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統計不正問題:根本厚労相への野党の見解・詳報は ?
統計不正への識者の見解・詳報は ?
T 野党、根本厚労相の不信任決議案を提出 !
(www.asahi.com:2019年3月1日09時33分より抜粋・転載)
朝日デジタル: 立憲民主、国民民主など野党6党・会派は1日午前、統計不正問題への対応が不誠実だとして根本匠厚生労働相の不信任決議案を衆院に出した。与党は1日中に新年度予算案を衆院で可決し参院に送る方針だが、野党の対応によっては2日未明にずれ込む可能性がある。
不信任案の提出理由について、立憲の辻元清美国会対策委員長は「根本氏は一連の統計不正を巡る対応が非常に不誠実だ。(統計手法の変更について)官邸の関与が指摘されているのに説明する努力もしない。国民生活の経済実態を一番表すといわれる実質賃金を、参考値で出すとマイナスになる可能性があるからと隠し続けている」と述べた。
一方、菅義偉官房長官は「根本氏は大臣として懇切丁寧に国会で説明をしてきた」と記者会見で語った。
衆院予算委は1日午前から新年度予算案に関する締めくくり質疑を行うことを野田聖子委員長(自民)の職権で決めていたが、不信任案提出で延期となった。自民、公明の与党は予算案の年度内成立を最重要課題としており、同日午後の衆院本会議で不信任案を否決した後、予算案を予算委で可決し、緊急上程する方針。その後、改めて開く衆院本会議で可決、参院に送る構えだ。
U 【衆院本会議】アベノミクス偽装に加担する
根本大臣は辞任が不可欠
(www.dpfp.or.jp:国民民主党:2019年3月1日より抜粋・転載)
根本匠厚生労働大臣不信任決議案賛成討論・青山大人議員:
衆院本会議が、3月1日開かれ、根本匠厚生労働大臣不信任決議案の討論が行われた。国民民主党からは、青山大人議員が賛成討論を行った。
青山議員は、なぜ連日国会で毎月勤労統計問題を議論するかを取り上げた。その理由として、統計が国家の根幹であり、各種政策の政治決断の根拠となる大切なものであるからこそ、真相解明をしたうえで、今後の再発防止のために「新しい答え」をつくっていくための建設的な議論をしたいからだと説明した。
根本大臣の不信任の理由としては、(1)統計担当の責任者を急遽更迭し、審議時間を奪ったこと(2)統計の重要性を認識していなく、客観的な政策を立案し最終的な政治決断を下せないこと(3)実質賃金伸び率がマイナスであるのに虚偽の数値を公表し続けていること――を挙げ、官邸主導のアベノミクス偽装に加担する根本厚生労働大臣には大臣を辞めることが必要不可欠だと訴えた。
V 衆院予算委:自公、予算案採決強行
6野党・会派 厚労相不信任決議案を提出
(www.jcp.or.jp:共産党:2019年3月2日より抜粋・転載)
毎月勤労統計の調査手法変更への官邸の関与の疑いが審議を通じて強まり、2019年度予算案の根幹である消費税増税の根拠も総崩れとなるなか、自民・公明の与党は、3月1日、衆院予算委員会で同予算案について質疑を打ち切り、採決を強行しました。同日深夜にも衆院本会議で採決に持ち込む構えです。
これに先立ち、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、自由党、社民党の野党6党・会派は、根本匠厚生労働相の不信任決議案を共同提出。与党の強行に厳しく抗議し、予算案に反対しました。野党が共同提出した根本厚労相の不信任決議案は、与党によって否決されました。
藤野保史議員は予算委員会での2019年度予算案への反対討論で、消費税10%増税の根拠は総崩れだと指摘。5年連続で過去最高を更新した軍拡予算を批判し、国民の大切な税金は福祉と暮らしに優先して使うよう強調しました。
日本共産党の高橋千鶴子議員は本会議での根本厚労相の不信任決議案への賛成討論で、毎月勤労統計の不正・賃金偽装問題の真相解明は予算の大前提だと指摘。「誤った統計の上に、実質賃金のマイナスを隠したまま、来年度予算を編成したことは断じて許されない」と強調しました。
根本厚労相が毎月勤労統計の不正を身内調査で済ませ、国民と国際社会から公的統計の信頼を失う重要な問題に正面から向き合っていないとして「本来の役割を忘れ、取り繕いに終始してきた根本厚労相に、国民のいのちと健康を守り、労働者の権利を擁護すべき厚労行政をこれ以上任せるわけにはいかない」と述べました。
(参考資料)
アベノミクスを良く見せるための謀略として、
統計への「偽装工作」をした、疑惑がある !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/02/21より抜粋・転載)
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1)統計不正問題でも、安倍政権の家来
・メディアが、事実を歪めて伝えている !
2)アベノミクスを良く見せるための謀略として、
統計への「偽装工作」をした、疑惑がある !
いまひとつの問題は、安倍内閣がアベノミクスを良く見せるために、統計に広い意味の「偽装工作」を行ってきたとの疑惑である。安倍内閣は、「隠ぺい、改ざん、偽装、ねつ造、開き直り内閣」と言われている。公文書のねつ造、改ざんは刑法に触れる重大犯罪だ。安倍内閣が刑事司法を不当に支配しているから、この重大犯罪が適正に立件されていないが、刑事司法が適正に機能しているなら、政府関係者から逮捕者が続出し、重い刑罰を科せられていたと考えられる。
3)公文書のねつ造が実行されていたが、
さらに、公的統計の改ざん疑惑がある !
今回は公文書のねつ造ではなく、公的統計の改ざん疑惑である。
この問題は極めて重大である。
偏向メディアは、「官僚の問題」や「歴代政権の問題」などを強調して、責任追及が安倍内閣に向かわないように情報を操作しているが、問題を二つに分けて分かりやすく論じる必要がある。
基幹統計において不正が行われてきたことについては、「官僚の問題」や「歴代政権の問題」が問われるべきだが、2015年以降の実質賃金算出およびGDP算出にかかる問題は、これと切り離して、「安倍内閣の統計偽装問題」として論じる必要がある。
4)2015年以降の実質賃金算出・GDP算出問題は、
「安倍内閣の統計偽装問題」である !
より重大なのはこちらの問題だ。2015年9月に、安倍首相は、「新・三本の矢」なる政策を発表した。
このなかで、名目GDPを600兆円にするとの目標が掲げられた。
このほかに、希望出生率1.8、介護離職者ゼロ、が掲げられたが、いずれも「目標」であって「手段」ではない。「三本の矢」ではなく「三つの的」だと指摘された。
安倍内閣は、あわてて官邸サイトの表記を訂正した。
5)安倍首相の「新・三本の矢」なる政策は、
ドタバタで出てきた、施策であった !
ドタバタで出てきた、施策であったことが、くっきりと浮かび上がった。
このとき、安倍内閣は、GDP600兆円を掲げたが、その背景に、統計算出方法の変更で、GDPをかさ上げすることが予め計画されていたのだ。
安倍内閣の行動は、極めていかがわしい。
そして、その後のGDP統計数値を精査すると、不自然な現象が観察された。
『アベノミクスによろしく』:https://amzn.to/2tw2I5G:の著者で弁護士の明石順平氏が詳細な分析を提示し続けてきた。私も昨年12月に、週刊SPAの連載コラムで、この問題を取り上げた。
とりわけ、研究開発投資によるかさ上げ分のなかに、不可解な「その他」計数の急激な拡大が確認されている。
6)アベノミクス偽装のため、不可解な
統計数値の拡大が、観察されている !
7)官僚の統計不正は、安倍内閣による
「犯罪行為」である疑いがある !
安倍内閣による「犯罪行為」である疑いなのだ。
総務省は、所管する基幹統計の不適切処理を公表した今月1日に、統計の重要性をアピールする「統計の日」に向けての標語募集を始めた。
ネットでは、現実に合う統計標語が、多数掲示され、祭り状態になっている。
「お上から 鶴の一声 好景気」、「統計の 不正で作れ 好景気」、「統計は 答えを先に 決めてから」など、現実を描写する標語が、百花繚乱の状況である。
8)公文書の隠ぺい・改ざん、統計不正の問題
を、適正に追及する事が肝要だ !
この問題を適正に追及することが肝要だ。
「統計は 答えを先に 決めてから」は私に経験がある。
大蔵省で売上税導入の経済効果試算を担当した。
増税と減税の金額が同じ「レベニュー・ニュートラル」の税制改革を行ったときに、GDPの各項目がどう変化するのかに関する政府試算を担当した。
上司の命令は、「すべての項目が、プラスになる試算をせよ」というものだった。
9)上司の命令は、良い成果のため、実行させる、
「統計は、答えを先に、決めてから」だった !
まさに、「統計は、答えを先に、決めてから」だった。
毎月勤労統計の実質賃金指数は、私がもっとも重視してきた経済指標のひとつである。
東京都の大規模事業所について、法律で全数調査が定められている。
ところが、2004年からサンプル調査に変えられていた。
しかも、その調査結果を、全数調査相当に「復元」していなかったから、数値が低く発表されていた。
数値が低く発表されて、失業保険給付などが、過小給付となっていた。
10)失業保険給付等が、低い計数に準拠して支払われてきたから、
過小給付となっていた !
入れ替えに伴う計数変動について言及した !
12)アベノミクス偽装のため、良いサンプルを、
作為的に抽出した、可能性大だ !
13)前年同月比計数が高くなる、驚愕の統計計数を、
安倍内閣が発表していた !
14)安倍政権下、企業収益が倍増し、労働者一人当たりの実質賃金は、
約5%も減少した !
15)2018年の実質賃金前年比プラス計数にするため、偽装、
ねつ造を行った疑いが濃厚だ !
16)安倍政権下、政官業癒着の統計は、戦時中のペテン師・大本営と同類だ !
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