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 安倍首相の問題:何もかも行き詰まった安倍首相の辞意と病気の全真相
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投稿者 青木吉太郎 日時 2020 年 8 月 30 日 16:50:24: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


 安倍首相の問題:何もかも行き詰まった安倍首相の辞意と病気の全真相<上>

    安倍首相の持病・潰瘍性大腸炎とは ?

(www.nikkan-gendai.com:2020/08/29 17:00)

「潰瘍性大腸炎」の悪化は表向きか、飛び交うがん説の真相

 歴史は繰り返した。13年前のブン投げ辞任の再来である。持病の潰瘍性大腸炎が悪化した安倍首相が、8月28日、官邸で71日ぶりに開いた会見で、辞意を表明した。

歴代最長政権の称号を手にした、4日後、唐突にピリオドを打った。

その6時間前に菅官房長官は、「お変わりない」と言い、側近らも「非常にお元気」などと健康不安説の打ち消しに躍起だったのは一体何だったのか。

 自民党の党則を変更して連続3期9年に延長した総裁任期を1年残し、コロナ禍の混乱の最中に途中辞任。「責任は私にある」と繰り返しながら、一度も責任を取ったことがない口先男らしい去り際だが、土気色の顔はむくみとたるみで精彩を欠き、声もかすれかすれ。生気のなさは一目瞭然だった。「先月中ごろから体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況となりました」と経緯を説明した安倍によると、退陣を決めたのは慶大病院を受診した24日。2週連続の通院で永田町では辞任観測が一気に高まっていた。

「総理の容体は13〜14日に悪化し、終戦記念日の全国戦没者追悼式への参列も危ぶまれるほどだったといいます。慶大病院ではがん検査も受けたようで、亡父の安倍晋太郎元外相と同じ膵臓がんを罹患したとの懸念も消えません」(与党関係者)

 安倍は先月6日に官邸の執務室で嘔吐。吐血したとも報じられている。歩幅は小さく、歩みはのろくなり、黒い雨訴訟の控訴を受けた12日のぶら下がり会見では小声でボソボソと話すことしかできず、官邸詰めの記者たちは聞き取りに苦労したという。

政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「大叔父の佐藤栄作元首相の連続在職日数超えまでもたせ、その後は体調をだましだまし続けるつもりが、ドクターストップで幕引きとなったのでしょう。安倍首相は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたとか、秋以降のコロナ対策をまとめたとか、体制を整えたと言っていましたが、第1次政権のブン投げ辞任と何が違うのか」

 無策愚策コロナ対応で求心力はみるみる低下。安倍はひと仕事終えたような口ぶりだったが、実態は内閣支持率下落と政策行き詰まりによる事実上の投げ出しなのである。

◆無能首相を隠し、国民を騙し続けた黒幕たちの大罪

「病気と治療を抱え、体力が万全ではないという苦痛の中から、大切な政治判断を誤ること、結果を出さないことがあってはなりません」

 安倍は辞任の理由をこう説明した。もっともらしく聞こえるが、会見では「先月中ごろから体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状態となりました。そして8月上旬には潰瘍性大腸炎の再発が確認されました」とも言っていた。じゃあ、なぜその時に辞めなかったのか。

 6月18日から会見も国会も開かず逃げ続け、その結果、安倍は今月24日に在任期間歴代最長の称号を手にした。自分の栄誉のために首相の椅子にしがみつき、国民生活を見殺しにしてきたとすれば、許しがたい話だ。

「長いだけで何の実績もなく、権力を私物化し、日本の社会も経済もメチャクチャにしただけの政権でした。こんな無能首相が7年8カ月も続いてきたことが不思議です。モリカケ桜など数々の疑惑もあり、本当はもっと早くに辞めるべきでしたが、軽いみこしを担いで利用する勢力が長期政権を支えてきた。首相の威光をカサに着て権勢を振るってきた官邸官僚、国民を窮乏化させて肥え太ってきた財閥、そして税金を食い物にしてきた電通などです」(政治評論家・本澤二郎氏)

 持病の悪化が辞任理由であれば気の毒だし、治療に専念して欲しいが、それと首相の資質は、また別の話だ。

 職務が遂行できない首相を「疲れているから休ませろ」と隠し、このコロナ禍で政治空白を是認してきたのは言語道断だし、病気でなくても、これほど長く続けさせるべきではなかった。それなのに「安倍しかいない」とか言って祭り上げ、党則変更で連続3選を可能にしてまで無能首相を担ぎ続けてきた自民党の罪もかぎりなく大きい。

◆持病悪化の原因は、政策の行き詰まりか追訴の恐怖か ?

 持病が悪化した原因は、政策がことごとく行き詰まり、今後の展望もなくなったことだ。会見で自ら「痛恨の極み」と語った通り、拉致問題も、北方領土返還も、悲願の改憲も、全て暗礁に乗り上げている。

 政策の行き詰まりがストレスとなり、潰瘍性大腸炎を悪化させたのは間違いない。さらに、司直の手が伸びないか、恐怖を募らせていた可能性がある。

 河井克行前法相と妻の案里参院議員の公職選挙法違反(買収)事件は、安倍自身に捜査が及んでもおかしくない。夫妻が地元の広島政界で配ったカネの原資は、党本部から夫妻側に渡った1・5億円だったと指摘されている。検察が党総裁の安倍の関与に踏み込む可能性はゼロとは言えない。交付罪に該当する可能性があるのだ。

 さらに、安倍の胃腸をキリキリさせたのが「桜を見る会」だ。安倍後援会が前日に主催した「夕食会」を巡っては、安倍本人が最高裁の元判事を含めた弁護士・法学者らに刑事告発されている。訴追の恐怖は相当なものだっただろう。

「首相は、1億総活躍や女性活躍など次々と新政策を掲げて、国民の不満をそらし続けてきました。全て看板倒れに終わり、ついに打つ手がなくなったところにコロナ禍が起きた。唯一のレガシーとなり得る東京五輪も不透明となり、今後の展望も消えてしまった。祖父である岸信介元首相を超えることはできないと悟ったのでしょう」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 人間、希望がなくなると何もかも投げ出したくなるものだ。ただし、長きにわたりストレスをため込んだのは国民の方だ。

(参考資料)

○潰瘍性大腸炎

(doctorsfile.jp:2019/09/02)

◆概要:

大腸の最も内側の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる炎症性疾患で、難病として指定されている。特徴的な症状は頻繁に起こる腹痛や激しい下痢で、便には血が混じることが多い。重症化すると、発熱や頻脈のほか、長期間血便が出ることによる貧血症状などがみられるようになる。

また、栄養の摂取が難しくなることから体重が減少するケースも。さらに、炎症が腸管壁の奥まで進行するとさまざまな腸管合併症が起こる。発症年齢のピークは男性で20〜24歳、女性では25〜29歳だが年齢を問わず発症する。重症患者は少なく90%が軽度から中度の症状である。長期間活動性の状態が持続するとがん化することがある。

◆原因:

腸内細菌の働きや自己免疫反応の異常、食生活の変化などが関係していると考えられているが、解明には至っていない。また、家族内での発症も認められているため、遺伝的要因が関与しているとの見方が有力である。

欧米では約20%の患者に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、またはクローン病)を患っている近親者がいるとの報告もある。近年、世界中の多くの研究者がこの病気の原因を含め、特異な遺伝子の解明に力を注いでいるが、現時点では遺伝に関する明解な回答は得られていない。

◆症状

主な症状は腹痛や激しい下痢で、粘液を伴った血便になる。重症化すると発熱や頻脈、貧血、体重減少などの症状が現れることもある。激しい炎症が続き、炎症が腸管壁の奥まで進行するとさまざまな腸管合併症が起こる。

また、腸以外の全身に合併症が起こることもある。腸管合併症としては大量出血、狭窄(腸管が狭くなる)や穿孔(腸管に穴があく)、中毒性巨大結腸症が挙げられる。腸管の運動が低下し、腸内にガスや毒素がたまって大腸が膨張し、全身に発熱や頻脈などの中毒症状が現れる中毒性巨大結腸症が起こると、多くの場合、緊急手術を要する。

また腸管外の合併症としては関節、皮膚、目の病変のほかアフタ性口内炎、結節性紅斑などがみられる。

長期にわたって罹患していると「大腸がん」を発症する危険が高まる。

◆検査・診断

問診で、下痢の回数や便の状態、血便の頻度、腹痛の程度、発熱などの症状の経過や病歴の聞き取りを行う。その後、血液検査と便検査によりほかの感染症がないことを確認した上で、便に血が混じっていないか、また貧血の有無、栄養状態などを確認する。

さらに、大腸内視鏡検査により潰瘍の形態や大腸のどの範囲までどの程度の炎症が起きているかを調べた後に粘膜の一部を採取して病理検査(採取した組織の一部を顕微鏡などでより詳しく観察する検査)を経て確定診断を行う。さらに、腸内のガスの状態を調べるため腹部エックス線検査を行うこともある。

◆治療

内科的治療と外科的治療があり、主体は内科的治療である。内科的治療では腸の炎症を鎮め、症状をコントロールするための薬物治療が中心となる。潰瘍性大腸炎には、炎症が起こって症状が強く現れる「活動期」と、症状が治まっている「寛解期」があり、活動期には炎症を抑えながら寛解をめざす治療が、寛解期には寛解を長く維持するための治療が行われる。

炎症を抑えることで下痢、下血、腹痛などの症状を軽減できる。寛解を長く維持するためには、症状が治まっていても毎日の服薬を欠かさないことが重要である。一方、外科的治療は、薬物治療による効果が見られない場合や、大量出血や穿孔がある場合、がんの疑いがある場合などに行われ、手術で大腸をすべて摘出する。

大腸全摘出手術を行った場合、人工肛門をつくることもあるが、近年は小腸で便をためる回腸嚢をつくって肛門につなぐ手術が主流で、術後は健康な人とほぼ同様の生活が可能になる。

◆予防/治療後の注意

潰瘍性大腸炎には、活動期と寛解期がある。医師の指示による薬の服用など治療をきちんと続ければ、ほとんどの場合、寛解を維持することができるが、人によっては再燃して活動期と寛解期を繰り返す場合もある。

また、発病後7〜8年以上たつと「大腸がん」を併発することもあるため、症状が落ち着いていても定期的な内視鏡検査が必要である。活動期においては消化が良く高エネルギー、高タンパク、低脂肪、低繊維の食事が基本で、刺激物やアルコール、炭酸飲料などは控えめにし、乳製品の過剰な摂取も控えるべきである。

また、長期の旅行や激しい運動は控え、ストレスや過労、睡眠不足にも注意が必要である。

  

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