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  高齢者を、ちょっとでも長生きさせるために、真剣に議論する必要がある !
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投稿者 青木吉太郎 日時 2020 年 7 月 29 日 15:43:22: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


 高齢者を、ちょっとでも長生きさせるために、真剣に議論する必要がある !

    大西つねき氏の深層・真相は ?


(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/07/27より抜粋・転載)
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1)大西つねき氏が、れいわ新選組から除籍処分された !

大西つねき氏が、れいわ新選組から除籍処分を受けた。

このことについて、大西氏の支持者が大西氏に対する批判が適正ではないとの主張を示している。

見解を示すことを求められているので、以下に記述する。

大西氏はれいわ新選組が除籍処分を決めたのち、7月17日に会見を開いた。

会見での大西氏の発言と質疑応答もじっくり聞かせていただいたが、大西氏に対する除籍処分は妥当なものであると判断する。

大西氏がどのような考え方、思想を持っていようと、それは大西氏の自由である。

思想、信条の自由が認められている限り、大西氏がねどのような価値観、思想、信条を持っていようが、他者が、そのことに口を差し挟むことはできない。

2)立候補者としての大西氏は、れいわ

    新選組の基本方針から制約を受ける !

しかし、れいわ新選組の立候補者として活動していた、大西氏の発言については、れいわ新選組の基本方針から制約を受けることになる。

大西氏は7月3日のライブ配信で次のように述べた。

「高齢者はこわいんですか。高齢者は逆にあれですよ、もうなんかそんな長くないじゃないですか。これもだからどこまで長生きしたいのかっていう話。

これはまたね、講演会では結構ハードな話しますけど。

あれですね、リスクは常にあるし、死ぬ原因はいくらでもあるので、それをどう考えるかですね。

高齢者は死んでいいのか ?高齢者は死ぬ確率は高いし、そもそもね。その話しましょうか。

3)高齢者を長生きさせる事は、国民は、真剣に考えるべきだ !

どこまで、その高齢者を長生きさせるのかっていうのは、我々真剣に考える必要があると思いますよ。

なんでかって言うと、今その介護の分野でも、医療の分野でも、これだけ人口の比率がおかしくなっている状況の中で、特に上の方の世代が、あまりに多くなっている状況で、高齢者をちょっと、とにかく長生き、死なせちゃいけないと、長生きさせなきゃいけないっていう、そういう政策を取っていると、これ多くのお金の話じゃなくて、もちろん医療費とか介護料って金はすごくかかるんでしょうけど、これは、若者たちの時間の使い方の問題になってきます。

4)高齢者を、ちょっとでも長生きさせる

    ために、真剣に議論する必要がある !

どこまでその高齢者を、もうちょっとでも長生きさせるために、子供達、若者たちの時間を使うのかってことは、真剣に議論する必要があると思います。

こういう話、多分政治家は、怖くてできないと思いますよ。命の選別するのかとか言われるでしょ。

生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど。

何でかっていうと、その選択が政治なんですよ。選択しないで、みんなにいいこと言っていても、たぶんそれ現実問題として多分無理なんですよ。

だからそういったことも含めて、順番として、その選択をするのであれば、もちろん、高齢の方から逝ってもらうしかないです。」この発言が問題になった。

5)大西氏の支持者は、大西氏の主張と

    は異なる点が、批判されていると主張する !
 
大西氏の支持者は、大西氏の発言の一部が切り取られて、大西氏の主張とは異なる点が批判されていると主張する。

しかし、上記の発言部分は「切り取った部分」ではない。

一つの主張として、完結している。

「命の選別するのかとか言われるでしょ。生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど。

こんな主張をする人がおりますけれども、私はこの主張にはまったく賛同できない。」

大西氏が仮にこのように発言しており、批判者が大西氏の発言について、「命の選別するのかとか言われるでしょ。生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど。」と発言したとして批判しているなら、「大西氏の発言の一部を切り取って誤った批判をしている」との主張が正しい主張として成り立つ。―この続きは次回投稿しますー

(参考資料)

 ○大西つねき氏とは ?

  大問題となった「命の選別」発言、大西つねき氏が本当に伝えたかったこと
 
(news.yahoo.co.jp:2020年7月23日 7:01配信)

◆問題となった「命の選別」発言

 「どこまで高齢者を長生きさせるために若者たちの時間を使うのか。真剣に議論する必要があると思います。こういう話、政治家は怖くて出来ないと思うんですよ。命の選別するのか、といわれるでしょ。命選別しないとダメだと思いますよ」

 れいわ新選組の党員で、昨夏の参院選に立候補した大西つねき氏(56)が、7月3日、動画投稿サイトで発したこの発言が、「命の選別」を容認するとして問題となり、事態を重くみた山本太郎代表が、16日、総会を開いた上で、大西氏を除籍した。

 その間、7日の山本代表と大西氏との話し合い、それを受けた大西氏の謝罪と撤回、及び画像の公開停止。

 大西氏に対する党の生命倫理の専門家、障害を持った党所属・木村英子参院議員などとの会話などを通じ、教育的指導を行ったが、大西氏は「私に優生思想はなく、謝罪を続ければ自分にウソをつくことになる」と、謝罪を撤回し、動画の再生を可能にした。

 16日の総会による除籍決定は、発言だけでなく、一連の対応を含めて決めたもので、会見を開いた山本代表は、「立党の精神を歪めるもの。発言に恐怖を感じた方に心からお詫びしたい」と、述べた。 筆者は、この対応に違和感を覚えた。

※補足説明:大西つねき氏:1964年、東京都生まれ。56歳。1982年、上智大学入学。

1984‐85年、奨学金にてシアトル大学留学。1986年、上智大学卒業。

◆ 「命の選別」発言の真意とは

 れいわ新選組が、反緊縮を掲げ、弱者に寄り添い、誰にでも生きる権利とその価値がある、と訴え、大きな反響を呼び、一部に熱狂的な支持者がいることは承知している。

 「命の選別」という発言が、人の生産性を基準にした価値判断によるもので、特定の層を除外するというのなら除籍処分も頷ける。

 だが、それは言葉の切り取りであり、大西氏が大半の時間をかけて訴えたのは、コロナ禍のなかで、失われる仕事、資金、給与は膨大で、政治の役割として、通常の生活にいつ戻すのか、医療、介護などの限られた資源をどう適性配分するのかを、今後、真剣に考えないといけない、というものだった。

 17日、記者会見を開いた大西氏は、一連の経過を説明。今後は、従来、立ち上げていたフェア党(党名は変える可能性あり)で、反緊縮財政の基本姿勢はそのままに、「真実、自由、自立」を掲げ、その旗印のもとに集まる仲間とともに、早ければ10月と目される衆院選に打って出る、と語った。

 20日、神奈川・辻堂の海岸沿いの自宅で、発言の真意をもう一度、じっくりと聞いた。

◆「世代間闘争が発生する危険もある」

☆ 発言の底流に、経済が回らないことへの怖さを強く持っていると感じた。

 「観光、飲食、ホテルなど絶望的な職種が幾つもあり、その影響は深刻です。新型コロナで亡くなった方がこれまでに1000人。でも、放置していると『今後、20万人の方が自殺する』という統計もあります。政治には、そのリスクを説明する義務があります」

☆ ただ、経済を回すと感染者が増え、高齢の重症者は死に至る危険性がある。

 「そのためには介護施設や病院などの高齢者施設のケアを万全にする必要があります。そのうえで健常な一般の高齢者など感染リスクがある方は、自粛やそれよりも強い勧告で、不要不急の外出を控えるよう呼びかけます。あるいはスーパーなどの外出には、『高齢者の時間』を設けるなど、工夫して感染リスクを減らします」

☆ 日常化は感染リスクと高齢者の重症リスクを高める。それと生活苦の困窮リスクを天秤にかけた。それが「命の選別」発言か。

 「どんな政策判断にもノーリスクはありません。非常事態宣言を出し、8割の接触を減らせば、感染者数は減るでしょう。しかし、そうした命を大事にする行動が、生活苦の果ての自殺のように、命を粗末にする結果になりかねません。『生活が安定している年寄りのために、どうして自分たちが犠牲になるのか』といった世代間闘争が発生する危険もある」

☆ だから、あえて命の選別といった言葉を使ったのか。

 「安易な言葉を使い、誤解させてしまったことは反省しています。ただ、タブーは良くない。『いってはいけない言葉がある』というのは危険です。みんなが自由に意見をいいあう環境が、みんなが望むユートピアにつながる。タブーが発生すれば、いつしか反理想郷としてのディストピアになってしまいます」

☆ 確かに、コロナ禍に関しては、メディア報道も、「感染者を出さないことが善」といった一方向に流れがちだ。

 「新型コロナ対策では、初動を間違ったと思ってます。それほどリスクはないのに、2月27日の段階で、小中高校の全国いっせい休校に踏み切った。それから世界の感染拡大に怯えるように、国民が対策を求め、4月7日の緊急事態宣言につながりました。それが国民経済を壊したことが明確な今、感染者数が増えたといって、同じ緊縮経済に戻るのが正しいのか。冷静な議論が必要です」

☆ 政治家がリスクを取って情報発信、論議を高めるべきなのか。

 「今こそ政治の出番です。感染者数は増えているのに、重症者数、死亡者数はそれほど増えていません。PCR検査がまだ少なく、分母が小さいのでなんともいえませんが、無症状者数が多いことを考え合わせると、インフルエンザと大差ないかも知れない。すると指定感染症から外す、という選択肢も出てくる。そんな方向性を打ち出せるのは政治家です」

☆ しかし、そこまで踏み込んだ意見をいう政治家はいない。なぜだと思うか。

 「みんなリスクを取りたくないんでしょう。次の衆院選の最大テーマは間違いなくコロナ対策。でも、『感染症対策一辺倒にはしない』といった方針を打ち出すなど、ヘタなことをいうと政治生命が断たれます。だから、ハッキリいわずにごまかす。そんな情けない状況が、今後とも続くでしょう」

◆簡単に排除されたのは残念 !

 率直な人だ。「指定感染症から外してもいいのでは?」という意見を述べられる人は、政治家(候補)に、そうはいない。

 「命の選別」という言葉の捉え方はともかく、「老人」の生を守るために、「若者」の生(時間と収入)をないがしろにしていいのか、という訴えが、れいわ新選組という政党から簡単に排除されたのは、残念なことだ。

 コロナ禍を乗り切るために、多種多様な論議がもっとあっていい。その議論を引き受けられるかどうかは、我々の民度であり、「日本の危機」「世界の危機」だからこそ、それが求められている。

―伊藤博敏(ジャーナリスト)ー

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