性の割合の高さの両方において際立っている。
ここからわかるのは、日本ではすでに病状が明らかな人だけを検査していることだ。実際、医師向けのガイドラインは、患者が肺炎にかかっている場合だけ検査を勧めるべきだとしている。
そのため、検査を受けたいと思っている人の中に、かなり異常な経験をする人が出ている。
ジョーデイン・ヘイリーさんは、日本で翻訳家として働くアメリカ人だ。彼女はスカイプを通した取材で、日本語が達者ではない友人が検査を受けようとして、何が起きたかを語った。
日本は検査対象を広げるべきだと指摘する人もいる(都内の病院、4月17日撮影)
彼女の友人に発熱とせきがみられたのは4月10日のことだった。ガイドラインに従い、4日間様子をみた。
「そのころには彼女は呼吸がしにくくなり、酸素欠乏で目まいもしていました」とジョーデインさんは話す。「COVIDホットラインに電話しました。支援を拒まれました。友人が病気なら彼女自身が救急車を呼ぶべきだと言われました」。
翌日(4月15日)、友人はクリニックを見つけ、肺のレントゲン撮影をしてもらった。医師は、おそらくCOVID-19にかかっているだろうが、入院するほど悪くはないと言った。そして、自宅に帰って自主隔離するよう伝えた。
翌16日深夜、友人からジョーデインさんに電話があった。友人は苦しんでいた。
「背後で救急隊員の声が聞こえました。彼女は激しくせき込んで息を切らし、何を言っているかわからないほどでした。受け入れてくれる病院が見つかるまで、2時間かかりました。その間、彼女の呼吸はどんどん苦しくなっていきました」
病院に着くと改めて肺のレントゲン撮影を受け、自宅近くの保健所に連絡してPCR検査を受けるよう言われた。しかし医師は紹介状を書こうとしなかった。友人はタクシーで自宅に戻された。
「彼女は病院で、タクシーに乗ったら窓を開けなさい、よくなるでしょうと言われたんです」と、ジョーデインさんはあきれた表情で言う。
4月17日になり、ジョーデインさんは近所の保健所に電話した。2時間にわたって電話はたらい回しされた。その後、いくつもの質問に答えた。そうしてやっと、友人の予約が取れた。ただ警告を受けた。
「友人は必ず通用口から入るように」。ジョーデインさんは告げられた。「彼女はどこで検査を受けるか、絶対に誰にも言ってはならない。混乱を招きますから」
命が脅かされていると考える人が不安を覚える以外に、それがどんな影響を及ぼすというのか? 日本のCOVID-19の死者はいまだ非常に少なく、400人に満たないのだ。
乗客がほとんどいない新幹線の車内(横浜で、4月22日撮影)
ソーシャルメディアで私はよく、こう言われる。「日本は本当に支援が必要な人を識別していて、医療も一流だ、だから死者がこんなに少ない」。
英キングス・コレッジ・ロンドンの渋谷健司教授によれば、これは間違いではない。
◆日本:感染者公式発表の人数の20〜50倍
=28万〜70万人になるかもしれない !
いったい何人くらい? 彼もはっきりはわからない。ただ、慶応大学の結果から、公式発表の人数の20〜50倍になるかもしれないと、渋谷教授はみている。つまり、日本で28万〜70万人が感染している可能性があることになる。
検査が増えなければ、実情はわからない。しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。
比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。
「現在東京で新たに感染が確認されている人の70〜80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。
公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。いいニュース? いや、必ずしもそうではない。
「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。
このことは、日本が緊急事態宣言を解除できるかに直接影響を及ぼす。宣言は現時点で5月6日に終了の予定だ。
「現段階で緊急事態宣言は解除できません」と横倉医師は言う。「解除には、新たな感染者の安定的な減少と、実効再生産数が1を大きく下回ることが必要です」。
相撲は無観客で開催されている(大阪で、3月8日撮影)
日本では今週、ゴールデンウィークが始まった。沖縄県の玉城デニー知事によると、連休中の沖縄への航空便を予約した人は6万人に上るという。
◆感染者数:
令和3年4月28日現在の新型コロナウイルス感染症に関する状況及び厚生労働省の対応についてお知らせします。
国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は575,563人、死亡者は10,055名となりました。
また、入院治療等を要する者は52,543名、退院又は療養解除となった者は512,069名となりました。
人口は、1億2585万8千人である。
◆20倍の感染者:11、511、260人である。
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