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安倍首相、「深く深くお詫び ! 」ハンセン病患者家族と面会 !
ハンセン病の深層・真相は ?
(www.asahi.com:2019年7月24日12時18分より抜粋・転載)
朝日新聞デジタル:
安倍晋三首相は、7月24日午前、首相官邸で、ハンセン病家族訴訟の原告らと初めて面会し、「政府を代表して、心から深くおわび申し上げます」と謝罪した。国の責任を認めた、熊本地裁判決の受け入れを表明した、12日の首相談話の文言を踏まえ、あいさつの最後にも、「深く、深く、おわび申し上げます」と再度頭を下げた。
◆ハンセン病隔離政策、家族も被害、国に賠償命じる判決 !
安倍首相は、訴訟に参加していない、患者家族も含め、補償のための新たな立法措置を講ずると説明。早ければ、秋の臨時国会に法案を提出する方針だ。原告らと協議の場を設ける意向も示した。
菅義偉官房長官は、24日午前の記者会見で「補償や差別や偏見の根絶に向けた取り組みの具体的内容は、この協議の場などを通じ、ご家族のみなさまの声に耳を傾けながら早急に検討していく」と話した。
安倍首相は、ハンセン病の元患者らが起こした訴訟で、2001年に、小泉純一郎首相(当時)が国の責任を認める、熊本地裁判決を受け入れ、控訴を断念したことにも言及。「18年前、私は官房副長官として、この問題にかかわりました。
今回は、首相として、みなさんが経験された筆舌に尽くしがたいご労苦を、これ以上長引かせるわけにはいかない。きちんと、責任を果たさなければならないと考え、判決の受け入れを決定しました」と述べた。
原告団長の林力(はやしちから)さん(94歳)は「高い見識を持たれ、判決に控訴せず、私たちに、光を与えていただきました」と述べた。
原告らは、涙をぬぐい、「ありがとうございました」と頭を下げ、安倍首相の手を握った。
(参考資料)
○ハンセン病|顧みられない熱帯病について
(atm.eisai.co.jpより抜粋・転載)
◆ハンセン病とは ?
ハンセン菌を病原体とし、人に感染する細菌感染症です。皮膚や神経、粘膜を冒し、早期発見および治療を行わないと、顔や手足に外観を損なう障害が残ることがあります。世界的に発症ケースは減少しており、世界保健機関が発表したデータによると、2015年にハンセン病として登録されたケースは176,176例でした。日本では “らい病”として、近年まで患者が隔離されたり強制的に療養所へ入所させられたことで知られている疾患です。
◆感染原因:
ハンセン菌はねずみの足裏やココノオビアルマジロの体内で増殖します。人の体内にハンセン菌が入ることにより感染しますが、明確な感染経路はまだ判明していません。呼吸、咳、くしゃみによる飛沫や分泌物によって、ハンセン菌が人から人に感染しているのではないかと考えられています。
感染力は弱く、人に感染してからの増殖スピードもきわめて遅く(ほぼ13日間ごとに増殖します)、症状が出るまでに2年から10年(あるいは20年)かかります。人に感染すると、主に、皮膚、神経、粘膜組織を侵し、見た目を損なうことがあります。
◆ハンセン病の症状:
ハンセン病は長期にわたる感染症です。症状も多岐にわたりますが、一般的には皮膚、神経、上気道、眼に慢性的な症状を起こします。
ハンセン病は少菌型と多菌型に分類されます。
早期発見および治療により、完治します。
◆診断方法
WHO(世界保健機関)によると、下記の3点にあてはまる場合、ハンセン病と診断されます。
明らかに知覚がない(知覚脱失)、脱色素または紅色皮疹がある。
知覚脱失を伴う明らかな末梢神経肥厚がある。
皮膚の抗酸菌塗抹検査で陽性となる。
◆治療方法
少菌型・多菌型のいずれの場合でも、多剤併用療法(ダプソン、リファンピシン、クロファジミン)で、半年から1年間程度の治療を行います。
この治療の効果は非常に高く、再発のリスクも低く、菌の耐性もありません。いずれの薬剤も、副作用として薬剤アレルギーによる皮膚に激しい痒みを伴う赤色または暗い色の発疹ができることがあります。この場合は服用を中止し、医療機関に受診することを薦めます。
◆予防方法
ハンセン病の感染および身体障害を予防するためには、早期診断と多剤併用による治療が重要です。◆感染リスクのある地域
世界的にはハンセン病の発症ケースは減少していますが、いまだ感染が多く見られる地域を抱えている国もあります。たとえば、インド、ブラジル、インドネシア、アンゴラ、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、マダガスカル、モザンビーク、ネパール、タンザニア連合共和国やフィリピンがそれにあたります。中でも、インドの報告例が全体の過半数を占め、これにブラジル、インドネシアなどが続きます。
◆推定感染者数
2010年にCDC(Centers for Disease Control and Prevention、アメリカ疾病予防管理センター)が発表したデータによると、世界で100〜200万人の人がハンセン病で生涯にわたる身体障害を抱えていると推定されています。
2008年の新規患者数は約25万人でしたが、2013年の4月〜6月では、ハンセン病として登録されている患者数は約19万人となり、患者数は減少傾向にあります。1985年の時点で、ハンセン病が国家的課題であった122カ国のうち、119カ国でハンセン病の制圧に成功しました。
◆推定死亡者数
ハンセン菌を直接の原因として死亡することはありませんが、適切な治療をしなかったり、感染の発見が遅れたりすると、一生にわたり身体障害が残る可能性があります。
◆製薬会社・NGOなどの取り組み事例
日本におけるハンセン病の歴史は驚くほど古く「日本書紀」や「今昔物語」にもハンセン病を示す「らい」という記述があったといわれています。
明確な原因や治療法が見つからなかったことや、顔や手足に激しい障害が現れることから、ハンセン病は恐ろしい病気とみなされ、患者は隔離・排除などの差別を受けていたこともありました。
1940年代には、ようやくアメリカのファジェイ博士によってグルコスルホンナトリウムという薬の有効性が認められ、1950年代からは、グルコスルホンナトリウムの後継薬のダプソンが世界中で使用されるようになりました。
しかし、ダプソンによる治療には長期間を要し、かつ1960年代には、ダプソンの耐性菌が発生してしまいました。ここから長期間の研究を経て、1981年にWHOの研究班が多剤併用療法(別名MDT)を確立しました。
WHOでは、1995年から日本財団の協力により、また2000年からはノバルティスによりすべてのハンセン病患者にMDTの薬剤を無償提供しています。また、世界救らい団体連合(ILEP)(日本の所属団体は笹川記念保健協力財団)や多くのNGOもハンセン病制圧に協力しています。
WHOは2016年に新たな世界戦略「ハンセン病の世界戦略2016−2020:ハンセン病のない世界への加速」を発足させました。その戦略は、特に蔓延国において罹患している子供に焦点をあて、ハンセン病のコントロールに向けた努力と身体の障害を防ぐことを再度活性化することが目的です。
◆ノバルティス
2020年までWHOを通じて、多剤併用療法に必要な3つの薬剤(ダプソン、リファンピシン、クロファジミン)の薬剤を無償で提供します。また、医薬品の提供にとどまらず、他の支持団体とともに、世界のハンセン病制圧に向けて総合的な活動を行っています。2013年、ノバルティス財団は伝播を阻止させるための早期診断、早期治療、新しいハンセン病戦略を始めました。
○ハンセン病とは ?
(www.nippon-foundation.or.jpより抜粋・転載)
◆ハンセン病・人間の安全保障
人類の歴史上もっとも古くから知られ、恐れられてきた病気の一つであるハンセン病は、らい菌(Mycobacterium leprae)が主に皮膚と神経を侵す慢性の感染症ですが、治療法が確立された現代では完治する病気です。1873年にらい菌を発見したノルウェーのアルマウェル・ハンセン医師の名前をとり、ハンセン病と呼ばれるようになりました。
◆ハンセン病の症状
らい菌の増殖速度は非常に遅く、潜伏期間は約5年ですが、20年もかかって症状が進む場合もあります。最初の兆候は皮膚にできる斑点で、患部の感覚喪失を伴います。
感染経路はまだはっきりとはわかっておらず、治療を受けていない患者との頻繁な接触により、鼻や口からの飛沫を介し感染するものと考えられていますが、ハンセン病の感染力は弱く、ほとんどの人は自然の免疫があります。そのためハンセン病は、“最も感染力の弱い感染病”とも言われています。
ハンセン病にかかったアフリカの少数民族たちに声をかける日本財団会長笹川陽平(コンゴ民主主義共和国にて)
初期症状は皮膚に現れる白または赤・赤褐色の斑紋です。痛くも痒くもなく、触っても感覚の無いのが特徴です。現代では特効薬も開発されており完治する病気です。治療をせずに放置すると身体の変形を引き起こし障害が残る恐れもありますが、初期に治療を開始すれば障害も全く残りません。
◆ハンセン病の歴史
ハンセン病患者の外見と感染に対する恐れから、患者たちは何世紀にもわたり社会的烙印(スティグマ)を押されてきました。古代中国の文書、紀元前6世紀のインドの古典、キリスト教の聖書など、数多くの古い文書に残っている記述からも、ハンセン病は、有史以来、天刑、業病、呪いなどと考えられ、忌み嫌われてきたことが判ります。
昭和5年(1930年)に日本初の国立療養所として開設された岡山県の「長島愛生園」の旧事務本館。現在は歴史館として一般公開されている。
日本でも8世紀につくられた「日本書紀」にハンセン病に関して記録が残されています。歴史上の人物では戦国武将の大谷吉継がハンセン病に罹患していたとされ、病気に関わる逸話が伝わっています。
また古い時代から日本の患者には、家族に迷惑がかからないように住み慣れた故郷を離れて放浪する「放浪らい」と呼ばれた方も数多くいました。その後、明治時代に入り「癩予防に関する件」「癩予防法」の法律が制定され、隔離政策がとられるようになり、ハンセン病患者の人権が大きく侵害されました。
第二次大戦後も強制隔離政策を継続する「らい予防法」が制定され、苦難の歴史は続きました。療養所で暮らす元患者らの努力等によって、「らい予防法」は1996年に廃止され、2001年に同法による国家賠償請求が認められました。―以下省略―
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