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立憲民主党・枝野代表が、国民民主党・社民党の党首に、
合流に向けた協議呼びかけへ
(www3.nhk.or.jp:2019年12月6日 14時58分より抜粋・転載)
立憲民主党の枝野代表は、赤松・衆議院副議長と会談し、野党勢力の結集を目指して、国会で会派をともにする国民民主党と社民党の党首に、6日にも、党の合流に向けた協議を呼びかける考えを伝えました。
立憲民主党の枝野代表は、12月6日午前、国会内で赤松・衆議院副議長と会談しました。
この中で、枝野代表は、次の衆議院選挙を前に野党勢力を結集させる必要があるという認識を示しました。
そして、国会で会派をともにしている国民民主党と社民党の党首に対し、6日にも、党の合流に向けた協議を呼びかける考えを伝えました。
立憲民主党と国民民主党には、次の衆議院選挙に備えて、1つにまとまるべきだとして、早期の合流を求める意見があるほか、立憲民主党内には「合流する場合でも、党名や政策を、変えるべきではない」という声も出ています。
○「立憲民主党とともに闘っていただけるよう 呼びかけ」枝野代表
(cdp-japan.jp:立憲民主党:2019年12月6日より抜粋・転載)
枝野幸男代表は、12月6日、共同会派代表者会談で申し入れを行ったことについて国会内で会見を行いました。
枝野代表は会見の冒頭、次のように語りました。
安倍政権の隠蔽体質と権力の私物化は、いわゆる「桜を見る会」問題に象徴されるようにますます明確になっています。さらに、参議院規則に基づく参議院予算委員会の開催要求にすら応じず、国会の場における説明責任を放棄したまま臨時国会を閉会しようとしており、議論からも逃げる姿勢が鮮明です。
一方で、消費増税を強行し国民生活は一層厳しさを増しています。社会保障の充実や財政健全化を名目に消費増税を強行しながら、既に著しく優遇されている大企業に対する法人税減税の議論や社会保障給付のカットに向けた検討を進めているほか、大学入試共通テストや水道法改悪など国民生活を脅かし、公正さや国益を損なう政策を強行しています。
一日も早く、国民の暮らしを守り、公平で公正な社会を取り戻さなければなりません。また、そのためにも、公文書管理の厳格化と徹底した情報公開を進める必要があります。
多くの有権者は安倍政権に対する不信と不安を強めています。今求められているのは、『まっとうな政治』を実現するために、自民党・公明党に代わって政権を担いうる強力な政党です。
以上の認識に基づき、以下の申し入れをしたと報告しました。
第200回臨時国会では、皆さんのご理解をいただき、共同会派を結成して大きな構えで政府・与党と対峙することができました。
二閣僚を事実上の引責辞任に追い込み、英語共通テストを中止させ、さらには「桜を見る会」に関する数々の疑惑を浮き彫りにすることができたのは、他の野党会派の理解と協力を得ながら、共同会派として大きな構えで結束し、多様な皆さんの力、持ち味を発揮して国会対応にあたることのできた成果です。また、共同会派としての運営を進める中で、会派内での相互理解と信頼関係の醸成も進みました。
立憲民主党は、これまで、理念政策をともにする方が個人として入党いただけるなら歓迎するとの立場でした。
しかし、この間、共同会派結成にあたっての合意に基づき、一体となった国会対応で成果をあげることができたことは、会派を共にする皆さんが、それぞれ寛容な心でご尽力をいただいた結果だと感謝しています。このことを通じて、私は、会派を共にする皆さんとは、十分、理念政策の共有をしていただいていると考えます。
以上のことを踏まえ、今般、私は、より強力に安倍政権と対峙し、次の総選挙で政権を奪取して『まっとうな政治』を取り戻し、国民生活と公平公正な社会を守るため、会派結成にあたって合意した考え方に基づき、共同会派を共にしていただいている政党、グループの皆さんに幅広く立憲民主党とともに行動していただきたいと思うに至りました。
安倍政権に代わって政権を担いうる政党を築き上げ、次期総選挙での政権交代を現実のものとするため、会派を共にする、国民民主党、社会民主党、社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムの皆さんに立憲民主党とともに闘っていただけるようお呼びかけいたします。
年明け早々にも解散総選挙の可能性があります。解散がない場合でも、通常国会ではさらに強力な体制で国会論戦に挑み、安倍政権を倒す闘いを進めていかなければなりません。
よろしくご検討いただきますようお願いいたします。
その後の記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。
Q:今日の呼びかけに対して、各党首のからの返事のメドについてはいつぐらいと考えているか
A:枝野代表: 基本的には前向きな方向で重く受けとめて持ち帰っていただいた。その上で、国会の日程などを見ながら、どういったタイミングで、どうお返事なりをいただけるのかについては、それぞれの事情があるので、まず幹事長レベルで取りまとめ、ご報告いただきながら進めていきたい。
Q:幹事長レベルで取りまとめるとのことですが、例えば年内の合流を目指すといった話は進んでいるか
A: 今日初めて呼びかけをいたしましたので、重く受けとめて持ち帰っていただいた。進めていただけるのであれば、今後の進め方については、幹事長のところで意見交換をさせていただくことになる。なお、今日私の文章に「合流」という日本語は含まれておりません。
Q:「合流」という日本語は使っておりませんということで、一緒に闘っていこうと呼びかけるということですが、実際にはどのような形を代表の中では今、想定していらっしゃるのか
A: お呼びかけをした通りであります。繰り返し申し上げれば、国民民主党、社会民主党、社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムの皆さんに立憲民主党とともに闘っていただけるようお呼びかけをいたしました。
Q:会派を合流してから常にともに闘ってきていると思うのですが、今日の呼びかけは、これまでとのフェーズの違いは具体的にどういうところにあるのか
A: 今日の呼びかけの通りであります。今日受け止めていただいた各党派の代表の皆さんは、ご理解をいただいてお持ち帰りいただいたんだと理解をしております。
Q:れいわ新選組への同趣旨での呼びかけ、働きかけは考えていらっしゃいますか
A: 「共同会派としての運営を進める中で、会派内での相互理解と相互信頼の醸成も進みました」「会派を共にする皆さんとは十分理念政策を共有していただいていると考えます」と申し上げました。これを前提にしたお呼びかけであります。
Q:一部から旧民主党の勢力の再結集じゃないかというような指摘・批判があるかと思われますが、こうした指摘・批判にはどのようにお答えになるでしょうか
A: 共同会派を構成いただいている皆さんの中に、私を含め、かつて民主党や民進党で活動してきた仲間が多いのは間違いありません。2009年の非自民政権で期待に応えられなかったことなど、その歩みに関するご批判から逃れるつもりはありません。ただ私自身はその経験があるからこそ、その教訓を踏まえるからこそ、今度は有権者のご期待に応えることができると自負をしています。
その上で、共同会派には社会民主党をはじめ、旧民主党、民進党ではない方を含めた幅広い皆さんが集っておられます。その皆さんすべてに呼びかけております。
そもそも立憲民主党の国会議員、自治体議員、運営党員、パートナーズの皆さんの中にも、民主党、民進党ではなく、立憲民主党が立ち上がったからこそ、ということで加わった仲間や支援していただいている皆さんもたくさんいらっしゃいます、ということです。
Q:社民党、国民民主党、岡田さんたちの会派に「党全体として来てくれ」と言っているんでしょうか。それとも、ある意味で「来たい人は来てくれ」ということなのでしょうか
A: 私はあえてお呼びかけの中で、「個人として入党いただけるなら歓迎するとの立場でした。しかし、」という言葉の後で、「国民民主党、社会民主党、社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムの皆さんに」とお呼びかけをさせていただいています。
Q:代表はこれまで、個人を対象にして呼びかけていたということで、立憲民主党の考え方とかであったり、「賛同される方は」という表現で呼びかけされていたと思うのですが、今回その考えに変わりはあるのか。具体的には、党名や、党幹部人事、基本政策という部分について議論の中で何か譲る要素があるのか、ないのか
A: お呼びかけでは、「共同会派結成にあたっての合意に基づき」「会派を共にする皆さんとは十分、理念政策の共有をしていただいてる」―という認識に基づいております。
Q:その共同会派の時の呼びかけでは、立憲の政策、―原発ゼロ、選択的夫婦別姓、憲法というのが挙げられていたかと思うのですが、ここも立憲の考え方を堅持するということですか
A: 共同会派が今出来上がり、円滑な運営を進めているベースになってる合意文書、それが引用している8月5日の私の申し入れ、これに基づいて円滑な会派運営ができていますので、理念政策の共有はできているという認識をしています。
Q:今まで枝野代表は「永田町の数の論理にはくみしない、合従連衡にはくみしない」とおっしゃっていたが、今回の呼びかけはそういう「合従連衡」には当たらないという認識でしょうか
A: 理念政策を共有する皆さんと一緒にやるということは従来から申し上げてきました。今回、会派を共にし、共に活動していくこと、その前提としての会派結成にあたっての合意ということを踏まえると、会派を共にしていただいている皆さんとは理念政策が共通しているという考えに至ったことが今回の呼びかけの一つの大きな要因です。
Q:今後の進め方について確認も含めて伺いたい。幹事長間で一定の結論を出す時期のメドみたいなものを考えているかどうか、幹事長間で具体的にどういうことを協議の議題に上げるか等、想定がありましたら教えてください
A: 各党お持ち帰りいただきましたので、対応いただけるのかを幹事長間でお伝えをいただく。それを踏まえて相談をしていく。もし進んでいくのであれば進め方等について、そこで相談をさせていただくことになる。具体的にいつまでにというような話ではなく、ただ皆さん政治家でございますので、ちゃんと政治日程・国会日程、頭に入っている中で進めていただけると思っています。
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