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旅行を人為的に推進すれば、コロナウイルスの地方拡散が促進される !
安倍内閣のコロナ対策の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/07/28より抜粋・転載)
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1)〜5)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)人の移動指数の推移と新規感染者数
の間に、明確な連動関係が観察される !
Apple社が公表している、人の移動指数の推移と新規感染者数の間に、明確な連動関係が観察される。Apple社が提供する、「交通機関を利用しての日本の人の移動指数」推移を調べる。
これを4週間ずらして、東京都の新規感染者数と対比させると、驚くほど強い連動関係が観察される。これまでは、3週間ずらしたデータと比較してきたが、よく調べてみると、4週間ずらした方が、当てはまりが強いのである。
人の移動指数は、3月20日に131.95のピークを付けた。
安倍内閣が、行動抑制緩和を、鮮明に打ち出したタイミングである。
全国の小中高学校再開を、宣言したタイミングである。
この3月の連休に、人出が急増したと伝えられた。
この人の移動拡大が、4週間後の4月17日の、東京都の新規感染者数206人につながった。
その後、人々の行動抑制が、一気に強化されて、5月5日に移動指数は、51.43の最低値を記録した。
7)行動抑制を受けて、5月末に東京都
の新規感染者数が、一桁台にまで急減した !
この行動抑制を受けて、5月末に東京都の新規感染者数が、一桁台にまで急減した。
感染者数減少を受けて、安倍内閣は、緊急事態宣言を順次解除し、5月25日に全国47すべての都道府県で解除した。
しかし、人の移動指数は、5月5日をボトムに、拡大に転じていた。
そして、6月26日、人の移動指数は、132.11を記録して、3月20日のピークを更新した。
この数値記録から4週間を経た7月23日、東京都の新規感染者数が366人の最高値を記録したのである。
しかし、安倍内閣は、この状況下で「GoToトラブルキャンペーン」(観光地全体の消費を促進する対策)を強引に始動させた。そして、キャンペーンを始動した7月22日に人の移動指数は136.85の最高値を記録したのである。
8)8 月19 日頃に新規感染者数は、
さらに増加して記録を更新する可能性大だ !
恐らく、8月19日頃に新規感染者数は、さらに増加して記録を更新することになるだろう。
GoToトラブルキャンペーンから東京都は除外された。
東京では不要不急の外出を自粛することが呼びかけられている。
しかし、安倍内閣は、「GoToトラブルキャンペーン」で国民に対して、旅行を推奨している。
単に推奨しているだけではなく、旅行をすると財政給付が受けられるという強いインセンティブを付与している。
9)市民を、財政給付というエサによって、旅行におびき出している !
このインセンティブがなければ、およそ旅行に行くことなど考えもしない市民を、安倍内閣は、財政給付というエサによって旅行におびき出している。
現に、7月22日に、人の移動指数は最高値を更新した。
大半の市民は、コロナ感染を警戒して外出を自粛しようとしているが、それでも財政給付というインセンティブが付与されているため、筋を曲げて旅行に出かける行動を示す人が多数発生しているのだと思われる。
市民の自発的行動ではなく、金銭的インセンティブを付与して、人々の行動が人為的に変容させられている。ウイルスは人に付随して移動を実現する。
10 )旅行を人為的に推進すれば、コロナウイルスの地方拡散が促進される !
大都市で感染が急拡大している状況下で、旅行を人為的に推進すれば、コロナウイルスの地方拡散が促進されることは間違いない。
安倍内閣の施策は、感染拡大を日本全国に拡散させるものになっている。
経済活動を支えることは重要だが、感染拡大を推進して経済活動を拡大させることは是認されない。
なぜなら、コロナ感染拡大の副作用が大きいからである。三つの副作用を指摘できる。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声 !
(www.bbc.com:2020 年4月30日)
日本はなぜロックダウンをしないのか? 世界中の友人から何度、そう聞かれたことだろう。ヨーロッパやアメリカの現状を考えれば不思議ではない。ただおそらく、問いの立て方が間違っている。台湾、香港、韓国、中国本土の大部分も、これまで一度も全面的なロックダウンを実施していない。
日本で起きていることを理解したがっている人にとってより不可解なのは、なぜ新型コロナウイルスの感染症COVID-19の検査がこれほど少ないのかだ。
ドイツや韓国と比べたとき、日本の検査件数は0を1つ付け忘れているようにみえる。
日本の感染流行の中心地、人口約930万人の東京をみてみよう。2月以降、COVID-19の検査を受けた人は1万981人しかいない。うち4000人強が陽性だった。
この結果は、検査人数の少なさと、陽性の割合の高さの両方において際立っている。
ここからわかるのは、日本ではすでに病状が明らかな人だけを検査していることだ。実際、医師向けのガイドラインは、患者が肺炎にかかっている場合だけ検査を勧めるべきだとしている。
そのため、検査を受けたいと思っている人の中に、かなり異常な経験をする人が出ている。
ジョーデイン・ヘイリーさんは、日本で翻訳家として働くアメリカ人だ。彼女はスカイプを通した取材で、日本語が達者ではない友人が検査を受けようとして、何が起きたかを語った。
日本は検査対象を広げるべきだと指摘する人もいる(都内の病院、4月17日撮影)
彼女の友人に発熱とせきがみられたのは4月10日のことだった。ガイドラインに従い、4日間様子をみた。
「そのころには彼女は呼吸がしにくくなり、酸素欠乏で目まいもしていました」とジョーデインさんは話す。「COVIDホットラインに電話しました。支援を拒まれました。友人が病気なら彼女自身が救急車を呼ぶべきだと言われました」。
翌日(4月15日)、友人はクリニックを見つけ、肺のレントゲン撮影をしてもらった。医師は、おそらくCOVID-19にかかっているだろうが、入院するほど悪くはないと言った。そして、自宅に帰って自主隔離するよう伝えた。
翌16日深夜、友人からジョーデインさんに電話があった。友人は苦しんでいた。
「背後で救急隊員の声が聞こえました。彼女は激しくせき込んで息を切らし、何を言っているかわからないほどでした。受け入れてくれる病院が見つかるまで、2時間かかりました。その間、彼女の呼吸はどんどん苦しくなっていきました」
病院に着くと改めて肺のレントゲン撮影を受け、自宅近くの保健所に連絡してPCR検査を受けるよう言われた。しかし医師は紹介状を書こうとしなかった。友人はタクシーで自宅に戻された。
「彼女は病院で、タクシーに乗ったら窓を開けなさい、よくなるでしょうと言われたんです」と、ジョーデインさんはあきれた表情で言う。
4月17日になり、ジョーデインさんは近所の保健所に電話した。2時間にわたって電話はたらい回しされた。その後、いくつもの質問に答えた。そうしてやっと、友人の予約が取れた。ただ警告を受けた。
「友人は必ず通用口から入るように」。ジョーデインさんは告げられた。「彼女はどこで検査を受けるか、絶対に誰にも言ってはならない。混乱を招きますから」
命が脅かされていると考える人が不安を覚える以外に、それがどんな影響を及ぼすというのか? 日本のCOVID-19の死者はいまだ非常に少なく、400人に満たないのだ。
◆日本:感染者公式発表の人数の20 〜50 倍
=28 万〜70 万人になるかもしれない !
いったい何人くらい? 彼もはっきりはわからない。ただ、慶応大学の結果から、公式発表の人数の20〜50倍になるかもしれないと、渋谷教授はみている。つまり、日本で28万〜70万人が感染している可能性があることになる。
検査が増えなければ、実情はわからない。しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。
比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。
「現在東京で新たに感染が確認されている人の70〜80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。
公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。いいニュース? いや、必ずしもそうではない。
「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。
このことは、日本が緊急事態宣言を解除できるかに直接影響を及ぼす。宣言は現時点で5月6日に終了の予定だ。
「現段階で緊急事態宣言は解除できません」と横倉医師は言う。「解除には、新たな感染者の安定的な減少と、実効再生産数が1を大きく下回ることが必要です」。
○宮根誠司氏、専門医師の 「実際の感染者数は12 倍いる」
発言受け「東京や大阪の数字はあくまでも
検査を絞って見えているだけの数ということか ?」
(topics.smt.docomo.ne.jp:2020年04月27日14時56分)
スポーツ報知:
宮根誠司氏、専門医師の「実際の感染者数は12倍いる」発言受け「東京や大阪の数字はあくまでも検査を絞って見えているだけの数ということ?」
4月27日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜・後1時55分)では、新型コロナウイルスの感染拡大について特集した。
この日の番組には全国紙各紙に「実際の国内感染者数は発表されている数の12倍、15万人以上いる」と発表した群星沖縄医療研修センター長の徳田安春医師がリモート出演した。
宮根誠司キャスター(57歳)は26日の感染者数が東京で13日ぶりに100人切りの72人、大阪で16人というグラフを見ながら、「我々は、どうしてもこの数字を目安にするんですが、これはただただ(表面に)見えている数字なんでしょうか?」と質問。これに徳田氏は「発表されている数字の12倍はいると考えています」と断言した。
これを受け、宮根氏は「この72とか16という数字は、あくまでも検査を絞って見えているだけの数ということですね」と話した。
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