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対米隷属・日本政治の父祖の孫達が、現在の日本政治のトップに君臨している !
鳩山民主党・改革政権破壊の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/11/25より抜粋・転載)
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1)〜6)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
7)民主政治を目指した,石橋内閣は、米国の謀略で、短命に終わった !
米国の意向通りに石橋内閣は短命に終わった。
米国が石橋首相の健康に何らかの危害を加えた疑いが濃厚だ。
石橋首相辞任後に首相に就任したのが岸信介氏である。
岸信介氏は戦犯容疑者として収監されたが、GHQによって釈放された。
GHQが釈放した戦犯容疑者は、岸信介氏の他に、正力松太郎氏、児玉誉士夫氏、笹川良一氏などがいる。
8)戦犯釈放者は、釈放後、米国の家来になって、対米従属政治を実行した !
これらの戦犯釈放者は、釈放後、米国のエージェントとして日本政治を表と裏から取り仕切ったのだと推察されている。
米国の外交政策は「ソ連封じ込め」に完全にシフトし、米国の対日占領政策は「民主化」から「非民主化」に転換した。
石橋湛山首相が辞任し、岸信介氏が首相に就任すると同時に完全な対米従属政治が創設され、戦後日本の政治潮流が確固たるものにされた。
吉田茂氏と岸信介氏こそ、対米隷属日本政治の父祖である。
9)対米隷属・日本政治の父祖の孫達が、
現在の日本政治のトップに君臨している !
その孫二人(麻生財務相・安倍首相)が、現在の日本政治のトップに君臨していることは単なる偶然ではない。
日本の民衆は、敗戦直後と60年安保闘争の時期に民衆の力を発揮して行動力を示したが、刑事司法を支配する政治権力が思想弾圧を強めるにつれて、ものを言わぬ国民に変質してきた。
いまこそ、主権者が立ち上がり、行動するべきときであるが、そのエネルギーが全体として不足してしまっている。
10 )1993 年には、自民党政治を刷新する、細川連立政権が誕生した !
この現状の打破がどうしても必要である。1993年には、細川連立政権が誕生した。
自民党一党支配の呪縛をようやく解き放った。
しかし、権力奪還を最優先する自民党は連立政権に加わった社会党を取り込み、政権の再転覆に成功してしまう。
また、1993年の政権交代は、総選挙後に7党8会派が連合して、連立政権を樹立したもので、主権者が、選挙を通じて、新しい政権を選択したものではなかった。
11 )2009 年に、民主党を軸とする、鳩山民主党・連立政権が樹立された !
その後の紆余曲折を経て、戦後日本政治史上、主権者の選択で、初めて政権刷新を実現したのが、2009年であった。主権者が、選挙を通じて、民主党を大勝させた。
その結果として、2009年に、民主党を軸とする、連立政権が樹立された。
この民主党が、2010年7月参院選に勝利して、衆参ねじれを解消していれば、日本の政治史はまったく異なるものになったはずだ。
12 )菅直人氏達は、改革に逆行して、
政官業癒着政治に変質して、支持率が急減した !
ところが、首相の座を強奪した、菅直人氏は、突然、消費税率10%への引き上げを、参院選公約に掲げて、参院選で、惨敗した。
本年10月に消費税率が10%に引き上げられたが、この政策を、明確に提示した首謀者は、菅直人氏なのだ。菅直人氏は、鳩山内閣が掲げた、自公政治路線の刷新を、ことごとく破壊した。
鳩山・民主党政権は、戦後日本政治の根幹を、刷新しようとした。
鳩山・民主党政権は、米国が支配する日本、官僚が支配する日本、大資本が支配する日本、を刷新しようとした。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆の大罪と自民党体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1) 既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。
別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、 鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」 渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。
2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。
民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて、2009年総選挙に臨んだ。
5)公約違反・シロアリを退治なき、消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
8)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
要するに、官僚の前に膝を屈して、ひたすら自分自身の個人的な利益だけを追求したのである。
日本財政で最大の問題は、消費税増税の前提である「シロアリ退治」が何ひとつ実践されていないことだ。財務省こそ、増税の前に、「天下り利権」の放棄を宣言するべきだ。
しかし、財務省は、天下り利権を放棄するどころか、天下り利権の全面奪還に動いている。
我が身を切る改革ではなく、我が身を肥やす膨張を実行しつつ、一般庶民に悪魔の税負担を強制している。これで日本が良い国になるわけがない。
9)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
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