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村井・宮城県知事の暴挙を許すべきではない !
菅首相への識者の見解・詳報は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/11/11より抜粋・転載)
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1)〜10 )は前2 回投稿済みです。以下はその続きです。
11 )菅首相は、10月26日の所信表明演説で、原発ゼロを明示しない !
菅義偉首相は、10月26日の所信表明演説で、国内の温暖化ガス排出を2050年までに「実質ゼロ」とする方針を表明したが、原発ゼロを明示しない。
菅首相は、明示しないどころか、原子力発電を、ベースロード電源と位置付けているのである。
この点に、温暖化対策政策の最大の闇が隠されている。
国連が提示した、SDGsである。
持続可能な開発目標と題して、持続可能な世界を実現するための17のゴールと下位レベルの169のターゲットが提示されている。
12 )「原子力ムラ」が、原発推進で暗躍している !
このなかに「地球環境」が提示されているが、このことを根拠に「原子力ムラ」が原発推進で暗躍している。
地球環境は重要な課題だが、地球環境を大義名分とする原発推進は容認されない。
地球環境対策論議で絶対に見落とすことのできない視点は、地球温暖化対策を主張する者が原発ゼロを厳しく主張しているのかどうかだ。
温暖化対策を隠れ蓑にした原発推進論が明白に存在する。
13 )フクシマ事故で、私たちは、国土を喪いかけた !
フクシマ事故で、私たちは、国土を喪いかけた。
多くの偶然が重なって、国土喪失の事態を回避できただけに過ぎない。
日本は、世界最大の地震国と言って過言でない。
福井地方裁判所の樋口英明裁判長は、大飯原発運転差し止め命令判決で、大飯原発に1260ガル以上の揺れは、発生しないとした、関西電力の主張に対して次のように指摘した。
「大飯原発には、1260ガルを超える地震は来ないとの確実な科学的根拠に基づく想定は本来的に不可能である。
14 )最大の震度は、岩手宮城内陸地震における 、4022ガルであった !
むしろ、
1.我が国において記録された、既往最大の震度は、岩手宮城内陸地震における
4022ガルであり、1260 ガルという数値はこれをはるかに下回るものであること、
2.岩手宮城内陸地震は、大飯でも発生する可能性があるとされる、内陸地殻内地震である事、
3.この地震が起きた、東北地方と大飯原発の位置する、北陸地方ないし隣接する近畿地方とでは、地震の発生頻度において、有意的な違いは認められず、若狭地方の既知の活断層に限っても、陸海を問わず多数存在すること、
4.この既往最大という概念自体が、有史以来世界最大というものではなく、近時の我が国において、最大というものにすぎないことからすると、1260ガルを超える地震は、大飯原発に到来する危険がある。」
15 )日本の原発の耐震性能は、地震の揺れに、耐える設計になっていない !
日本の原発の耐震性能は、発生し得る地震の揺れに、耐える設計になっていない。
この一点だけを捉えても、原発の稼働を許すという、選択肢はあり得ない。
東日本大震災で、塗炭の苦しみに直面した、宮城県の人々は、村井知事の暴挙を断
じて許してならないと思う。
(参考資料)
○加藤陽子教授:「前例ない決定、 菅首相がなぜしたかが問題」
学術会議任命外された加藤教授のコメント
(mainichi.jp:毎日新聞:2020年10月3日 12時07分)
政府から独立した立場で政策提言をする「科学者の国会」とも呼ばれる「日本学術会議」の新会員の任期が、1日始まった。しかし、菅義偉首相は学術会議が推薦した候補者105人のうち、6人を任命から外した。その一人の加藤陽子・東京大教授が、毎日新聞にコメントを寄せた。
加藤教授は小泉純一郎政権での政府の公文書管理についての有識者懇談会に参加し、公文書管理について政権にアドバイスをしてきた日本の第一人者だ。2010年に設置された内閣府公文書管理委員会委員だったほか、現在は「国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議」の委員を務める。皇室にも熱心な読者を持つ、日本近代史の有力な研究者でもある。
今、多くのメディアは、任命されなかった私たち6人に「なぜ任命されなかったのか」を尋ねている。いかなる研究者の、いかなる研究内容が官邸に忌避されたのかを、国民の知る権利についての付託に応えるために探るのは、もちろん理解できる。
しかし、「なぜ任命されなかったと考えているか」を被推薦者に尋ねる思考回路は本末転倒でもある。首相が学術会議の推薦名簿の一部を拒否するという、前例のない決定をなぜしたのか、それを問題にすべきだ。この決定の背景を説明できる協議文書や決裁文書は存在するのだろうか。
私は学問の自由という観点からだけでなく、この決定の経緯を知りたい。
○菅首相の暴挙に批判殺到 !
学術会議6人任命拒否に芸能人や保守派まで猛抗議
(news.goo.ne.jp:2020/10/02 18:03)
日本の科学者の内外に対する代表機関であり、学術の立場から政策を提言する政府機関「日本学術会議」が推薦した新会員候補のうち、歴史・法律学者ら6人の任命を菅首相が拒否した問題で、ネット上には怒りの声が多数あがっている。一部の保守派の識者からも、今回の対応について疑問の声が出ているようだ。
芸能人ら怒りのツイート、「#日本学術会議への人事介入に抗議する」も登場
短文投稿SNSのTwitterには、この決定に抗議する「#日本学術会議への人事介入に抗議する」というハッシュタグが登場し、作家のいとうせいこうさんやタレントのラサ−ル石井さん、松尾貴史さんら著名人や芸能人を中心に抗議の声が多く投稿されている。
とてもわかりやすい。
#日本学術会議への人事介入に抗議する
「この政権、とんでもないところに手を出してきた」 学術会議任命見送られた松宮教授 | 京都新
#日本学術会議への人事介入に抗議する !
— いとうせいこう (@seikoito) October 1, 2020
菅首相とそれを支える自民党は明らかに独裁を目指してるわけです。安倍政治を批判する学者を排除するとはそういうことです。そして日本人ほど独裁が容易に達成できそうな国民は他の民主主義国家の中で見つからないでしょう。上から指示されて生きる方が楽なのだ。#日本学術会議への人事介入に抗議する
— 古舘寛治Kanji Furutachi (@Mkandhi091) October 2, 2020
逆黒川?【日本学術会議 会員の一部候補の任命を菅首相が見送り】NHKニュース https://t.co/YL8C9eoGkG
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) October 1, 2020
◆保守派の論客からも批判。橋下徹氏「手のひら返し」も話題に
また、普段は保守派の論客として知られる、国際政治学者の三浦瑠麗さんも今回の「任命拒否」に懸念を示し、ツイッターで「業績の中身を知りもしない人間が新聞記事程度の情報をもとに、こういうつまらない口出しをやり出したとき、社会は劣化する。」と厳しく批判した。
業績の中身を知りもしない人間が新聞記事程度の情報をもとに、こういうつまらない口出しをやり出したとき、社会は劣化する。学者の政治的意見で選別すべきでない。学問の自由というのは学者が必ず正しいということではなくて、不味かろうが美味かろうがパン職人にパンを作らせろということだ。
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) October 1, 2020
さらに、与党寄りの発言で知られ、菅首相とは「昵懇の仲」として知られる元大阪市長の橋下徹氏は、1日に自身のツイッターで、任命拒否について「学術会議のメンバーに入らなくても学問はできるのだから学問の自由の侵害になるわけがない」と投稿。さらに「むしろ学術会議は軍事研究の禁止と全国の学者に圧力をかけているがこちらの方が学問の自由侵害」だとして、「目を覚ませ!」と学術会議を批判していた。
◆日本学術会議推薦の6人、任命されず 菅首相に任命権
➡︎学術会議のメンバーに入らなくても学問はできるのだから学問の自由の侵害になるわけがない。むしろ学術会議は軍事研究の禁止と全国の学者に圧力をかけているがこちらの方が学問の自由侵害。学術会議よ、目を覚ませ! https://t.co/C9mUgeJSgY
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) October 1, 2020
ところが、橋下氏は2日になって、「学術会議メンバーの任命権は、霞ヶ関の行政組織に対する人事権の行使とは異なるので任命拒否の理由を説明せざるを得ない。」として、拒否理由を説明しない政権を批判。正反対の「手のひら返し」ツイートを投稿し話題となっている。
学術会議メンバーの任命権は、霞ヶ関の行政組織に対する人事権の行使とは異なるので任命拒否の理由を説明せざるを得ない。他方、学術会議側もメンバーの推薦プロセスや推薦理由を明らかにすべき。一部の学者に気に入られるかどうかが重要な要素になっていないか?国会で明らかになることを望む。 https://t.co/9aeXeRsTH5
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) October 2, 2020
◆なぜ?菅首相の「拒否理由」は明らかにされず
今回の菅首相による任命拒否は1日、加藤勝信官房長官が記者会見で初めて明らかにしたもので、拒否された6人のうち1人は「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法に反対していたことも判明している。拒否された「日本学術会議」推薦の新会員候補6人は以下の通り。
松宮孝明 立命館大教授(刑事法学) 小沢隆一 東京慈恵医大教授(憲法学) 岡田正則 早稲田大教授(行政法学) 宇野重規 東京大教授(政治学) 加藤陽子 東京大教授(歴史学) 芦名定道 京都大教授(キリスト教学)
加藤官房長官は同日、拒否の理由を明らかにせず、翌2日の会見でも「見送りは見直さない」との見解を示した。
この拒否問題について、実際に任命を見送られた松宮孝明 立命館大教授(刑事法学)が京都新聞の取材に応じ、「この政権、とんでもないところに手を出してきた」と率直な感想を述べていた。
どういうことだろうと思いましたが、以下でだいたい分かりました。
少し息をつきたいところですが、恐ろしい政治はさらに加速しているとしか思えません。
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