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佐川局長の暴走を支えたのは、巨大な原動力・安倍内閣だった !
政官業癒着・自民党政権・自公政権下、官僚の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/03/21より抜粋・転載)
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1)〜11 )は前2 回投稿済みです。以下はその続きです。
12 )2017 年当時は、経産省が幅を利かせて、
財務省が脇に追いやられていた !
2017年当時の首相官邸の力学では、経産省が幅を利かせて、財務省が脇に追いやられていた。
財務省は、森友事案の発覚で、安倍首相の覚えをめでたくするために、安倍首相の意向を忖度して、公文書改ざんに突き進んのである。
このようなストーリーが、流布されてきたが、このストーリーには、リアリティがない。
官僚の行動様式として、このような裏付けのない、冒険に走ることは考えられない。
森友事案は、2月17日の安倍首相・国会答弁直前に、表出した事案ではない。
2 月9 日時点で、朝日新聞が、スクープ記事を発している。
13 )豊中市議の木村真氏が、調査を重ねてきている !
それ以前に、豊中市議の木村真氏が、調査を重ねてきている。
少なくとも、スクープ記事が発せられた、2月9日から、衆院予算委員会の2月17日までの間に、官邸で、この問題に対する、対処方針が、時間をかけて練られたはずである。
その結論として、安倍首相夫妻は、土地取引事案には関わっていない、との路線で、国会審議に対応することが決定されたはずである。
すべての交渉は、財務省理財局、近畿財務局と森友学園との間で、行われている。
14 )財務省が、「操作」することは、可能である !
財務省が、すべての情報を握っている。これを「操作」することは、可能である。
リスクがあるのは、森友学園の籠池理事長である。
そのために、籠池理事長に「姿を隠すように」、との指令が出されたのである。
財務省で、この路線を請け負ったのが、佐川宣寿理財局長である。
発案者は、今井尚哉氏であっただろう。
15 )改ざんの基本方針を了承したのが、安倍首相自身である !
そして、何よりも重要なことは、この基本方針を了承したのが、安倍首相自身であると考えられることである。
安倍首相は、「安倍首相夫妻は、森友土地取引問題には、一切関わっていない」との路線で、国会審議に対応することを、了としたと見られる。
この裏付けがあったからこそ、佐川理財局長は、強烈な指揮命令権の行使に、突き進んだのである。
佐川理財局長は、国会での証人喚問で、答弁を拒絶した。
理由は、刑事事件としての係争中であることだった。今は、この状態にない。
再度、佐川元理財局長を、国会に招致して、追及する必要がある。
16 )佐川理財局長の指示で、14 の公文書の300 箇所が、改ざんされた !
14の公文書の300箇所が、改ざんされて、虚偽公文書が作成された。
この重大犯罪を、無罪放免にするなら、日本は、法治国家と言えない。
日本を法治国家でない、無法国家に転落させている主犯は、権力者に従属の検察当局である。
日本の警察、検察が腐敗し、この腐敗刑事司法を、正すことができないのが、日本の裁判所である。
17 )悪政・安倍内閣の退場を、一秒でも早く実現すべきだ !
そして、安倍内閣は、検察を支配するために、法の支配を無視して、検察人事を私物化している。
これ以上の国家反逆行為はない。安倍首相の罪状を明らかにして、悪政・安倍内閣の退場を、一秒でも早く実現することが、この国の世直しの第一歩になるのである。
(参考資料)
T 「失敗から学ぶ」「失敗学」で 「官僚」の「無謬神話」をつぶせ !
国の巨額債務は多すぎる官僚の高給と天下りが原因 !
(logs.yahoo.co.jp:2006/9/14より抜粋・転載)
1)「部分最適・局所最適」は「全体最悪」を招く !
素晴らしいコラムを読んだ。9月7日の日経夕刊<明日への話題>。筆者はアドバンテスト相談役の大浦溥さん。タイトルは「失敗学」―――。ー中略ー畑村洋太郎先生の『失敗学』との付き合いが始まり、先生には会社の研究開発拠点の一つ群馬R&Dセンタで講義をして頂いた」と始まる。
「豊富な事例をもとに『失敗には許される失敗とそうでない失敗がある』『<局所最適>は<全体最悪>を招く』『一つの失敗の陰に29の<中失敗>があり、その裏には3百件のヒヤリハットする<小失敗>がある』など、聞く人の心を離さない貴重なお話をお聞きした」と続く―――。やはり素晴らしい。
2)タテワリ、横並びの官僚組織、「省益」「局益」「課益」への固執 !
ここまでに<ヒヤリハット>ならぬ<ヒカリパット>するダイヤモンドのような<金言>がある。<ダイヤ>のような<金>です。<部分最適>は<全体最悪>―――。みなさんは何を<連想>しますか。<想像力>の問題。<創造力>はこれで決まる。この連想が<ヒヤリハット>を<ピカリパット>にする。
火山が<連想>したのは<霞ヶ関>です。<タテ>ワリで、しかも<横>並び―――。その結果、何が起こっているか。各省庁がそれぞれの<権益>を主張、絶対に自分のところの<省益><局益><課益>を譲らない。結果として予算カットやリストラが全然進まない。そのくせお役人のみなさん、例の<無謬神話>です。我々は絶対正しい。絶対<誤り>を犯さない。
つまり<部分最適>―――。
3)国と地方の借金合計約1400兆円、歳出削減せず民間の2倍の高給を貪る !
天下り、渡りの法人へ年間12.1兆円歳出 !
65 年間で約787兆円の出費 !
だが国と地方を合わせた借金はなんと<1061兆9000億円>(日経・2005年1月3日)(2015年度は約1400兆円)―――。その後も減ったという話を聞かない。GDP(国内総生産)の2倍超。先進諸国中の最悪。歳出カットは全然進まないのに民間に比べ<倍>近い<高給>を貪る。
自民党の中川秀直政調会長ですら、憤然と「給料は半分でもよい」とテレビで絶叫する。火山は3回もテレビで観た。つまり<全体最悪>―――。民間だったら会社が<破産状態>だったら、給料カットは当然起る。それが<民間の掟>。だが<お上>は<無謬>―――。
4)マスコミは大部分インペイしているが
官僚の汚職・腐敗は蔓延 !
しかも最近の社会保険庁の不正・腐敗を筆頭に過去、財務省、外務省、厚生省、防衛庁など「汚職・腐敗のオンパレード」である。日経朝刊のコラム<春秋>も9月5日、「このところ公害や薬害の裁判で国が負け続けている。
肝炎、基地騒音、原爆症、水俣病、じん肺―――。政策判断を誤り、無策のまま放置して被害を広げ、被害の認定基準は合理性を欠く。こんな行政の責任を司法が厳密に判断すれば、当然、国に勝ち目はない。(中略)国家賠償の費用も国が裁判の投じるカネも、同じ税金である。
『役所は絶対間違わない』などという今どき誰も信じない、「官僚の無謬神話」を守るために、これまでどれほど「ムダな訴訟費用」を費やしてきたことか」と書いたばかり。<部分最適>を主張するから<全体最悪>―――。公務員の「腐敗事例」は事欠かない。岐阜県庁の<裏金><17億円>。
梶原拓前知事は4期16年も務め、その前は県企画部長、副知事も務めた。それでも「知らなかった」「やましいことは何もない」と言い切って見せた。火山は「トップの責任はその問題が<予見>されたであろう時点に遡る」という米国ATT前社長F・R・カッペル「企業成長の哲学」(ダイヤモンド社)の言葉が好きだ。企業の教育担当として「管理職研修」の教材にずっと使ってきた。
5)「権限委譲」は「責任放棄」ではない、
「知りませんでした」で責任逃れ !
「結果として…」―――。不祥事で官僚や企業のトップが謝罪会見をすると、必ずといってよいほど飛び出す<決まり文句>。こんな言葉「カッペルの<辞書>にはない」―――。「知りませんでした」というのも同じ。「権限委譲」は「責任放棄」ではない。
逆だ。<委譲>すればするほど<責任>は重くなる。それこそがトップの<器>―――。「知りませんでした」など、恥ずかしくて口にできる言葉ではない。「失敗学」に話を戻そう。「先生は技術、設計分野で研究し始めた『失敗学』を経営のジャンルまで敷衍し、『波長のための失敗学』も上梓された。『失敗学の方法論は全て同じだ。
必ず自分なりに観察して一つの仮説を立てる。次にそれを実証する。そこでもう一度仮説を作り直す。この繰り返しである』という考えは説得力をもつ」―――と続く。何を言っているか。カッペルと一緒。「トップの責任はその問題が<予見>されたであろう時点に遡る」だ。
<予見>とは<仮説>なのだ。火山の「管理職研修」は<問題解決>学。。問題を分析、<仮説>を立てる。それを<検証>する。そうして<問題>を解決する。そうやって<仮説><設定能力>を高めていく。<戦略>とは<仮説>―――。
<先手必勝>とは<仮説>で<状況>を分析、環境に秘められた<好機>と<脅威>を<予見><洞察>する。そして自分の<強み>と<弱み>を掴み<必勝条件>を整える。もう一度<失敗学>…。「日本の社会全体が成果主義といって、結果だけを見て誤った賞賛や誹謗をし、その成功や失敗から学ぶことを怠る。
挙句の果てに、失敗そのものを恐れて何もしない風潮を作り出していることを大いに憂うべきだ」―――。ここからは火山の意見。
お役人の<無謬神話>―――。<神話>とはウソという意味。むしろ<誤謬>だらけ。<腐敗><不正>だらけ。でも<無謬>だから<失敗から学ぶ>こともない。ナンタルチーア。断固<官僚>リストラだ。豪腕維新の小沢一郎に期待したい。
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