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三つの自公・基本路線に、明確に対峙する事が、野党勢力に不可欠だ !
日本の支配者の謀略とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/08/17より抜粋・転載)
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1)〜5)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)野党共闘で、何よりも重要な事は、基本政策路線の明確化だ !
その際に、何よりも重要なことは、基本政策路線の明確化だ。
政策明確化をないがしろにして、「数合わせ」だけを優先しても、主権者の共感は、得られない。
政治家の自己都合、自分たちの利害得失だけを優先していることを、主権者は、鋭敏に見抜いてしまう。
野党勢力の再編、結集を図る際に重要なことは、基本政策路線の明示だ。
これが欠けているなら、統一会派の創設は、主権者支持の喪失という、最悪の結果をもたらすことになるだろう。自公政治を貫いている三つの柱がある。
7)三つの自公・基本路線に、明確に対峙
する事が、野党勢力に不可欠だ !
この三つの自公・基本路線に、明確に対峙することが、自公対峙勢力に求められている。
自公政治を貫いている三つの柱は、
1.米国への隷属、2.大資本利益の追求、3.官僚支配の温存、である。
この自公政治の基本を断ち切る、基本路線を明示することが、何よりも重要である。
米国への隷属を断ち切ること。これが「日本の独立」の条件だ。
日本は、真の意味での独立を果たしていない。これを明確に示すことができるか。
8)自公政治の経済政策では、大資本の利益だけが優先されている !
自民党政権・自公政権下、経済政策では、大資本の利益だけが優先されている。
これが「新自由主義経済政策」であり、「民営化」の名称が用いられる、「営利化」推進の政策対応である。そして、政官業癒着・自公政治は、官僚支配構造を温存している。
野党共闘の勢力は、この三つの自公基本路線を否定し、明確な新基軸を打ち出すことが重要である。
これが野党勢力結集の基軸になる。
9)野党共闘では、三つの自公基本路線を
否定し、明確な新基軸を打ち出す事が重要だ !
基本政策路線明確化を伴わない、単なる「数合わせ」の統一会派創設は、主権者の支持をまったく獲得できないものになるだろう。この基本政策路線を具体化するならば、1.辺野古米軍基地建設中止
2.全国一律最低賃金の大幅引き上げと政府補償の実施、3.消費税率の引き下げ、
ということになる。また、4.すべての原発の即時稼働停止、も重要な施策になる。
10 )反安倍政治の基本政策路線に合意
できる勢力が、大同団結、連帯するべきだ !
この基本政策路線に合意できる勢力が、大同団結、連帯するべきだ。
その際に、「この党は入れない」や「この党は嫌いだ」などという「私情」を差し挟むべきでない。
立憲民主党は、基本政策路線を明確にして、大同団結を提言するべきだ。
共産党を排除する必要もない。国民民主党には、隠れ「自公派」の勢力が存在する。
11 )国民民主党が「自公派」と「反自公派」に分離、分割すべきだ !
国民民主党が「自公派」と「反自公派」に分離、分割されることが必要である。
2009年に成立した、鳩山由紀夫内閣が、わずか8ヵ月で破壊されたのは、民主党内に、隠れ自公派が潜んでおり、この自公派が鳩山内閣を内部から破壊したためである。
鳩山内閣は、1.辺野古基地建設の阻止、2.新自由主義経済政策の是正
3.官僚利権の根絶、の基本路線を明示した。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
「日本の支配者」は、対米・大資本隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/09/04より抜粋・転載)
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1)野党再編が論議の焦点は、「保保二大勢力体制」
か、それとも「保革二大勢力体制」かである !
野党再編が論議の対象になるが、焦点は、「保保二大勢力体制」か、それとも「保革二大勢力体制」
かということになる。「保保」というのは、現在の自公政権の基本政策と類似した、基本政策を掲げる政治勢力が、自公勢力と類似した規模に、拡大する状況である。
米国の共和・民主二大政党体制と類似した政治状況である。
2)「日本の支配者」は、「保保二大勢力体制」を
目指しているが「保革二大勢力体制」を構築しないと、
安倍政治の刷新はできない !
「日本の支配者」(=悪徳ペンタゴンの巨大資本・米国CIA)が、目指しているのが、この政治状況=「保保二大勢力体制」である。*公明党は1998年以前は、反自民党・改革政党だったが、1999年から大変節して自民党従属・自公連立の政党になった。
これに対して「保革」は、現在の自公政権が示す、基本政策方針と対峙する、基本政策方針を明示する政治勢力が、二大政党体制の一翼を担う体制である。
かつての英国の保守党・労働党の二大政党体制が、ひとつの類型である。
3)鳩山政権は、自公政権の基本政策路線と、
明確に対峙する政策方針を、明示した !
日本では、2009年に、鳩山由紀夫民主党が、政権を樹立した。
鳩山政権は、既存の政権の基本政策路線と、明確に対峙する政策方針を、明示した。
その基本政策方針の転換とは、対米隷属 VS 対米自立、官僚支配 VS 官僚利権廃絶、大資本支配 VS 大資本支配排除というものだった。
この基本路線転換を象徴する具体的な政策提言が、普天間基地の県外・国外移設方針、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止の三つであった。
1948年に、芦田内閣が破壊されて以来、初めて樹立された、本格的な革新政権が、この鳩山政権であった。
4)対米自立、・官僚利権廃絶・大資本支配排除を
目指した、鳩山政権を、「日本の支配者」は破壊した !
「日本の支配者」が、本格的な「革新政権」をいかに恐れているのかは、鳩山政権の命運をたどれば、鮮明に浮かび上がる。鳩山政権を誕生させた主役は、小沢一郎氏と鳩山友紀夫氏(名前表記を首相辞任後に変更)の二人である。
この二人の盟友に対して「日本の支配者」が苛烈で卑劣な人物破壊工作を仕掛けたことは周知の事実である。小沢一郎氏に対する攻撃は、2006年4月に、小沢一郎氏が、民主党代表に就任した時点から、本格化した。
「日本の支配者」は、なぜ、これほどまでに小沢−鳩山民主党を警戒したのか。
5)小沢一郎氏・鳩山由起夫氏が主導する政治は、
日本の既得権政治を、根底から改革する可能性大だった !
その理由は単純明快である。
この小沢−鳩山・二人が主導する政治が、日本の既得権政治を、根底から破壊=改革する惧れが高かったからだ。「日本の支配者」は、小沢−鳩山民主党を破壊するための、激しい人物破壊工作等活動を展開するとともに、これと並行して、「害のない」もうひとつの政治勢力を構築するための工作活動を展開してきた。
これが、いわゆる「第三極」と称された、新政治勢力創出の試みである。結論を急ぐ。
6)「日本の支配者」は、対米隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指した !
「日本の支配者」は、自公と類似した政策方針を示す、もうひとつの政治勢力を創出しようとしているが、これは、対米隷属・日本の体制を固定化するためのものである。
日本の主権者の多数が、「安倍政治を許さない !」との判断を保持する以上、二大勢力の一翼を担う政治勢力を、「革新勢力」にする必要がある。
この「革新勢力」が、政権を奪還して初めて、日本政治の刷新が実現する。
安倍政治刷新のためには、「保保二大政党体制」ではなく、「保革二大政党体制」を目指すことが不可欠である。
7)反安倍政治・「革新勢力」が、政権を奪還して
初めて、日本政治の刷新が実現する !
これが、当面の野党再編論議で、認識しておくべき、最重要事項である。
「日本の支配者」と表記してきたが、具体的に言えば、米国を支配する、巨大資本のことである。
米国政治、米国政府を支配しているのも、この巨大資本である。
この「支配者」が、米国の政治経済金融制度を構築した。
政治制度における、共和・民主両党による二大政党体制は、どちらに転んでも、巨大資本の利益が損なわれない制度であり、事実上、政治路線は、固定されている。
8)「保保二大政党体制」が構築されれば、
「二党独裁制」になってしまう !
9)「日本の支配者」の実行部隊の中核を担って
きたのが、米国・CIAである !
10)「人物破壊工作」・隠れ自民党つくり等、
すべてが、CIAによる工作である !
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