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安倍首相は、東京五輪7月開催に固執して、
コロナ対応が遅れ、感染拡大が発生した !
コロナ対策の安倍政治の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/05/27より抜粋・転載)
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1)新型コロナウイルスに感染の人口
当たり死者数には、大きな地域差がある !
昨日記事にも記述したが、新型コロナウイルスに感染の人口当たり死者数には、大きな地域差がある。
5月27日現在の人口100万人当たりコロナ死者数は、欧州では
1.ベルギー 806、2.スペイン 580
3.英国 546、4.イタリア 545
5.フランス 437、6.スウェーデン 409
7.オランダ 342、8.アイルランド 327
9.スイス 221、10.スクセンブルク176
米州では、1.米国 304、2.エクアドル 182
3.カナダ 176、4.ブラジル 116
5.ペルー 115
これに対して、東アジアでは、1.フィリピン 8
2.日本 7、3.インドネシア 5
4.韓国 5、5.シンガポール 4
6.マレーシア 4、7.中国 3
8.タイ 0.8、9.ミャンマー 0.1
10.モンゴル 0、 ラオス 0
カンボジア 0、また、香港0.5 台湾0.3になっている。
https://www.worldometers.info/coronavirus/
安倍首相が「日本モデルの成功」と自画自賛したが意味不明である。
2)東アジアのなかで、日本の人口当たり死者数は、第2 位だ !
東アジアのなかで、日本の人口当たり死者数は、第2位である。
安倍政治のコロナ「三ミス」政策とは、1.五輪ファースト、2.ドケチ財政、3.利権ファースト、だが、安倍内閣は、東京五輪優先で、コロナ対応が2ヵ月遅れた。
1月下旬に警戒態勢を敷くべきだったが、安倍首相は1月下旬に中国国民に対して訪日の呼びかけを動画配信した。
中国で流行した、新型コロナウィルスの感染が、日本で大規模感染を引き起こし、これが、欧米型ウイルスによる被害を軽微にした、との仮説も提示されているが、真偽は定かでない。
3)安倍内閣のコロナ対応が、2ヵ月程度遅れていた !
明らかなことは、安倍内閣のコロナ対応が、2ヵ月程度遅れたことである。
3月24日に、東京五輪の延期が正式決定された。
安倍首相も小池百合子都知事も、五輪延期決定を境に、突然、コロナシフトを示したのである。
安倍政権下、それまでは、東京五輪ファーストで、PCR検査も徹底的に抑制された。
安倍首相は、東京五輪7月開催に固執して、3月20日には、全国小中高の学校再開を宣言させた。
4)安倍首相は、東京五輪7月開催に固執
して、コロナ対応が遅れ、感染拡大が発生した !
その結果、新型コロナウイルスの感染拡大が発生した。
東京五輪延期決定から、日本の公表感染者数が急増した。
そして、遅ればせながら、4月7日に、緊急事態宣言が発出されたのである。
感染者数が減少に転じたのは、日本の国民が、徹底した行動抑制を示したからである。
死者数が限定されたのは、医療関係者が尽力した成果である。
5)公表でコロナ死とされていない、
実際には、コロナ死が多数存在の可能性大だ !
しかし、公表でコロナ死とされていない、実際には、コロナ死が多数存在すると見られる。
国立感染症研究所が、公表する超過死者数が、2月から3月末にかけて、数百人規模で存在した。
コロナ死として取り扱われていない、コロナ死が多数存在したと考えられる。
ところが、感染研が、5月24日に発表数値を大幅改定した。
超過死者数を、大幅に減少させたのである。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○5月2日の世界各国のPCR検査の人数とは ?
(www.covid19-yamanaka.com)
◆千人あたりの検査の人数
アイスランド:147.59、イタリア:34.88、ノルウエイ:31.84、スペイン:28.9、アメリカ:20.59、
韓国:12.31、フランス:11.1台湾:2.69、日本:1.45(アイスランドの約1%の検査数)、インド:0.76、インドネシア:0.3
○日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声 !
(www.bbc.com:2020年4月30日)
日本はなぜロックダウンをしないのか? 世界中の友人から何度、そう聞かれたことだろう。ヨーロッパやアメリカの現状を考えれば不思議ではない。ただおそらく、問いの立て方が間違っている。台湾、香港、韓国、中国本土の大部分も、これまで一度も全面的なロックダウンを実施していない。
日本で起きていることを理解したがっている人にとってより不可解なのは、なぜ新型コロナウイルスの感染症COVID-19の検査がこれほど少ないのかだ。
ドイツや韓国と比べたとき、日本の検査件数は0を1つ付け忘れているようにみえる。
日本の感染流行の中心地、人口約930万人の東京をみてみよう。2月以降、COVID-19の検査を受けた人は1万981人しかいない。うち4000人強が陽性だった。
この結果は、検査人数の少なさと、陽性の割合の高さの両方において際立っている。
ここからわかるのは、日本ではすでに病状が明らかな人だけを検査していることだ。実際、医師向けのガイドラインは、患者が肺炎にかかっている場合だけ検査を勧めるべきだとしている。
そのため、検査を受けたいと思っている人の中に、かなり異常な経験をする人が出ている。
ジョーデイン・ヘイリーさんは、日本で翻訳家として働くアメリカ人だ。彼女はスカイプを通した取材で、日本語が達者ではない友人が検査を受けようとして、何が起きたかを語った。
日本は検査対象を広げるべきだと指摘する人もいる(都内の病院、4月17日撮影)
彼女の友人に発熱とせきがみられたのは4月10日のことだった。ガイドラインに従い、4日間様子をみた。
「そのころには彼女は呼吸がしにくくなり、酸素欠乏で目まいもしていました」とジョーデインさんは話す。「COVIDホットラインに電話しました。支援を拒まれました。友人が病気なら彼女自身が救急車を呼ぶべきだと言われました」。
翌日(4月15日)、友人はクリニックを見つけ、肺のレントゲン撮影をしてもらった。医師は、おそらくCOVID-19にかかっているだろうが、入院するほど悪くはないと言った。そして、自宅に帰って自主隔離するよう伝えた。
翌16日深夜、友人からジョーデインさんに電話があった。友人は苦しんでいた。
「背後で救急隊員の声が聞こえました。彼女は激しくせき込んで息を切らし、何を言っているかわからないほどでした。受け入れてくれる病院が見つかるまで、2時間かかりました。その間、彼女の呼吸はどんどん苦しくなっていきました」
病院に着くと改めて肺のレントゲン撮影を受け、自宅近くの保健所に連絡してPCR検査を受けるよう言われた。しかし医師は紹介状を書こうとしなかった。友人はタクシーで自宅に戻された。
「彼女は病院で、タクシーに乗ったら窓を開けなさい、よくなるでしょうと言われたんです」と、ジョーデインさんはあきれた表情で言う。
4月17日になり、ジョーデインさんは近所の保健所に電話した。2時間にわたって電話はたらい回しされた。その後、いくつもの質問に答えた。そうしてやっと、友人の予約が取れた。ただ警告を受けた。
「友人は必ず通用口から入るように」。ジョーデインさんは告げられた。「彼女はどこで検査を受けるか、絶対に誰にも言ってはならない。混乱を招きますから」
命が脅かされていると考える人が不安を覚える以外に、それがどんな影響を及ぼすというのか? 日本のCOVID-19の死者はいまだ非常に少なく、400人に満たないのだ。
◆感染者公式発表の人数の20 〜50 倍
=28 万〜70 万人になるかもしれない !
いったい何人くらい? 彼もはっきりはわからない。ただ、慶応大学の結果から、公式発表の人数の20〜50倍になるかもしれないと、渋谷教授はみている。つまり、日本で28万〜70万人が感染している可能性があることになる。
検査が増えなければ、実情はわからない。しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。
比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。
「現在東京で新たに感染が確認されている人の70〜80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。
公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。いいニュース? いや、必ずしもそうではない。
「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。
このことは、日本が緊急事態宣言を解除できるかに直接影響を及ぼす。宣言は現時点で5月6日に終了の予定だ。
「現段階で緊急事態宣言は解除できません」と横倉医師は言う。「解除には、新たな感染者の安定的な減少と、実効再生産数が1を大きく下回ることが必要です」。
相撲は無観客で開催されている(大阪で、3月8日撮影)
日本では今週、ゴールデンウィークが始まった。沖縄県の玉城デニー知事によると、連休中の沖縄への航空便を予約した人は6万人に上るという。
玉城知事は予約者に、来ないでほしいと訴えている。
「残念ですが沖縄は緊急事態宣言の体制です」と、彼はソーシャルメディアに書き込んだ。「どうか今の沖縄への旅はキャンセルしてください」。
来週は気温が上がり、晴れると予想されている。人々は海や山に向かい、必然的に自覚なしに新型ウイルスを連れて行く人が一定数、現れるだろう。
渋谷教授は、日本は現在の戦略を放棄し、検査を増やすことが必要不可欠だと話す。
「検査をもっと広げないと、この世界的流行を終わらせるのはかなり難しくなります」
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