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新型コロナの緊急事態宣言:「スピード感が必要だ !」
安倍首相、事前報告なしに含み !
安倍政治への識者の見解・詳報は ?
(www.tokyo-np.co.jp:2020年4月1日東京新聞・ 夕刊)
安倍晋三首相は、四月一日の参院決算委員会で、新型コロナウイルス感染症が、急激に拡大し、緊急事態宣言を発令する場合の対応について、「宣言を出すというのは、相当厳しい状況だ。(発令の)スピード感も必要だ、ということも理解してほしい」と、発令の際に、国会への事前報告をしない可能性に含みを持たせた。
現状認識に関しては「今この時点で、宣言を出す状況ではない」と述べた。
緊急事態宣言と、欧米の都市のようなロックダウン(都市封鎖)の関連について、安倍首相は、「国が強大な権限を持つということではなく、むしろ都道府県知事が、権限を持ち、それぞれ必要な要請、指示を行う。宣言が、ただちにロックダウンということではない」と説明した。
西村康稔経済再生担当相も、「強制力を持たない措置で、社会全体で感染症を封じ込めていこうという体系だ。都市封鎖のようなことはできない」と強調した。
社民党の吉田忠智幹事長への答弁である。
この日の参院決算委の審議は、新型コロナウイルスの感染防止策として、閣僚や出席議員の座席の間隔を空けて、実施された。安倍首相ら閣僚は、マスクを着けたまま答弁した。(中根政人)
(参考資料)
安倍政権下の日本では、韓国並みの
検査人数の約3 %しか検査していない !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/03/31より抜粋・転載)
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◆3月31日、1日に確認された感染者数
として、これまでの最高を更新した !
3月31日の1日で、新型コロナウイルスへの感染が、新たに確認された人が、133人であることが報じられた。そのうち、東京都の感染確認者数は、78人になった。
1日に確認された感染者数として、これまでの最高を更新した。
東京都の感染確認者の78人のうち、感染経路が判明していない感染者が、40人以上となっている。
3月30日の東京都での感染確認者数が、13人だったが、これは感染が縮小したことを意味しない。
検査数自体が少なかったのである。
◆東洋経済サイトが、PCR検査人数を公表している !
東洋経済サイトが、PCR検査人数を取りまとめて、公表している。
厚生労働省の資料「PCR検査実施人数」の数を、集計したものである。
脚注に明記されているが、当初は、PCR検査人数として、疑似症サーベイランス(疑わしい症状がある患者への調査)だけの数字が発表されていたが、3月4日からは、濃厚接触者に対する検査も含むため、同サイトでは、3月4日以降のデータのみ掲載している。
また、日付は、都道府県から厚生労働省への報告ベースとのことである。
日ごとのPCR検査人数と、累計検査人数の二つが、グラフ表示されるようになっている。
スクリーンショットで紹介をさせていただく。
◆3月30日、日本の検査人数は、累計で26607人である !
日本の検査人数は、累計で26607人(3月30日時点)である。
3月4日からの数値であるから、27日間の累計ということになる。
26607人を27日で除すと、985.4になる。
※補足説明:●韓国:中国に次いで検査数が多い韓国では、効率よく安全に検体を取るため、車の窓越しで行う「ドライブスルー方式」を導入するなど、全国の600か所近くで検体を採取し、1日に平均およそ1万2000件の検査を行っています。
人口☆韓国:2018年は5182万人(日本の人口の約41%)。
☆日本:2018年は年末の概算によると1億2642万人。韓国並みの検査人数は、29275人だ。
985人は、29275人の約3%だ。
◆安倍政権下の日本では、韓国並みの検査人数の約3 %しか検査していない !
安倍政権下の日本では、1日当たり985人にしか検査をしていないのである。
表示される検査実施数に、日ごとの大きなばらつきがある。
3月20日や3月24日の検査実施数値は、いずれも3500人を超えている。
他方、ゼロに限りなく近い日も、存在する。
検査を実施した日が、正確に反映されておらず、複数日の検査が、まとめて都道府県から厚労省に報告されたためであると、推察される。
◆重要な数値は、1日当たりの平均PCR検査数だ !
重要な数値は、1日当たりの平均PCR検査数である。
安倍首相は、2月29日の会見で、「PCR検査については、検査がしたくても保健所で断られ、やってもらえないという御指摘をたくさん頂いております」「こうした取組を総動員することで、かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」と述べた。
この発言から丸1ヵ月の時間が経過したが、「かかりつけ医の判断で、PCR検査を受けることができる」ように、まったくなっていない。
◆安倍内閣は、約0.77%の医療機関にしか、
PCR検査実施の権限が付与していない !
安倍政権下、11万以上(11万934)も存在する、日本の医療機関の0.8%にも達しない、850(約0.77%である)の「帰国者・接触者外来」にしか、PCR検査実施の権限が付与されていない。
安倍内閣によって、PCR検査を妨害して、感染者数を少なく見せる対応が、いまなお維持されている。これを主導しているのは、加藤勝信厚労相である。
国民の命と健康を守ることに力を注がずに、感染者数隠蔽に力を注ぐ、加藤厚労相を、本来は、直ちに罷免するべきである。
◆安倍内閣は、PCR検査を行う体制
を、各都道府県が構築する事をしない !
国会では、感染ペースが拡大したら、かかりつけ医の判断で、PCR検査を行う体制を、各都道府県が構築することを、検討するような答弁を示していたが、これすらやっていない。
肺炎で死亡したすべての患者に対して、PCR検査が行われているわけではない。
コロナウイルスによる、新型肺炎死亡者は、公表されている数値よりも、はるかに多い可能性がある。
味覚と嗅覚に異常があるだけで、それ以外の症状がない感染者が、存在することも判明した。
このような感染者の、感染確認のためのPCR検査を、実施するだけで、感染者を多数確認することができる。
検査を行わなければ、軽症者、無症状者は、自由に行動し、感染拡大の主役になる。
◆コロナウイルスの感染拡大を抑止するためには、検査拡充を実施すべきだ !
新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するために、まず実行するべきことは、検査拡充である。
当初から、このことを明確に指摘してきた、医療ガバナンス研究所理事長の上昌弘氏は、国会でも参考人として意見陳述した。
しかし、テレビメディアは、上昌弘氏を、まったく出演させなくなった。
安倍政権下、検査を拡大しないから、新型コロナウイルスの感染拡大の実態が、正確に把握されない。
このことが、日本の悲劇を招く、可能性が極めて高い。
◆安倍政権下、日本の感染拡大の実態が、正確に把握されない !
悲劇の始まりの片鱗を示しているのが、妨害された、PCR検査結果から、垣間見える惨状なのである。
現在の日本は、3週間前の英国である、との正鵠を射た指摘を軽視するべきでない。
3月20日付ブログ記事、「正論明示上昌弘氏に対する言論封殺の真実」
https://bit.ly/2R0OwO3:に記述したように、上昌弘氏は、『月刊日本』2020年4月号
https://amzn.to/3de242d:で、「先日、某局のディレクターから「上層部から『安倍政権の批判は控えてほしい』と言われている」と釘を刺されるということがありました。」と明言している。
また、上昌弘氏は、2月24日に安倍内閣が、「この1、2週間が瀬戸際」と叫び始めた瞬間から、「問題は長期化する」と明言していた。誰が正しいことを言っていたのかは、明白である。
◆新型インフル対策特措法改定は、明らかな改悪だ !
新型インフル対策特措法改定は、明らかな改悪である。
重要なことは、適正な現状認識を持ち、適正なアナウンスをすることなのである。
1月末の段階で、警戒レベルをマックスに、高めるべきであった。
しかし、安倍内閣は、東京五輪と習近平主席来日を優先して、「無策」を貫いた。
小池百合子東京都知事は、学校に一斉休校を要請したあとの、3月1日に東京マラソンを強行するとの対応を示した。
◆安倍首相・小池都知事の政治言動は、支離滅裂・悪政だ !
3月8日のびわ湖マラソン、名古屋ウイメンズマラソン強行を容認したのは、安倍内閣である。
安倍政治は、すべてが支離滅裂である。現在は、明白な緊急事態である。
この期に及んで、速やかに「緊急事態」を宣言できないことが、誤った法改定による弊害なのである。
法的裏付けと切り離して、「緊急事態」であるとの認識を、共有することが急務なのである。
「緊急事態」を法的事項にしてしまったために、迅速な対応を取ることが、出来なくなっているとすれば、これ以上の本末転倒はない。
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