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反安倍政治の国民が求めている重要施策が、三つある !
「日本の支配者」の謀略とは ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/06/18より抜粋・転載)
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1)〜5)は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)民主党の解体、分離、分割が、2017 年の総選挙の際に実現した !
その民主党の解体、分離、分割が、2017年の総選挙の際に図らずも実現しかけたのである。
民主党の前原誠司代表が小池百合子氏と策謀して民主党を「隠れ自公政党」に改変しようとして、民主党の分離・分割が実現した。この政変によって誕生したのが立憲民主党であった。
「隠れ自公勢力」としての民主党を拒絶していた主権者が、この立憲民主党に期待を寄せた。
その結果として、設立されたばかりの立憲民主党が多数議席を獲得し、野党第一党に躍進した。
しかし、この「ブーム」は、枝野幸男氏に対する「ブーム」ではなかった。
「隠れ自公」勢力と決別し、主権者の側に立つ、革新野党が誕生したとの、認識に基づくブームだったのだ。
7)枝野・立憲民主党が、主権者の声に
まったく応えずに、今日に至っている !
ところが、枝野・立憲民主党が、主権者の声にまったく応えずに今日に至っている。
その結果、立憲民主党に対する期待が失望に転じている。
安倍政治に対峙する明確な政策公約を明示することが必要不可欠だ。
その上で、政策公約を共有する勢力の大同団結をこの政党が推進するべきだった。
ところが、枝野幸男氏は立憲民主党を私物化し、革新勢力としての旗幟も鮮明にせず、安倍政治に対峙する政治勢力の大同団結も推進してこなかった。立憲民主党は、じり貧状態に陥っている。
8)反安倍政治の国民が求めている重要施策が、三つある !
主権者が求めている重要施策が三つある。
@ 消費税減税・廃止の方針。A 最低賃金を全国一律で時給・1500円に引き上げること
B 原発稼働を即時ゼロにすることだ。
この三つの政策を公約として前面に掲げるべきだ。
その上で、この政策公約を共有する政治勢力の大同団結を図るのだ。
枝野幸男氏は、勘違いしている。
9)安倍政治の刷新を期待して、国民は、
立憲民主党の議席を増やしたのだ !
主権者は、枝野氏に総理大臣になって欲しいと考えていない。
枝野氏を支持して、立憲民主党の議席を増やしたわけではないのだ。
安倍政治に対峙する、明確な政治勢力の中核を求めていただけなのだ。
立憲民主党単独の議席数を増やし、自分が総理大臣になることを目指しているのだとしたら、立憲民主党は党勢を一気に失うことになるだろう。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
「日本の支配者」は、対米・大資本隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/09/04より抜粋・転載)
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1)野党再編が論議の焦点は、「保保二大勢力体制」か、
それとも「保革二大勢力体制」かである !
野党再編が論議の対象になるが、焦点は、「保保二大勢力体制」か、それとも「保革二大勢力体制」
かということになる。「保保」というのは、現在の自公政権の基本政策と類似した、基本政策を掲げる政治勢力が、自公勢力と類似した規模に、拡大する状況である。
米国の共和・民主二大政党体制と類似した政治状況である。
2)「日本の支配者」は、「保保二大勢力体制」
を目指しているが、「保革二大勢力体制」を構築
しないと、安倍政治の刷新はできない !
「日本の支配者」(=悪徳ペンタゴンの巨大資本・米国CIA)が、目指しているのが、この政治状況=「保保二大勢力体制」である。*公明党は1998 年以前は、反自民党・改革政党だったが、1999年から大変節して自民党従属・自公連立の政党になった。
これに対して「保革」は、現在の自公政権が示す、基本政策方針と対峙する、基本政策方針を明示する政治勢力が、二大政党体制の一翼を担う体制である。
かつての英国の保守党・労働党の二大政党体制が、ひとつの類型である。
3)鳩山政権は、自公政権の基本政策路線と、
明確に対峙する政策方針を、明示した !
日本では、2009 年に、鳩山由紀夫民主党が、政権を樹立した。
鳩山政権は、既存の政権の基本政策路線と、明確に対峙する政策方針を、明示した。
その基本政策方針の転換とは、対米隷属 VS 対米自立、官僚支配 VS 官僚利権廃絶、大資本支配 VS 大資本支配排除というものだった。
この基本路線転換を象徴する具体的な政策提言が、普天間基地の県外・国外移設方針、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止の三つであった。
1948年に、芦田内閣が破壊されて以来、初めて樹立された、本格的な革新政権が、この鳩山政権であった。
4)対米自立、・官僚利権廃絶・大資本支配排除を
目指した、鳩山政権を、「日本の支配者」は破壊した !
「日本の支配者」が、本格的な「革新政権」をいかに恐れているのかは、鳩山政権の命運をたどれば、鮮明に浮かび上がる。鳩山政権を誕生させた主役は、小沢一郎氏と鳩山友紀夫氏(名前表記を首相辞任後に変更)の二人である。
この二人の盟友に対して「日本の支配者」が苛烈で卑劣な人物破壊工作を仕掛けたことは周知の事実である。小沢一郎氏に対する攻撃は、2006年4月に、小沢一郎氏が、民主党代表に就任した時点から、本格化した。
「日本の支配者」は、なぜ、これほどまでに小沢−鳩山民主党を警戒したのか。
5)小沢一郎氏・鳩山由起夫氏が主導する政治は、
日本の既得権政治を、根底から改革する可能性大だった !
その理由は単純明快である。
この小沢−鳩山・二人が主導する政治が、日本の既得権政治を、根底から破壊=改革する惧れが高かったからだ。「日本の支配者」は、小沢−鳩山民主党を破壊するための、激しい人物破壊工作等活動を展開するとともに、これと並行して、「害のない」もうひとつの政治勢力を構築するための工作活動を展開してきた。
これが、いわゆる「第三極」と称された、新政治勢力創出の試みである。結論を急ぐ。
6)「日本の支配者」は、対米隷属体制を固定化するため、
人物破壊工作と「保保二大政党体制」構築を目指した !
「日本の支配者」は、自公と類似した政策方針を示す、もうひとつの政治勢力を創出しようとしているが、これは、対米隷属・日本の体制を固定化するためのものである。
日本の主権者の多数が、「安倍政治を許さない !」との判断を保持する以上、二大勢力の一翼を担う政治勢力を、「革新勢力」にする必要がある。
この「革新勢力」が、政権を奪還して初めて、日本政治の刷新が実現する。
安倍政治刷新のためには、「保保二大政党体制」ではなく、「保革二大政党体制」を目指すことが不可欠である。
7)反安倍政治・「革新勢力」が、政権を奪還して
初めて、日本政治の刷新が実現する !
これが、当面の野党再編論議で、認識しておくべき、最重要事項である。
「日本の支配者」と表記してきたが、具体的に言えば、米国を支配する、巨大資本のことである。
米国政治、米国政府を支配しているのも、この巨大資本である。
この「支配者」が、米国の政治経済金融制度を構築した。
政治制度における、共和・民主両党による二大政党体制は、どちらに転んでも、巨大資本の利益が損なわれない制度であり、事実上、政治路線は、固定されている。
8)「保保二大政党体制」が構築されれば、
「二党独裁制」になってしまう !
9)「日本の支配者」の実行部隊の中核を担って
きたのが、米国・CIAである !
10 )「人物破壊工作」・隠れ自民党つくり等、
すべてが、CIAによる工作である !
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