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GoToトラベル事業を全面的に展開して、政府がコロナ感染拡大を推進した !
コロナ変異種の深層・真相は ?
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2809号:2021年2月1日 10:44)
1)〜5)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)ニュージーランドは、コロナウイルス封じ込め政策を実行した !
コロナウイルス封じ込め政策が、実行されて大きな成果を上げた。
台湾は、一昨年12月31日の段階で、武漢市の異変を把握した。
台湾は、直ちに水際対策を強化して、コロナウイルス封じ込め政策を、実行した。
台湾は、その結果、極めて良好な結果を生み出した。
日本政府は、「PCR検査と隔離」という感染症対策の基本を、無視し続けてきた。
いまなお、無視し続けている。
7)GoToトラベル事業を全面的に展開
して、政府がコロナ感染拡大を推進した !
さらに、安倍内閣・菅内閣は、GoToトラベル(観光地全体の消費を促進する対策)事業を全面的に展開して、政府がコロナ感染拡大を推進した。
昨年7月から8月にかけて、新規陽性者数が増加するなかで、GoToトラベル事業を強引にスタートさせた。
夏場の季節性で、新規陽性者数が抑制されたものの、10月1日からは、東京都がGoToトラベルに組み込まれ、首都圏から日本全国にウイルスが拡散された。
その結果として、11月以降にコロナ感染爆発という事態が生じた。
日本におけるコロナ感染爆発は、菅内閣による人災である。
本年1月下旬から2月初旬に観察される、新規陽性者数減少は、年末から1月3連休までの日本国内における、人の移動抑制を反映するものである。
8)1月11日以降は、人の移動が微増傾向を示している !
しかし、3連休が終了した、1月11日以降は、人の移動が微増傾向を示している。
東京都の新規陽性者数が、500人から1,000人の間で推移しているが、このまま500人以下の方向に減少を続けると、決めつけるのは早計である。
東京都の新規陽性者数が、再び1,000人を突破することも十分に考えられる。
日本経済は、2020年4〜6月期に、激しい落ち込みを示した後、7〜9月期、10〜12月期にかけて、持ち直し傾向を示したが、11月中旬からコロナ感染爆発が発生して、経済活動再抑制の方針に回帰したから、11月以降、再び経済悪化に転じている。
菅内閣の「後手後手・小出し・右往左往」コロナ対策が、東アジア最悪のパフォーマンスを生み出す主因になっている。
9)菅内閣の右往左往が、コロナ感染の拡大の諸悪の根源である !
菅内閣の右往左往が、コロナ感染拡大の諸悪の根源である。
経済活動は、コロナ感染が収束すれば、自律的に活発化する。
ところが、菅内閣は、コロナ収束を優先せずに、コロナ感染が拡大するなかで、コロナ感染推進の政策を実行した。
GoToトラベルで、人の移動が拡大すれば、コロナ感染も拡大する。
旅行者は、全国各地で会食を楽しむ。
その会食が、コロナ感染拡大の主因になるのである。
菅内閣は、GoToイート事業で、会食も積極推進した。
10)安倍内閣・菅内閣は、強引に
GoToトラベル、GoToイートを強行した !
安倍内閣・菅内閣は、コロナ感染が収束した段階で実施するならまだしも、コロナ感染が拡大傾向を示すなかで、強引にGoToトラベル、GoToイート(食べに行く事)を強行した。
その順当な結果として、コロナ感染爆発が生じた。
菅首相の責任は計り知れない。
鉱工業生産指数は昨年5月を底に10月まで順調に上昇した。
しかし、11月以降反落している。
景気ウォッチャー調査でも景気の現状判断DIは10月をピークに大幅反落している。
昨年12月の有効求人倍率は1.06倍で11月と同水準だった。
安倍元首相の唯一の自慢だった、有効求人倍率も、いよいよ1倍割れ目前の水準に急落している。―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○コロナ問題:英国の変異種、50カ国・地域に感染 !
強い感染力、日本で34人確認 !
(www.chugoku-np.co.jp:2021/1/11 19:26)
中国新聞:英国で拡大し、強い感染力を持つとされる、新型コロナウイルスの変異種が少なくとも、50カ国・地域に広がったことが、各国の調べで、1月11日分かった。
日本でも帰国者や濃厚接触者計34人に、英国などの変異種感染を確認された。
空港検疫をすり抜けた例もあり、専門家は、水際対策に限界があると警鐘を鳴らす。
日本では、南アフリカで見つかった別の変異種への感染に加え、ブラジルからの帰国者にさらに別の変異種感染が確認された。
他のウイルスと同様、新型コロナも複数の変異が起きることでの、感染拡大が懸念されている。
日本での感染確認は昨年12月1日以降の帰国者らで約7割に当たる23人が無症状だった。
○イギリスと南アフリカ、それぞれの
新型コロナ変異種の現在の状況は ?
(news.yahoo.co.jp:2020/12/27(日) 13:21)
◆ウイルスの変異とは?
変異とは、生物やウイルスの遺伝子情報の変化を指します。
変異が起こると、例えばウイルスが感染しやすくなったり、治療薬が効かなくなったり、ワクチンが利きにくくなったり、というウイルスの性質の変化が起こりえます。
現在、イギリス、南アフリカ共和国で新たな変異種が見つかり世界各国に広がっています。
現在の状況と、これまでに分かっていることをまとめました。
◆現在の変異種の広がりは?
イギリスの変異種 VOC 202012/01
GISAIDデータベースにアップロードされたイギリスの全分離株の中で、VOC 202012/01変異株の割合(ECDC. THREAT ASSESSMENT BRIEFより)
イギリスでは「VOC 202012/01」と呼ばれる変異種が拡大しており、特に、拡大が顕著な南東イングランドでウイルス学的調査が行われたところ、症例の半分以上が新しい変異種(VOC 202012/01)によることが分かっており、最も早い症例は2020年9月20日に確認されています。
この変異種はこれまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を 0.4 以上増加させ、最大 70% 感染性が増加する可能性が示唆されています。
したがって、この変異種が拡大することによって、新型コロナウイルス感染症の流行がますます広がることが懸念されます。
さらに、イギリス国外では、デンマーク(9例)、オランダ(1例)、ベルギー(4例) 、オーストラリア(4例)、スペイン(4例)、カナダ(2例)、アイスランド、イタリア、スウェーデンでもVOC 202012/01による感染例が報告されています。
またシンガポール、香港、ドイツでも検疫中の英国からの帰国者からVOC-202012/01が検出されたとのことですが、検疫でのみの検出であり、国内流行を意味するものではありません。
日本ではこれまでに羽田、関西国際両空港での空港検疫で5人からVOC-202012/01が検出されている他、英国に渡航歴のある30代男性ら東京都内の男女2人からも検出されています。
◆南アフリカ共和国の変異種: 501Y.V2
南アフリカ共和国における新型コロナの新規患者報告数(Worldometerより)
南アフリカ共和国では12月に入ってから新型コロナの新規患者報告数が急増していますが、12月18日、南アフリカ保健省はCOVID-19患者の急増と新規変異種(501Y.V2と命名)の割合が80~90%に増加していることを報告しました。
また、12月23日、イギリスは、南アフリカからの渡航者との接触歴がある501Y.V2の2例を報告しています。
現時点ではこの南アフリカの変異種 501Y.V2は日本国内では報告されていません。
◆英国や南アフリカ共和国の変異種はどのようなものなのか?
新型コロナウイルスの系統樹 赤線で囲んでいるのがVOC 202012/01変異ウイルス(nextstrainより)
新型コロナウイルスは常に変異をしており、これまでのところ、新型コロナウイルスは月に1〜2回程度のペースで変異を繰り返してきました。
つまり、現在の新型コロナウイルスの多くは、1月に中国で見つかった新型コロナウイルスとは約20箇所の変異が蓄積されてきている計算になります。
しかし、この「VOC 202012/01」と呼ばれる変異種は29もの変異が確認されており、これは通常想定されていた変異よりも早い速度で変異が起こったことが示唆されています。
系統樹、というウイルスの家系図のようなものがありますが、これによると、VOC 202012/01という変異種はかなり離れたところに位置しており、中間のウイルスがほとんどないことが分かります。
つまり、VOC 202012/01という変異種はこれまでのウイルスに観察されていなかった、短期間での複数箇所の変異が生じたものと推定されています。
このVOC 202012/01という変異種を特徴づける変異の一つにN501Yというスパイク蛋白の変異があります。
これまでの研究では、このN501Yという変異によってスパイク蛋白がACE2受容体により強固に結合することが示されています。
南アフリカ共和国で見つかった変異種(501Y.V2)でも同様にこのN501Yという変異が確認されており、感染性が増加している可能性が示唆されているものの、現時点では十分な証拠はありません。
イギリスの変異種とは関連ない系統の進化と考えられています。
◆変異ウイルスが広がるとどうなるのか?
イギリスの変異種 VOC 202012/01はこれまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を 0.4 以上増加させ、最大 70% 感染性が増加する可能性が示唆されています。
したがって、この変異ウイルスが拡大することによって、新型コロナウイルス感染症の流行がますます広がることが懸念されます。
それ以外の影響として、この変異ウイルスは、スパイク蛋白という新型コロナウイルスの特徴的な蛋白に変異が起こっていることから、イギリスでは、スパイク蛋白遺伝子を検出するPCR検査でこのウイルスを検出できなかった事例が報告されています。
ただし、このスパイク蛋白遺伝子を検出するPCR検査は日本国内ではあまり一般的ではなく、診断に与える影響は大きくなさそうです。
重症度に与える影響についてはまだ情報が少なく、これまでのところ、この変異ウイルスに感染した症例で重症度が高いという証拠は示されていませんが、症例の大部分が重症化リスクの低い60歳未満の人であることから、現時点でははっきりしたことは分かりません。
―以下省略―
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