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安倍首相の公言から2ヵ月以上が経過するが、検査拡大は実行されていない !
新型コロナウイルスの安倍政治への識者の見解・詳報は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/05/09より抜粋・転載)
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1)最優先するべき事は、検査拡大を
妨害してきた、加藤厚労相の罷免だ !
日本のコロナ対策で、最優先するべきことは、検査拡大を妨害してきた、加藤勝信厚労相の罷免である。本ブログで主張し続けてきた。
感染症対策の基本は、「PCR検査の拡大と感染者の隔離」が、世界の常識である。
ところが安倍内閣は検査妨害を続けてきた。
検査拡大を妨害を主導してきたのが加藤勝信厚労相である。
安倍首相は、2月29日の記者会見で、「かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」と述べた。
2)安倍首相の公言から2ヵ月以上が経過
するが、PCR検査拡大は実行されていない !
これから2ヵ月以上が経過するが、いまだに、「かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる」ように、制度が変更されていない事は、欧米の国と大違いである。
PCR検査を受けるには、「帰国者・接触者相談センター(=保健所)」に電話を入れて、「帰国者・接触者外来」での受診を許可してもらう必要がある。そのうえで「帰国者・接触者外来」で診察を受け、「帰国者・接触者外来」が、PCR検査の実施を決める。「超狭き門」なのである。
3)厚労省は、全体の約0.7 %の「帰国者
・接触者相談センター」に相談する基準を定めきた !
厚労省は、「帰国者・接触者相談センター」に相談する基準を定めた。
これを「基準」と表現しようが、「目安」と表現しようが、本質は変わらない。
「帰国者・接触者相談センター」は、「基準」、「目安」に従って「帰国者・接触者外来」での受診を紹介するのかどうかを決めてきた。
2月1日から3月31日までの実績を見ると、:https://bit.ly/2WFfZqD:
帰国者・接触者相談センター相談件数(A)、313,475
帰国者・接触者外来受診患者数(B)、16,730
帰国者・接触者外来 PCR検査実施件数(C)、12,595、である。
4)「帰国者・接触者相談センター」に
相談して、実施された比率は、4 %だ !
「帰国者・接触者相談センター」に相談して、
「帰国者・接触者外来」で受診をできた比率
(B/A)=5.3%、PCR検査が実施された比率、(C/A)=4.0%、である。
新型コロナウイルスの感染を疑い、「帰国者・接触者相談センター」に相談した者の、95%が受診さえ拒絶され、96%が、PCR検査を受けられなかった。
厚労省は、「帰国者・接触者相談センター」に相談する「目安」、「基準」を、明確に定めてきた。
その「目安」、「基準」では、「一般の方」、37.5度以上の発熱が、4日以上続く場合、「高齢・基礎疾患がある・妊婦の方」、37.5度以上の発熱が、2日以上続く場合と明記されてきた。
5)「帰国者・接触者相談センター」は、基準に
該当しない患者に、受診紹介を拒絶してきた !
「帰国者・接触者相談センター」は、基準にあてはまらない患者に対しては、「帰国者・接触者外来」での受診紹介を拒絶してきた。このために、新型コロナウイルス感染の確認が遅れ、急激に重篤化して、死亡する事例が多数発生した。タレントの志村けんさんも岡江久美子さんも、このような人命無視の取り扱いがなければ、命を落とさずに済んだと考えられる。
加藤勝信厚労相は、5月8日の会見で、「目安ということが、相談とか、あるいは、受診の一つの基準のように(とらえられた)。我々から見れば、誤解でありますけれど…」と述べた。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○5月2日の世界各国のPCR検査の人数とは ?
(www.covid19-yamanaka.com)
◆千人あたりの検査の人数
アイスランド:147.59、イタリア:34.88、
ノルウエイ:31.84、スペイン:28.9、
アメリカ:20.59、韓国:12.31、フランス:11.1
台湾:2.69、日本:1.45(アイスランドの約1 %の検査数)、
インド:0.76、インドネシア:0.3
○宮根誠司氏、専門医師の「実際の感染者数は12 倍いる」
発言受け「東京や大阪の数字はあくまでも
検査を絞って見えているだけの数ということ ?」
(topics.smt.docomo.ne.jp:2020年04月27日14時56分)
スポーツ報知:
宮根誠司氏、専門医師の「実際の感染者数は12倍いる」発言受け「東京や大阪の数字はあくまでも検査を絞って見えているだけの数ということ?」
4月27日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜・後1時55分)では、新型コロナウイルスの感染拡大について特集した。
この日の番組には全国紙各紙に「実際の国内感染者数は発表されている数の12倍、15万人以上いる」と発表した群星沖縄医療研修センター長の徳田安春医師がリモート出演した。
宮根誠司キャスター(57歳)は26日の感染者数が東京で13日ぶりに100人切りの72人、大阪で16人というグラフを見ながら、「我々は、どうしてもこの数字を目安にするんですが、これはただただ(表面に)見えている数字なんでしょうか?」と質問。これに徳田氏は「発表されている数字の12倍はいると考えています」と断言した。
これを受け、宮根氏は「この72とか16という数字は、あくまでも検査を絞って見えているだけの数ということですね」と話した。
○日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声 !
(www.bbc.com:2020年4月30日)
日本はなぜロックダウンをしないのか? 世界中の友人から何度、そう聞かれたことだろう。ヨーロッパやアメリカの現状を考えれば不思議ではない。ただおそらく、問いの立て方が間違っている。台湾、香港、韓国、中国本土の大部分も、これまで一度も全面的なロックダウンを実施していない。
日本で起きていることを理解したがっている人にとってより不可解なのは、なぜ新型コロナウイルスの感染症COVID-19の検査がこれほど少ないのかだ。
ドイツや韓国と比べたとき、日本の検査件数は0を1つ付け忘れているようにみえる。
日本の感染流行の中心地、人口約930万人の東京をみてみよう。2月以降、COVID-19の検査を受けた人は1万981人しかいない。うち4000人強が陽性だった。
この結果は、検査人数の少なさと、陽性の割合の高さの両方において際立っている。
◆感染者公式発表の人数の20〜50倍
=28 万〜70 万人になるかもしれない !
いったい何人くらい? 彼もはっきりはわからない。ただ、慶応大学の結果から、公式発表の人数の20〜50倍になるかもしれないと、渋谷教授はみている。つまり、日本で28万〜70万人が感染している可能性があることになる。
検査が増えなければ、実情はわからない。しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。
比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。
「現在東京で新たに感染が確認されている人の70〜80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。
公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。いいニュース? いや、必ずしもそうではない。
「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。
このことは、日本が緊急事態宣言を解除できるかに直接影響を及ぼす。宣言は現時点で5月6日に終了の予定だ。
「現段階で緊急事態宣言は解除できません」と横倉医師は言う。「解除には、新たな感染者の安定的な減少と、実効再生産数が1を大きく下回ることが必要です」。
相撲は無観客で開催されている(大阪で、3月8日撮影)
日本では今週、ゴールデンウィークが始まった。沖縄県の玉城デニー知事によると、連休中の沖縄への航空便を予約した人は6万人に上るという。
玉城知事は予約者に、来ないでほしいと訴えている。
「残念ですが沖縄は緊急事態宣言の体制です」と、彼はソーシャルメディアに書き込んだ。「どうか今の沖縄への旅はキャンセルしてください」。
来週は気温が上がり、晴れると予想されている。人々は海や山に向かい、必然的に自覚なしに新型ウイルスを連れて行く人が一定数、現れるだろう。
渋谷教授は、日本は現在の戦略を放棄し、検査を増やすことが必要不可欠だと話す。
「検査をもっと広げないと、この世界的流行を終わらせるのはかなり難しくなります」
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