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安倍首相は、「PCR検査体制強化」と述べ、「検査を増やす」と
明言しない事は悪政だ !
PCR 検査拡大の重要性とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/04/28より抜粋・転載)
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1)悪政・安倍政権下、PCR検査数が
増えないから感染者数はゴマカシだ !
日々発表される、新型コロナウィルスの感染者数が減少して、楽観論が浮上しているが、時期尚早である。日本の場合、PCR検査が十分に行われていない。
悪政・安倍政権下、PCR検査数が増えないのである。
安倍首相は、4月6日の新型コロナウィルスの感染症対策本部会合で、「感染拡大の防止に向けて、PCR検査体制の一日2万件への倍増や保健所の体制強化により、クラスター対策を抜本的に強化します」と述べた。:https://bit.ly/2KKELjn
2)安倍首相は、「PCR検査体制強化」
と述べ、「検査を増やす」と明言しない事は悪政だ !
安倍首相は、「PCR検査体制強化」と述べるが、「検査を増やす」と明言しない。
検査体制を、1日2万件にしても検査を1日2万件にしなければ、意味がない。
安倍政権下、実際の検査数は、1日8000件程度から増えていない。
加藤勝信厚労相は、PCR検査を「検査利権ムラ」で、独占する方針を変えていない。
感染研−保健所−地方衛生研で、PCR検査を独占するとの考えである。
3)予算投入、データ独占、ワクチン開発利権独占などが狙いだ !
安倍内閣・加藤厚労相は、予算投入、データ独占、ワクチン開発利権独占などが狙いである。
焦点は、民間検査機関に、どこまで委託するのかである。
この民間検査機関の検査件数が、1日2000件から2500件水準で低迷しているのである。
理由は、PCR検査の発注を、「帰国者・接触者外来」が、独占していることに起因する。
「帰国者・接触者外来」を、PCR検査拡大の妨害の防波堤として活用し続けている。
4)保健所、帰国者・接触者相談センター等が、検査拡大を妨害している !
いまなお、検査を求める者に対して、保健所、帰国者・接触者相談センター、帰国者・接触者外来が、一体化して、PCR検査拡大を妨害している。
37.5度発熱4日継続、高齢者・基礎疾患保持者は、2日継続が検査受診の条件とされている。
その一方で、一部の国民に対しては、例外措置で検査が実施されている。
「平熱パニックおじさん」や閣僚などが、例外優遇で検査を受けている。
5)検査を広範に実施していないから、本当の感染者数が、把握されていない !
安倍政権下、検査を広範に実施していないから、本当の感染者数が、把握されていない。
そして、検査を受けられない感染者が、感染を拡大させる原動力になっている。
もっとも重大な問題は、この感染者が、院内感染の原因になっていることである。
人と人との接触を減らせば、感染拡大が緩和されるのである。
本来、検査拡大・妨害の基本姿勢が変わらなければ、検査妨害があるなかでも、日々発表される、感染者数が、人と人との接触削減によって、減少することはあり得る。
6)社会全体が、集団免疫を獲得したわけではないから、楽観できない !
しかし、日々発表される新規感染者数が減少しても、社会全体が、集団免疫を獲得したわけではないから、楽観できないのである。人と人の接触削減を緩和すると、感染者数が、再拡大する可能性が高い。
新型コロナウイルス対策として、人と人の接触削減が、推進されている。
その結果として、経済活動に甚大な影響が、発生している。
全国の新幹線乗車率は、軒なみ9割減になっているのである。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○3 月の世界各国のPCR検査の人数とは ?
( www.covid19-yamanaka.comより抜粋・転載)
3 月20日の人数:韓国:316664人。イタリア:206886人。ロシア:143519人。
オーストリア:113615人。米国:103945人。日本:14901人(韓国並みなら772660人の検査をすべきであり、韓国と比べれば、約2 %の検査である)。
○【新型コロナウイルス】十分なPCR検査
を実施している国の死亡者数は少ない !
検査の陽性率を低下させることが必要
(dm-rg.net: 2020年04月22日)
PCR検査の陽性率が7%未満の欧米諸国では、陽性率がそれ以上の国に比べ、1日の死亡者数が15%に過ぎないとの解析結果を、千葉大学が発表した。アジア諸国でも、陽性率が7%以上の国では感染者の増加が続いているという。
「PCR検査数を増やすと陽性率は低下します。死亡者を増やさないために、PCR検査を充実させることが必要です」と研究者は指摘している。
PCR検査の能力を拡大することが急務
新型コロナウイルスに感染しているかを調べるために用いられるPCR検査。十分なPCR検査を実施している国の1日あたりの死亡者数は少ないことが、千葉大学大学院薬学研究院および医学研究院の研究グループによって明らかになった。
PCR検査の陽性率が7%未満の欧米諸国では、陽性率がそれ以上の国に比べ、1日の死亡者数が15%に過ぎないという。
日本の陽性率は4月10日時点で7.8%で上昇傾向にある、研究グループは「死亡者数を増加させないために、陽性率を低下させるようPCR検査の能力を拡大することが急務。PCR検査を濃厚接触者などで症状がみられていない者にまで幅広く拡充させることが望ましい」としている。
人口あたりの1日の死亡数に国によって100倍の差が
COVID-19では無症状の感染者が多いと考えられている。一般に世界の感染拡大は国ごとのPCR検査の陽性者数の増加で報告されているが、各国の検査の徹底度に影響されており、感染者数を正確にはあわしていない。
COVID-19の世界的な拡大にともない、各国は自国での対応に精一杯で、PCR検査の客観的な比較は十分に行われていない。
そこで研究グループは、1日の死亡者数をその国の人口で補正したデータを、その変化のパターンから地域ごとの予測が可能な機械学習で解析した。
その結果、人口1億人あたりの1日の死亡者数は、世界の多くの国で感染拡大30日後にほぼ一定となり、その推定値(中央値)は西洋諸国(欧州、北米、オセアニアを含む)では1,180人であるのに対し、中東では128人、ラテンアメリカでは97人、アジア(中東を除く)では7人になった。
死亡者数から解析すると、新型コロナ感染症の広がり方には、西洋とアジア地域では100倍程度の大きな地域差があることが示された。
◆世界各国のCOVID-19による人口1億人あたりの1日の死亡者数
地域差の原因は、国の政策、高齢化の程度、BCGワクチン接種を含む厚生制度、医療環境、そして国民性などによる影響が考えられるが、民族の遺伝的要因(遺伝子配列の違い)による可能性もある。
遺伝的要因の候補として、ウイルスの細胞への侵入に関わるタンパク質や、ウイルスから体を守るタンパク質の遺伝子の民族による違いなどが考えられる。
十分なPCR検査を実施している国の1日あたりの死亡者数は少ない
感染による死亡者数には地域差が大きいため、研究グループは条件の揃っている西洋諸国について、感染による死亡者数とPCR検査の状況を比較した。
COVID-19の世界各国の検査陽性者および死亡者数は、欧州疾病予防管理センター(ECDC)のホームページより入手した。いずれも5日間の移動平均を用いて平滑化した。現在のPCR検査の実施状況は、英語版のWikipedia(COVID-19 testing) より入手した。機械学習は勾配ブースティング決定木により、Python(3.7.3)のscikit-learnライブラリ(0.22.2)を用いて実施した。
その結果、人口で補正した死亡者数とPCR検査数の間に関係はみられなかったが、その陽性率との間には明確な相関がみられた。機械学習の解析にり、陽性率が7%未満の国の死亡者数は陽性率がそれ以上の国の15%に過ぎないことが判明した。
陽性率が7.0〜16.9%の国と17.0〜28.0%の国の間には推定死亡者数に差はなく、7%未満の陽性率を保つことが、死亡者数の抑制に重要と考えられるという。
また、西洋諸国に限らず、陽性率が2%以下の国(オーストラリア、台湾、中国、韓国)には、1日の死亡者の減少傾向が認められる国が含まれていた。
なお、日本を含めアジア諸国の陽性率は、これまでは感染者が少ないので、西洋諸国に比べ高くないものの、4月13日の東京の陽性率は32%もあった。
西洋諸国におけるCOVID-19による人口1億人あたり1日の死亡者数の機械学習による推定値
◆死亡者数を減らすためにPCR検査の陽性率を低下させることが必要 !
どこの国でもPCR検査の陽性者が増加して数日が経過してから、死亡者の増加がはじまる。この2つの増加の間の期間は、国によって1〜25日間の違いがある。
研究グループは、この死亡者数の増加がみられるまでの期間とPCR検査の陽性率が反比例することを見出した(逆相関、p<0.01)。すなわち、陽性者が見出されて直ちに死亡者が増加した(2つの増加の間の期間の短い)国は、PCR検査が不十分で、症状が出る前の早期感染者を見落としていた、あるいは重症者の入院が手遅れになった可能性が高いと考えられるという。
この結果からも、PCR検査の陽性率は死亡者数変動の指標となることが示された。PCR検査はリスクの低い人に対し大量に実施しても、誤って陽性となる数が増えるので検査の意味はなくなるが、必要な検査数を保つことが重要で、陽性率はその指標になる。
研究グループは、COVID-19で死亡者数を減らすために「PCR検査の陽性率を低下させることが必要であり、そのためにはPCR検査数を濃厚接触者などで症状がみられていない者にまで幅広く拡充させることが急務」と結論している。
「死亡者を増やさないためには、PCR検査を充実させることが必要ですが、私たちは、医療従事者の負担を今以上に増やすことは無理であることをよく知っています。そこで、適切であれば医療関係者や研究者などを総動員してでも、前向きに社会全体でPCR検査の拡大を強くサポートする必要性を提案します」と、研究を主導した千葉大学大学院薬学研究院の樋坂章博教授はコメントしている。
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